2019年12月、福岡県の玄界灘にある2つの猫ヨシヨシ島を訪れるべく
九州へ行きました。
前夜に博多駅近くでハトさんに会って「博多ヨシヨシ会」を開催した翌朝、
博多駅から鹿児島本線に乗って行動開始となります。
…そもそも九州に来る事自体が久し振りです。「遠すぎてマメに見に
行けない」と言う理由で九州地区の駅ノートは一応対象外にしてる
のと、観光列車も敷居の高い物(チケットが取り難そう)が多いので。
移動距離は大した事はありません。朝のラッシュ時間帯ですが博多
から遠ざかる列車なので空いておりました。
小倉方面行きの普通列車で20分弱、
九産大前という駅で降りました。
…「電車でGo!」の初期のやつで
博多〜小倉を運転するプログラム
に出て来たので駅名は知ってますが
「そういう名前だから九州産業大学
の最寄駅なんだろう。」というアタマ
しかありません。
ココに日産レンタカーの営業所があるので、今日はココからレンタカー
なのです。…博多駅の近くにも店舗はあるのですが、知らない都会で
平日の朝ラッシュの時間帯は出来るだけ運転したくナイんですよ。
…九州に相応しいワインレッドのマーチが出てきました。
昔はレンタカーの乗用車って、無難に白いのしか無かった気がするん
ですが、最近はカラフルですね。恐らく3年ぐらいで中古市場に流して
しまうんだと思われます。
今日はココ発着点として、玄界灘に浮かぶ2箇所の猫ヨシヨシ島を回り
ます。まず最初が新宮町沖にある相島(あいのしま)。続いてが北東へ
20kmほどの宗像市沖にある地島(じのしま)です。
…公共交通機関を使うと、それぞれの船着場が鉄道の駅から遠いので
バス移動を伴う事になり、乗り継ぎでロスが生じる恐れがありますな。
九産大前駅から相島行の渡船の乗り場までは6km程度。…レンタカー
屋さんが開くのが8:30、一番早く乗れる船が出るのが9:20という事で、
50分あれば余裕を持って移動できるだろうという算段ですわ。
そんな感じで予想通りの丁度良さで、相島行きの渡船乗り場に到着
しました。…フェリーではなく高速艇のような小型の客船なのですね。
お天気はイイのですが、風が強いので体感温度は低めです。
…ぃゃ、まだ現地に着いてませんし船にすら乗ってナイのですが、既に
猫が居ますね。駐車場やら切符売場を何匹かがウロついております。
過去に色んな猫ヨシヨシ島へ行きましたが、渡る前から猫が出てきた
のは初めてかな?勿論、離島の猫が迎えに来てくれたワケではナイ
でしょうが、幸先のいいスタートかも知れません。
…猫目当ての観光客がドノ程度居るのかは不明ですが、左の画像の
白ちゃんは駐車場で観光客らしきお姉さんにヨシヨシされてました。
相島(あいのしま)は新宮町の湊から直線距離で7kmほどの所にある
島です。町営の渡船が営業しており、片道約20分で到着します。
…福岡県には全く同じ「あいのしま」という島がもぅ1つありますが、
こちらは「藍島」と書き、場所も北九州市沖の響灘なので別の島です。
双方とも「猫が多い島」として知られてるので、混同されやすいそう
です。ハトさん曰く、社長が九州のイベントに来た時、地元の人と
「あいのしま」に関して話してたけど、話が噛み合ってなかったそうな。
…社長が行ったのは「藍島」の方ですね。
船は夏場で6往復、冬場が5往復となり、今回は現地で1時間10分ほど
の滞在時間となります。
…船内の案内にも猫に関する注意事項などが載っており、確実性は
高いですね。平日なので猫目当ての観光客よりは、釣り客の方が多い
印象でした。そんな感じで無事に出航したワケですが…
風が強いから、波がめっちゃ高いんです!
