猫ヨシヨシ日記 #005
The diary of "Cat yoshi-yoshi" #005

 地  点  名  所 在 地  訪問年月
佐 柳 島(瀬戸内海)  香川県多度津町
2016/10
離島猫ヨシヨシの中で最長の滞在時間となった佐柳島。を丸一日仕事で存分に猫ヨシヨシしてきました。。 




2016年10月の事、今更ながら寝台特急の「サンライズ」に乗りたくて
東京〜高松「サンライズ瀬戸」を選び、ワザワザ東京駅まで乗りに
行った続きになります。

車内でしたたか飲んだくれて着いた高松駅ですが、まずは朝食だわな。

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前夜の遅くまで飲んでたもんで「何となく麺類」なのですがココは高松
「何となく」でなくても麺類うどんでしょう。
名物の「連絡船うどん」が朝から営業しておりました。

ちなみに今日これから行く所は、飲食店皆無食べ物が買える商店
あるのかナイのか分からない所なんだそうで、ココで腹を満たしておく
必要
があります。…まぁ最近は小食だからコレで充分なのですが。

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そんな感じで予讃線普通電車に乗り、多度津で下車します。
今回はココから歩いて15分程度の多度津港へ行き、船で佐柳島という
瀬戸内海の小さな島へ行くんですよ。…最後に駅前で、お茶だけは
多めに買っておきましょう。

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何度か来た多度津の町ですが、意外と道が複雑(曲がったり斜めに
交差してる道路が多い)なので些か迷いながらも多度津港に到着。

出航時間ギリギリでしたが何とか乗船。…途中に寄る高見島芸術祭
のイベント
をやってるらしく、平日なのに矢鱈と混んでました

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多度津と言うと、鉄ヲタにはJRの多度津工場予讃・土讃の分岐点
というイメージしかナイのですが、実際には坂出あたりから続く港湾地帯
の一翼
なようで、港の規模がこんなに大きいとは思いませんでしたよ。

最初に四国に造られた鉄道「多度津から」だというのにも納得です。
さっき通ってきた瀬戸大橋を遠くに見つつ、船は佐柳島へと向かいます。

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佐柳島多度津から直線距離で15kmほどの地点にあり、行政区画も
同じ多度津町の一部です。船便は基本的に1日4往復、途中に高見島
という島を経由して約50分本浦(ほんうら)という港に至ります。

…私がコノ手の島へ行こうとするのは、1つしか目的がナイわけ
でして、今回も猫が大量に居ると聞いたからなんですが。

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今回はまず午前中の便で島に行き午後に来る次の便で帰るという
事で滞在時間は5時間半!…今までの猫ヨシヨシ企画の中で最長
なります。

佐柳島にはイノシシも出るらしいですが、こっちはヨシヨシしにくい
ので遠慮しておきましょう。何より猫です!

しかし今までに見たような「船の中にも猫に関する案内がある」状態
ではナイようで、行かないと実態が分からない部分もあるのですが。
 
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そんな感じで船は進んでおります。先述の通り途中の高見島
芸術祭のイベントがあるらしく、平日なのに座る所もナイぐらいの
混み方
でした。…ソレが一気に空いて、間もなく佐柳島に到着です。

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乗る時に時間がなくて写真が撮れなかったのですが、こんな船です。
小さいけど車が積めるフェリーで、舳先の部分が開閉するんですよ。

そして探すまでもなく猫たちがお出迎え。…コレは期待出来そうですよ。

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佐柳島は形は淡路島に似ていますが、長い方の径が2.5kmほど
小さな島
です。人口は約150人、でココもまた猫ヨシヨシの島として
知られておりまして、もう船を降りたらウロウロしてますね。

しかし相変わらず「観光客を出迎えよう」という気は更々ナイようです。

ちなみに多度津を出る時は満員だったフェリーですが、途中の高見島
芸術祭目当ての客が殆ど降りたので、数人の地元の方の他は釣り
に来た
らしいグループと、お墓参りみたいな夫婦のみ。猫目当ては
私だけ
のようでした。

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こういう「島の猫」にしては色のバリエーションが多い感じかな?
やはり閉鎖的な土地ですから、殆どが血縁関係になって似たような
色が
多くなると聞いたのですが。

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私が着いたのは島の南側にある本浦(ほんうら)という港なんですが、
船着場の前に広い土地があって、まずココに沢山集まってる感じです。

