2016年11月の「なごみ落選補完旅」…。ピカチュウ親方と外房線の大原
からいすみ鉄道の 国鉄急行で上総中野に着いた後、小湊鉄道の普通
列車で1つ先の養老渓谷駅までやってきました。
…以前に来た時もそうでしたが、小湊鉄道のダイヤと言うのは何故か、
終点の1つ手前である養老渓谷で折り返す列車が多くあります。
観光列車である「里山トロッコ」も上総牛久からココまでの運転…。
場合によってはココで結構な待ち時間となるのですが、以前の経験と
新たに調べた情報で、時間を潰しつつ約2時間待つ事になります。
「里山トロッコ」の発車まで約2時間
あるので時間潰しが必要なのですが、
ココで何をするか?
私は2回目なので一応、色々と考えて
きたワケなんですが…
@ 足湯と猫ヨシヨシ
A 駅前に昭和っぽい駅前食堂
B 少し歩くと名物の自家製パン屋
@は勿論、以前に来た時の経験からです。当時は「猫ヨシヨシ」という
カテゴリーは設けておりませんでしたが、今やってる事のルーツのような
経験でした。アレなら2時間ぐらいアッという間でしょう。
…しかし今日は、ソノ時とどうも様子が違うんですが。
駅前の広場で土地の人たちによる「うまいもの市」みたいな事が行われ
ており、普段は静かな駅前が大賑わい。季節柄、渓谷の紅葉が見頃
なのか臨時のバスが頻繁に発着しています。
…足湯は満員だし、何より猫が居ません!もしかしてコノ騒がしさに辟易
して逃亡した?
駅員のお姉さんに訊いた所「さっきまで居たんですけどねー、お腹一杯
になって散歩にでも行ったのかな?」…との返事。
…猫とは本来そのような生き物なので、居ないもんは仕方ありません。
私とピカチュウ親方は「目の前に色んな食い物がある」という状況
なら幾らでも時間は潰せますので、駅舎横の仮設テーブルを確保して
私はソコで売ってた鮎の塩焼きと、朝に買った「伊勢海老弁当」から。
この「伊勢海老弁当」が、注文時に「2個から受け付け」という条件
だったんですよ。恐らく伊勢海老の半身を使うので、ロスを出さない為
でしょう。…だったら「偶数個のみ受け付け」じゃナイのか?
そんな感じで2人して食い物の追加。
よく知りませんがコノ辺はイノシシが名物だという事で、ピカチュウ親方
がイノシシ汁、私が猪肉の焼きそばとメンチカツのハンバーガーです。
殆ど腰を据えたまま、ずっと「今後の鉄道会社のあり方について」とか
話してたら、知らぬ間に時間が過ぎておりました。
…ではそろそろ切符を手配して「里山トロッコ」に乗る準備をしましょう。
ネットで予約してきた着席整理券を窓口で引き換えます。…来ましたね。
「里山トロッコ」は、昔ながらの軽便風のSL列車を現代風に再現した
モノで、2015年の秋から運転されています。…ぶっちゃけ本物のSL
ではありません。DB4型と言うディーゼル機関車です。
…松山市内を走る 「坊ちゃん列車」 と同じような発想なんでしょう。
しかしピストンから動輪に伸びる連結棒なども上手く再現されてますね。
…そしてSLとは思えない近代的な運転席!イイのか悪いのかは謎。
客車は4両ですが、運転区間のうち養老渓谷駅には転車台はおろか
機回しの出来る側線もナイという事で、来た列車がそのままの恰好で
折り返すスタイル。なので反対側にも運転席があります。…クハって。
北海道のノロッコ号とか嵯峨野のトロッコ列車と同じようなもんですね。
だから復路にあたる養老渓谷→上総牛久の列車では、煙突を前にした
機関車が最後尾にあるという珍妙な編成となりますが、仕方ナイ?