…今までの猫ヨシヨシは大抵が瀬戸内海のような内海だったし、お天気
もソレほど悪くなかったので、猫ヨシヨシ史上最大に揺れた船旅でした。
最初にトイレに行ったんですがマトモに立ってられないし、着席しても
上下のピッチが大きいので酔う寸前でしたね。…あと10分長かったら
ヤバい所でした。
…流石は玄界灘と言うのか、たまたま当日だけの事だったのかは不明
ですが、少し「外洋」の体験が出来てしまいましたわ。
普段なら外の甲板に出て風景とか撮るんですが、危険だと判断された
のかドアが閉鎖されており…船内からの風景しかありません。
コレだけでカナリ疲れましたが、何とか相島に到着しました。ココからは
気分を入れ替えて猫探しに出掛ける事にしましょう。
左は最初に船着場で見たモニュメントです。
かつて(室町時代〜江戸時代)は朝鮮半島と日本を往来する通信使の
人たちの中継点でもあったようで、資料によると500人ほどを収容可能
な施設もあったそうな。
…そして招き猫。やはり「猫島アピール」はしっかり為されてますよ。
行政区画としては福岡県粕屋郡新宮町…船が出た対岸と同じ町です。
漁港があるから当然ですが、漁業が主な産業の島なのでしょう。
猫は特に探さなくてもイキナリ港から居ました。
…どう言う関係なのか分かりませんが、常に一緒に行動してる仲良し
の白黒の2匹ちゃんが初猫です。
ウチ(と言うか木村鉄道)には黒猫のぱのが居るワケですが、人間の
頭髪と同じで黒にも程度の差があるんですかね?又は光線具合の
関係か、少し茶色っぽく見えます(ぱのは真っ黒なイメージ)。
いいお天気ではありますが、冬場の午前中の事。…風があって猫に
とっても体感温度が低いのか、殆どが日なたに出て暖を取ってました。
個性的な体勢で毛繕いをしてるツートンちゃんと、アクビしながら
転がってエラい見た目になったフサフサちゃん。離島の割りにカラー
のバリエーションは多いようです。
やはり港に近い所に居たらエサにありつける確率が高いのか、漁港
の周辺に多く集まってますね。一応は道路もあって主に軽トラックが
走るんですが、猫側としてはあまり動じてナイ印象でした。
いい感じで次々と猫が出てきますが、滞在時間はソレほど長くナイ
ので、島の様子なども含めて効率よく見ていきましょう。
…大抵の離島が漁業を主な産業にしてるように、ココでも漁港には小型
の漁船が多く停まっていました。
集落内を歩いてみたら、定置網の境界に使う(多分)ようなブイを使った
アート作品があります。…ロープを通す部分を動物の耳に見立てた物
が多く、香川県の佐柳島では展覧会状態にもなってましたが。
同じ船には釣り目的の人も多く乗ってたように思うんですが、レジャー
としての釣りはイイとして、やはり密漁者なんてのも居るんですかね?
ウニやアワビばっかり獲っても食うには飽きるし、やはり売るのか?
時間ギリギリまで猫ヨシヨシに興じてしまう可能性があるので、待合室
で先に帰りの切符を買っておきます。ココは何故か、よくある往復切符
の販売が無かったもんで。
船の切符売場を併設した待合室は、やはり猫禁止ですよね。
…ってかめっちゃ入って昼寝してるし!しかも出札カウンターの上で。
島内を歩いて見た所、首輪をしてる子が居たり「この子は○○ちゃん」
とか訊いてもナイのに教えてくれるオバサンが居たり、何割かは
飼い猫らしいんですよ。
しかしみんな自由な感じで、ソレほど差がナイように思えました。
…身分社会や格差社会ではなく、正社員とアルバイト程度の差かな。
先程のツートンちゃんに加えて、兄弟らしきキジトラちゃん2匹 が登場。
基本的にヒマなのでしょう。いきなり取っ組み合い。
…本気で喧嘩してるワケではなく遊んでるだけのように見えましたが。
次の船が出るまで少し時間があるので、船着場に近い集落付近も回り
ながら猫ヨシヨシを続ける事にします。
やはり島の南側…九州本土に近い方に、民家や商店が集まってますね。
…他の猫ヨシヨシ島と違って資料に人口の記載がナイのですが、恐らく
意外と大勢の人が住んでるのでしょう。小中学校とか郵便局とか、
公共施設も一通り揃ってる感じでした。
…最大限に頭数が入る角度を探して撮ってみました。このお家は古い
感じですが住んでる方が居ます。猫好きにはたまらん住環境ですね。
矢鱈と猫が小さく見えるんですが、全部子猫ちゃんなのかしら?