…やはり「猫が多い」という事は島の人(と言うか多度津町の担当者
自覚してるのか、特に案内はナイもののベンチが「猫仕様」ですね。

そして10月の半ばだというのに矢鱈と暑く、基本的にはダレ気味です。

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まず目に付いたのが、ずっと船着場の近くに居た仲良しの兄弟
…まるでコピーして貼ったようにソックリで笑えました。

今回は次の船が来るまで5時間半ありますから、無駄にゆっくりして
おります。ノンビリと猫ヨシヨシの島を堪能する事にしましょう。

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まずは船が着いた本浦(ほんうら)
の港付近で何匹かを発見。早速に
ヨシヨシした後、島の他の場所にも
探索に行く事にしました。

流木のオブジェ猫サイズのベッド
としてピッタリなようでココをお気に
入り
にしてる子も居るようです。

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佐柳島には南側の本浦地区と、北側の長崎地区2つの集落があり、
島の東側の海岸に沿って道路があるので、ココを歩いて長崎地区へも
行ってみましょう。

…朝は曇りがちなお天気でしたが晴れてきましたね。カナリ暑いです。

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そんな感じで歩いてて、途中で会った子たち。…特に物怖じする
なく
ヨシヨシ気軽に応じてくれました。…佐柳島の猫たちは、
当然に野良が多いと思うんですが、みんな毛のツヤがいいんですよ。

20161126f.JPGという事でヨシヨシしつつ歩く事
30分
佐柳島のもう一つの港である
長崎
に到着です。

多度津からの定期船は、南北両方の
港に
立ち寄る事になってますので、
ココで
待ってても乗れない事はナイ
ですが時間は余り過ぎるほどあります
からね。一回りして本浦に戻る事に
して…周辺を探索をしましょう。

まず港にあった、手書きの素朴なウエルカムボードですが…

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「現在ボス ハピー」「次 ウシー」

…なるほど、やはり佐柳島の猫界にも上下関係があって、ボスや副ボス
が居るという事なんですか。でも猫が名札を付けてるワケでもナイので、
誰がハピーやらウシーやら全く分からんのが現状です。

と言うか、本浦長崎とは2km離れてますから、猫の行動範囲としては
どうなんでしょう?…一人のボス両方を制圧できるもん?

新たな疑問が増えちゃいましたが、さっきから人間の姿殆ど見かけ
ないので、ともあれ勝手に長崎地区の探索を続ける事にしましょう。

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ココにも船着場があり、待合室があったのでヒマ潰しに入ってみますと
貝殻を加工した「おかんアート」な飾りがありますね。カールおじさん
とかレレレのおじさんとか、何故この面子なのか?が謎。

長崎地区は比較的猫は少なめです。後述しますが本浦地区の方には、
1軒だけですが商店があり、エサを貰える率が高いのかも知れません。

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ココでナマ猫より目立つのがコレ。古いブイ海面に何かの境界線
書く
時に使うモノ?)を利用した猫のオブジェです。

今風にキティちゃんジバニャンも居ますが、よく見たら猫じゃないの
も何匹か混じってますね。…仮面ライダーとか。

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元々は左のようなモノらしいです。上部のロープを通す部分が、猫耳
見える
という事でしょうか?…そしてソコだけ切り取るカエルっぽい
という事が判明したようで、右のような作品?もありました。
ソノ発想が素晴らしい!

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元は公衆電話が入ってた風のボックスに、回覧板とともに猫のカリカリ
がありました。近所の人が猫たちのおやつ代わりにあげてるモノなんで
しょう。…そう言えば佐柳島ではエサやり禁止などの規制もナイのか、
注意書きなど
特に見かけません

そろそろお昼ですね。気温も上がって暖かな陽射しの中、猫も私も
適当にノンビリした時間を過ごしております。

ではソロソロ、元来た道を歩いて南の本浦地区へ戻りましょう。
 
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途中にこのような建物があります。…窓から見えてるモノからして元は
小学校だった
事は明らかなのですが、佐柳島は現在、就学年齢の子供
全く居ないという事で、学校としては休校状態地域の交流施設
として使われてる感じでした。

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校舎の横がバーベキューなども出来そうな炊事場になっており、
ココにのろ似サバトラちゃんが居ました。
…向こうからスリスリしてきたので、暫く彼と遊ぶ。社長ではナイ
けど、ホントに可愛くて連れて帰りたかったなあ。

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やがて近所のおじさんが現れ、彼ともう一匹お昼ご飯タイム
人間と同じサバ缶(みそ味)のようですが、猫に大丈夫なのか?

そして更に戻ると神社があり、ココにも沢山居るのでまた足止め

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やはり佐柳島サバトラ系が多いようです。右は兄弟なのかな?