…せめて機回しは出来る構造にして欲しかったな(無理?)。
客車は窓のある「普通車」と窓のない「展望車」の2種類…。
11月の末という事で寒い場合を考えて、今回は普通車にしておきました。
車内はこんな感じ(上総牛久で撮影)。
…しかし窓のナイ車両はホントに窓が
ナイのね。
当日は好転で良かったですが、団体さん
があったほぼ満席の状況。
例えば「奥出雲おろち号」などは、雨の
場合の避難所があるのでイイのですが、
コレでは逃げ場がありません。
ともあれ短い時間ですが、新しい車両でトロッコ列車の旅に出発です。
客車には全て、大きな天窓がついています。時々落ち葉が乗るのよ。
…「ピカチュウ元気でチュウ」って何かありましたね。
結局彼は、養老渓谷までにノルマ6個の駅弁のうち5個までを完食して、
最後の1個(忠勝弁当だったかな?)は持ち帰りとなりました。
程なくして列車は、沿線随一の鉄橋である養老川第四橋梁を渡ります。
…高さが20メートルあるそうな。特に怖いというレベルではありません。
写真では表現しきれてませんが、紅葉がキレイでしたよ。
…繰り返しになりますが列車は客車を先頭に、機関車は最後尾に煙突
のある状態で走っております。通常のSL列車とは真逆ですわな。
沿線の撮り鉄さんたちも、やはり機関車側の方が「絵になる」ようで、
通過を待って後方から撮る人の方が多かったですね。…変と言えば変。
社長の曲に登場する難読駅の「飯給」。今回はキレイに撮れました。
車掌さんが記念写真用の制帽とサボを持って回ってきましたので一枚。
…基本的に「子供用」らしく、私のアタマでは乗ってるだけですね。
ますます顔のデカさが強調されるじゃないですか!
そうこうするうち、交換設備のある里見に到着です。
…この日は養老渓谷の紅葉の見頃がピークだったようで(駅前の状況
からしても)、見かける列車の殆どが3両編成。
しかし小湊鉄道も古い車両を大事に使うもんで、ホントに子供の頃から
コレしか見たことがありません。国鉄だとキハ20の世代だわな。
続いては上総久保駅に差し掛かりました。
…ココに凄く大きな銀杏の木があります。色々な資料を見るに、見頃の
ピークにはもっと葉が茂ってるようで、コレでもカナリ散った方と言うか…
で、やはり絵になるらしく撮り鉄さんたちを多数見かけました。
…帰り便だけど機関車は最後尾に後ろ向きに付いてるもんで、列車全体
の恰好としてはサマになるものの、煙が逆向きに靡くと思うんですよ。
ソノ辺はどう考えてらっしゃるんでしょう?別にイイの?
そんな感じで養老渓谷から約1時間で、上総牛久に到着です。
小湊鉄道としては途中駅ですが「里山トロッコ」の運転はココまでね。
…改めて反対側のホームから列車を見てみましょう。
観光列車は大抵の場合、下りを正方向として作ってあるので、この向き
で走るのが本来の恰好なんでしょうね。
見た目は懐かしい軽便鉄道でも、中身は最新型ですから、ジャンパ栓
などは本格的に作られています。
…しかし足回りは、今時では貨車でも見かけなくなった板バネの2軸。
座るのは木のベンチですから、振動がモロに伝わりますね。ソレもまた
いい経験だったのですが。
構内踏切にあった注意書き。
…元々からあったモノなのか「里山トロッコ」
に合わせて作ったのかは不明ですが、一応
ホントに「汽車」が通るワケですから、理に
適ったハナシです。
そう言えば道路標識の踏切マークって、SL
デザインのモノとパンタグラフの付いた「電車」
のモノとの2種類ありますよね。
SLタイプが時代にそぐわないという事で
子供の頃に「そのうち無くなる」と聞いたん
ですが、今だに各地で見かける気がします。
ココからは区間運転の普通列車で五井まで戻りましょう。
ピカチュウ親方はお約束の記念写真。朝の「新宿わかしお」から始まって、
いすみ鉄道の「国鉄急行」と小湊鉄道と…1日お付き合い頂きホントに
ありがとうございました。
「なごみ」には落選しましたが、お蔭でソレ以上に充実した1日でしたよ。
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