しかし玄関の引き戸の桟は爪とぎスポットと化してますな。
私だったら取り換えの利く角材を木ネジで固定して「ソレ用」にしますが。
この規模の島には珍しく、相島には飲食店や民宿なども存在します。
…時間が早いのでまだ営業前のようでしたが、欲張らずにココ一島
だけに集中して観光する場合には便利でしょう。
右は公民館と思しき施設。…カナリ立派な物です。それと最初に見た
モニュメントの画像では、背後に高齢者向けの施設も確認出来ます。
路地を入った所に食料品店があり、ココにも何匹かが日向ぼっこに
興じておりました。…それぞれにお気に入りの場所があるのかも
知れませんが、猫って何故か一段高い所が好きですよね。
引き続き「路地裏グループ」。…注文したワケでもナイのに、何故か
2匹ずつ同じ体勢で座ってました。たまに見る「コピペ猫」に近い物
がありますが、アレも殆どは偶然に撮れた物です。
狙って出来るように芸を仕込めたら面白いとは思うんですが。無理?
…同じ色のが複数集まると見分けにくくなりますが、左奥は黒い子が
2匹居てますね。ほぼ団子状態です。
離島は猫(人間も?)にとっては閉鎖的な空間なので、カラーリングも
似たようなのが増えてしまいがちですが、ココは割と色々居ます。
…のろ風のサバトラツートンも何匹か居ました。
避妊や去勢の手術をされた子は、識別出来るように耳が欠けてるの
ですが、相島では見かけなかったような気がします。
そして私以外の猫目当ての客としては、若いお姉さんのグループが
1組と、矢鱈とカメラを向けてる国籍不明な中年男女が1組。
…ココまで渡ってくる船の中にも「エサやり禁止」の案内が為されてた
ワケですが、お前ら勝手な事してナイだろうな?
ともあれ私は今回も「猫ヨシヨシモール」を持参しました。…以前に
北九州市の方の藍島へ行った時、小倉駅の近くで拾った物です。
…コレはもう神様が「使え」と下さった物だと思ってますので、今回も
簡単なヨシヨシグッズを作ってみましょう。
ちなみに使い回して他の島の猫に影響(病原菌など)があったらダメ
なので、島ごとに使い捨てにしています。
ベンチに座って袋をガサガサ言わすと、猫たちが寄ってきました。
…コレは「何かエサくれるの?」と勘違いしてるんでしょうが、子猫
ちゃんたちが珍しそうに見てくれてます。
目の前で動かすと「はしっ!」という感じで捕まえにきます。ドコへ
行っても大体こんな感じなので、猫の一般的な習性なのでしょう。
…時間一杯まで遊んでしまいました。
船の待合室の隣に「島の駅」というお土産屋さんがありましたので、
ココでお絵描き教室向けに「にゃんこカステラ」なる物を買いました。
付属している名刺サイズの紙には、記念スタンプが捺せるように
なっています。…他に用途も無さそうだし、最初から捺しとけば?
ともあれ季節的に寒い時期なので「どうかな?」とは思いましたが、
久し振りに猫ヨシヨシを堪能出来ました。
次の船で新宮町の本土へ戻ったら、続いては地島(じのしま)へ渡る
べく再びレンタカーで、今度は宗像市へと向かいますよ。
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