時刻もお昼を過ぎ、10月半ばとは思えない陽気になってきました。
猫ヨシヨシは毎度、何故か午後になる事が多く、大抵こんな感じの風景
をよく見かける気がします。暫くココで遊んで行く事にしましょう。

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ココは割と色のバリエーションが豊富です。キジトラちゃんとちゃん。
ヨシヨシゴロゴロ

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そしてお母さんっぽい感じの白黒ちゃんが登場。猫相互ヨシヨシ
スリーショットを見ると家族のようにも見えます。

私は猫の生態に関して無知なのですが、色の違うカップルから産まれる
子供の色についてはどぅなってるんでしょう?
何らかの法則があるのか、遺伝子の合わさり方によるランダムなのか?

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そんな事を考えつつ神社を後に移動します。…暑さでダレた猫の肉球
丸出し
の手がカワイイです。
道路はあるものの車が殆ど通らないので、道端でも猫たちは自由です。

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佐柳島には南北の集落1軒ずつの食料品店がありますが、やはり
ソレだけでは補えない部分もあるらしく、定期的に四国本島から
移動販売車が来るようですね。

イイお天気になった昼下がり、往路で見た防波堤のサバトラちゃん
無防備にお昼寝しておりました。

そんな感じで海岸沿いの道を猫ヨシヨシで道草しつつ、本浦集落へと
帰ってきました。

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ココに島内で数少ない商店の一つ、山路酒店があります。
この人誰だっけな?加藤剛さん?

後で分かるのですが、この店のおばちゃん本浦の船着場での切符
発券などの業務を兼任しており、船が着く前後店を閉めてしまい
ます。元々が人口の少ない島ですので、特に支障はナイのでしょう。

そして店の前が猫たちの「溜まり場」になってるようでして…

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カナリの数ダラダラしてますベンチの座面の隙間から手が落ちてる
とか…。コレも後で知ったんですが、もすうぐ「おやつの時間」だと
いう事で、ソレ目当てに集まってるモノだと思われますが。

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完全に筒状に軟体化してるのも居ました。…みんな自由でイイですね
私も特にする事もなく、再び港へと戻ってきました

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真剣に海を見てる子が居ましたが…なるほど、魚が居るのか。

流石に泳いでるやつを直接捕って食べる事は難しいでしょう。私は
釣りとかも殆どやった事ナイですが、コレだけ居たらよく釣れそう
…で、釣った傍から殆ど猫に持って行かれるイメージだな。

今回は島での滞在時間5時間半という事で、過去最長の猫ヨシヨシ
予定だったのですが、3時間程度で流石に殆ど回ってしまい、そろそろ
退屈してきました。

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本浦の船着場に、乗船客のための待合所があるので、ココで少し休憩
無人ですが鍵は掛かってません船を待つという本来の目的もある
ワケだから、勝手に入っても構わないでしょう。

10月だというのに暑い日でした。クーラーはナイですが団扇と扇風機
がありますね。コレは有り難い

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…やはり猫の写真があります。何かで見たのですが、このように
猫が跳んでる姿ばっかりを集めた写真集を出した人が居るそうな。
理想としては私もこういうのを撮りたいですが、忍耐力が要りそう。

ぁ、おもちゃ発見。でもコレは流石に勝手に借りちゃダメよね。

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そもそも1日の気温というのは15時前後が一番高いモノ。広場で
遊んでた猫たちも、日陰に避難する者が出てきて…

ソレにしてもヒマだにゃー!

…私の気持ちを代言してくれるかのような大きなアクビでした。
パソコン持ってくりゃ良かったな(前日の画像の整理をやってしまう)。

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やがて「おやつタイム」15時になったようなので、先程の酒屋さん
の前に戻ってみました。…おー、集まっとる集まっとる

佐柳島では特に、エサやり規制などの決まりナイらしく、船着場前
でも近所のおばちゃん(らしき人)がカリカリを振舞っております。

増えて仕方ナイのよ。2〜3匹持って帰って!」との事ですが…
出来ればそぅしたい所なんですがね。独り暮らしだし、旅に出る時
預かって貰えるような手立てナイし…ごめんなさい

そんな感じで何とか船の出る時刻となり、四国本島へと帰りました。

佐柳島は、今までに行った猫ヨシヨシ島の中では一番の収穫だった
と言うか、時間も長く居れたので目一杯遊ぶ事が出来ました

アクセスも良いし関西から見れば四国の中では近いので、また行きたい
と思います。



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