全国「ネタ列車」乗車報告 #075
Train Reports #075

 鉄 道 会 社  列  車  名  乗 車 区 間  乗車年月
JR西日本 ラ・マル しまなみ 岡山→尾道
2019/03
前年に中国地方に起こった豪雨災害で中止となった「ラ・マル しまなみのリベンジ旅です。…ブログ移行後初のまとめページになりました。 




2019年3月の事、前年に中国地方に起こった豪雨災害中止になった
山陽地方の観光列車の旅に出掛けました。

同日参加を予定してたあるイベントが、催行人数に達せずコレまた
中止になった事の補完でもあります。

まずは岡山〜尾道を走る「ラ・マルしまなみ」からですが…

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社員旅行以来3週間振り「また岡山」です。早速「ラ・マルしまなみ」
が出るホームを探すワケなんですが、中央口大きな電光掲示板
見るにナイ!…明らかにソノ後の時刻の列車まで表示されてるのに?

改札口の駅員さんに訊くと、こちらが最後まで言い終わらないうちに
「5番線です!」 何度も訊かれて鬱陶しいのかも知れませんが、
載ってないのだから仕方ナイでしょ。

岡山駅の5番線は、四国方面行き6番線奥に間借りしたような所
にあります。名前が行先によって変わりますが「ラ・マル・ド・ボア」
専用ホームになってるようで、オリジナルの表示板が出ておりました。

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という事で今回の旅はココから。こちらの発車案内には、臨時列車
として「ラ・マルしまなみ」が表示されてました。…「全車グリーン車」
のスクロールが誇らしげですね。とは言っても2両編成です。

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岡山駅歴史のある駅なのでホームの幅が無駄に広いワケですが、
最近は端っこまで使うような長い編成の列車入らないのでしょう。
「ラ・マル・ド・ボア」には自転車が積めるので、ソレの組み立て場
設けられています(一般の列車では解体して運ぶ必要があるから?)。

尾道で降りた時に改めて感じたのですが、いわゆる「しまなみ海道」
自転車で長距離を走る旅行者が多いんですよ。

…実際にココから積んでいく人がドノぐらい居るのか不明ですが、
先程から何かの雑誌の取材をやってるようで、文化人っぽい壮年の
男性
(名前は分からない)をモデルに、自転車を積むシーンの写真
を撮ってる記者さんが居ます。

そしてこのホームにはもぅ1つ、ソレ用の設備がありまして「八点の鐘」
という、いわゆる「旅立ちの鐘」に相当するモノですね。

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「ラ・マル・ド・ボア」発車する時のみ使用されるようで、普段は鍵で
固定
されてますが、駅員さんがソレを外して準備が整ったようです。

そして発車の10分程度前だったか?姫路方向から入ってきました。
岡山駅5番線入線メロディ「瀬戸の花嫁」ですな。

形式は213系、元は瀬戸大橋の開通に合わせて準備された車両です。
最近では「マリンライナー」の運用から外れ岡山近郊ローカル列車
が多かった所でしょうが、コレまた大抜擢と言うか使い回しと言うか。

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正式名称は「La Malle de Boisラ・マル・ド・ボア」。「旅の道具箱」
という意味だそうな。宇野までの運用が「ラ・マルせとうち」瀬戸大橋
を渡って琴平まで行く場合が「ラ・マルことひら」となるようです。

擦り傷があるので、ヘッドマーク都度に差し替えるのでしょうね。

「しまなみ」を選んだのは、「せとうち」より長く乗れて毎週走るから。
…尚且つ尾道〜三原普通列車で繋げば「瀬戸内マリンビュー」との
連絡がイイから。という理由ですわ、合理的でしょ。

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2両ともグリーン車なので、コレまた「クモロ213」などと言う派生形式
になってしまったようです(もう1両はクロ212-7004)。

7000番台国鉄時代から「何となくサロンカー用の数字であり「4」
元の番号7000を加えただけの(7001〜7003は存在しない)ようです。

…しかしグリーン車マークサボにして差してあるって何故でしょう。
場合によっては外す事を想定してあるのかしら?

やがて定刻となり、「ラ・マルしまなみ」は、5番ホーム「八点の鐘」
送られて発車となりました。

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手が空いてるであろう駅員さんが見送るスタイルも、観光列車の定番
になりつつありますね。

当日の乗車率は、ざっと見た感じで50%程度でしょうか?基本的に
土曜日宇野行き「せとうち」日曜日尾道行き「しまなみ」
なんですが、どっちの方が人気なのかは不明です。

…私のように乗車時間(の長さ)行った先での接続まで考えて決める
のは少数派かも知れません。

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「あめつち」の時には驚いた「観光列車グリーン車なのにドアボタン
「ラ・マル・ド・ボア」にも付いておりました。…元の車種から考えると
当たり前なんでしょうねけど。

車内はカウンター席回転クロストートの席千鳥配置(号車で位置
が異なる)になってます。

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私は2号車回転クロスシートを取りました(画像は1号車の物です)。

岡山発進行方向の左海側になるワケですが、折角のグリーン車
(料金)カウンターの椅子ナイだろう。…と思ったもんで。

…但しシートピッチなど特急の普通車変わらない感じですね。
だからピカチュウ親方には狭いかも知れません

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座席前のポケットには各種の観光案内が用意され、コレまた今時の
ですから、各席にコンセントが設けられておりました。

そしてカウンター席にはタブレット端末があり、ココでも観光案内など
を見る事が出来ます(…特殊なアプリケーションではなく単にネットに
繋がってる
だけかも?)。 

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カウンター席の上本棚があり、恐らくは瀬戸内地方の色々に因んだ
が置かれてると思われます(よく見てナイ)が、他の観光列車と同様
に「ゆっくり読んでるヒマあるのか?」という感じです。

水戸岡デザインなら、車端部にマトメてしまう所を少しひねった感じ
目新しいのと、猫のブックエンド可愛くて素敵ですね。

終点の尾道まで約1時間半の旅です。ソレほどの長時間でもナイので
些かセワしい感じですが、車内の紹介を続けます。

2号車岡山寄りには自転車を載せるスペースが設けられてました。

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田舎のローカル線では、自転車を持ち込める「サイクルトレイン」
って珍しくなくなりましたが、コレはそんな実用本位ではなく明らかに
ハイソなレジャー(笑)のための自転車でしょうね。

しかし何となく「雰囲気付け最初から積んである」気がせんでもナイ。

元が213系なので、前面の展望はイイです。
…相変わらず山陽本線貨物列車の方が多いようなイメージですが。

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程なくして伯備線が分岐する倉敷に到着。ココで15分ほど停まります
現地の方のお出迎えとか、物産品の販売などは特にナイかな?
それでも発車の時には鐘が鳴ったような気がしました。

心配された「沢山乗ってくる」という事もなく発車しましたので、そろそろ
販売カウンターを見に行ってみましょう。

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軽食類としては、予約限定スイーツセットなどが用意されてるよう
ですが、今回は特に何も予約していません

岡山駅の駅弁優先したからなのですが、「やくも」に乗り換えた
時から1か月でまた品揃えが変わったのか、新しい「新幹線もの」
出ておりました。…「ブラックシンカリオン弁当」

当たり前ですが「ほぼお子様ランチ」です。まぁ今回も色々と飲み食い
が控えてるので、1食当たり少ない方がイイでしょうね。

紙おしぼり「ラ・マル・ド・ボア」オリジナル「独歩」という地ビール
は車内の販売カウンターで購入しました。

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停車駅としては次が福山です。ココは停車時間短かったんですが、
何人か飛び込みのお客があったように見えました。

…当然に「グリーン券が要る」ワケですが、よくある老人団体で、
「だったら払うよ」みたいな感じ?特にモメてる様子はなかったです。

所でさっきから気になってるのが隣の1号車にある自由ノートでして、
残り時間は少ないですが何とか挑戦してみようと思います。

20190419c.JPG …観光列車では珍しい事ではなく
直近だと「きらきらうえつ」でも見た
ような記憶がありますが、駅ノート
始める前だったので特に興味もなく
スルーしておりました。

折角だから何か描いてみましょうか。
でも絵の道具は何も用意してナイし、
時間も限られますから難しいでしょ
さて、どうしたモノか?

20190419d.JPG幸いな事にルーズリーフ形式だから、
1枚外して空いてるカウンター席
で描く事にしたんですが、鉛筆は
あったものの尻に付いてる消しゴム
ほぼ死んでる状態なんですよ。

絵を始めて初鉛筆一発描き
描き直しは不可なのでカナリ考え
ましたが、こんな感じで岡山駅
あった「八点の鐘」にしました。

またてんスカーフ忘れてるし、のろ猫背すぎるし。後悔する前に
観光列車の時最低限の筆記用具入れとかないとダメですね。

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そして車内改札の後、乗務員さんチェキで記念写真を撮ってくれる
サービスもあります。…私は自身のデジカメだけでよかったのですが、
左のも頂いてしまいました。

十五夜松井さん繰り返しギャグにしてた「お店のカメラでワン
ショット」
という、謎オーダーを思い出しますが、オッサン1人が写った
チェキを貰って、どぅ扱えばいいのか謎のままです。

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一応は「海側」と考えて進行方向左側の席を取りましたが、同列車
の運転区間のうち、実際に(海峡)が見えるのは尾道到着する
少し前限られました。コノ辺は近鉄の「しまかぜ」に似てますね。

尾道周辺の海は少し前、刑務所から逃げた犯人が泳いで渡った
という出来事がありましたから、近くの席から「コレなら泳げるな」とか
無責任な声も聞かれました。…ホントだな?

ともあれ程なくして終点の尾道に到着です。約1時間半の旅でした。

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尾道駅でも横断幕を持った駅員さんがお出迎え。…車両のデザイン
同様に、こらちもモノトーンで統一されています。

今回は尾道行き「ラ・マルしまなみ」でしたが、宇野線「せとうち」
の方は、途中駅などお揃いのデザインの所があるんじゃなかった
ですかね?…列車と並んだらお洒落な見た目になるんでしょう。

という事で、各地に段々と増えつつある観光列車、いわゆる幹線電車
による運転
珍しい「ラ・マル・ド・ボア」の旅でした。

ココから普通列車三原まで乗り継ぎ、続いては呉線経由広島まで
走る「瀬戸内マリンビュー」に乗る事にしております。



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