…2019年12月の玄界灘ですが、新宮町沖にある相島(あいのしま)で
猫ヨシヨシとお土産の調達を終えましたので、続いては宗像市沖の地島
(じのしま)へと向かいます。
新宮町〜宗像市は、概ね海岸に沿った道路で約20km。再びレンタカー
に乗っての移動です。…船の時刻としては11:10に着いて12:20発のに
乗りますから1時間10分の空きがありますね。
平日で意外と道路が混んでて、ギリギリでしたが何とか間に合いました。
地島行きの船は宗像市の神湊(こうのみなと)と言う所から出ています。
…ココでも船に乗る前から猫が2匹ほど居ましたわ。何なんだ今回は?
2匹の関係性は不明ですが、父と子にしてしまいましょう。
「父ちゃん、そのカッコみっともなかばい。」「誰も見てへんわ。」
ぃゃ、見てるぞ。
地島行きの船は、宗像市の市営渡船です。この辺は新宮町の相島と
似たような事情なのでしょう。数キロの距離を渡るのによくありがちな
小型の客船ですよ。
地島には港が2箇所あり、まず15分で本土から近い方の泊に着き、
続いて10分ほどでもぅ1箇所の白浜という港まで行くようです。
船は日に6往復と月に2度、自動車を運べるフェリーが走るようです。
島の地勢(どっちがメインの町か?)が分からないので、取り敢えず
近い方の泊で下船する積りだったんですが、時間が無くて慌ててた
ので遠い方の白浜までの切符を買ってしまいました。
…まぁ途中下車して前途無効でも構わないでしょう。
またしても玄界灘の荒波に上下に揺らされ、船酔い寸前で地島の
泊港に到着しました。…冬場にココらへ来るのは考え物ですね。
地島もソレほど大きな島ではなく、相島より観光化もされてナイ感じ
に見られました。
島の案内図によるとやはり2箇所に集落があり、ウニやワカメなどの
海産物と、自生している椿の花から採れる椿油が特産品のようです。
やはり漁業の島らしく、港には漁船が居てタコつぼらしき物が並べて
ありました。
…渡船の待合所は猫のデザインになってますが、猫が名物だとは
ドコにも案内が無く、たまたまなのかも知れません。
取り敢えずはソノ辺を歩いて猫を探してみる事にしましょう。
「ねっこねっこ〜♪」と歌いつつ漁港の近くを歩いておりますと…
取り敢えず1匹のマーブルちゃんに出会いました。この子が地島での
初猫になります。
…他のヨシヨシ島の猫と同様、あまり警戒心がナイようで近寄っても
逃げません。そして豪快に転がりました。基本的に動物ってのは内蔵
に近いお腹が急所だから、こんな姿はあまり見せないもんですがね。
更に近くで、別個体のマーブルちゃんとのろ風のサバトラちゃんに遭遇。
…しかし暫く歩いても、この3匹以外には出てきません。
何とかボウズ(釣果ゼロ)では無かったものの、コレでは少し弱いでしょ。
もしかしたらもぅ1箇所の白浜港付近の方が多いのかも知れません。
ココでの滞在時間は、遠い方の白浜から乗るなら1時間35分あります。
地図で見るに、海岸に沿った道はナイのですが内陸部を自動車も通行
可能な県道が通ってますので、ココを歩いて移動する事にしましょうか。
一応は観光客対応としてか「つばきロード」なる散策コースが設定
されています。…県道を歩いて行けば2.2kmで約30分か。ココを歩く
事にしましょう。
幸いな事にツバキは冬場に咲く花であり、満開とは言えませんが結構
な数の花が開いており、退屈せずに歩く事が出来ました。
例によってまた間違って上書きしたんですが、奈良では「良弁椿」と
呼ばれる赤と白のマダラ模様の花もありましたよ。…奈良では一部の
お寺にしかナイと言われてるんですけど、ココでは割と見かけます。
山間部にはイノシシが出るのか。イノシシは要らんから猫を出してよ。
県道を歩いて最も標高が高い所へ来たら、隣の大島がよく見えました。
この辺では一番大きな島のようですが、猫が多く居るかどうかは不明。
しかし普通は海岸に沿って道路があるもんで、ソレだったら短距離で
高低差もなく移動出来るもんなんですが、ココは何で山道を迂回する
必要があるんでしょう?
…帰って航空写真などを調べたら、泊〜白浜にかけての海岸線は、
殆どが崖や岩場であり、ホントに道路がナイ事が分かりました。
伊能忠敬の測量隊じゃナイんだから、そんな所は歩けませんわな。
そんな感じで30分ほど歩き、白浜港に近い豊岡集落へと向かいます。
泊港の近くには市営の診療所がありましたが、こちらには漁協と購買店
などがあります。ちなみに学校などは来る途中の内陸部、山の中腹に
ありましたが、相変わらずどっちが島の中心部なのかよく分かりません。
…しかし猫に関してはこちらの方が多いようで、集落内に入ると探す
手間も要らず出てきましたよ。
まずはキジトラちゃんが2匹と黒ちゃんが1匹。…地島も離島ながら
猫のカラーバリエーションは豊富なようです。
ココの猫たちもあまり警戒心はナイようです。近寄っても逃げません。
どのような扱いなのかは知りませんが、桜耳の子がいないので、
行政による個体調整などの手は入ってナイように思われました。
そんな右のキジトラちゃんが「にょ?」と身構えてますが…
集落の方から貫禄のある白茶さんが歩いてきました。…余所者の私
には(てか人間には)分かりませんが、お互いに何か言いたい事が
あるのかも知れません。立ち位置を入れ替えて暫し睨み合い。
YouTubeなんかを見ると、よく猫の口喧嘩の動画が上がってますが、
私も今まで色々と行ってる筈が、まだ見た事ナイんですよね。
勿論それとは無関係なグループも居るようです。体感温度は低いけど
陽が差してますので、陽の当たる場所には何匹かが出て午後の寛ぎの
ひと時のようです。…てかお前ら殆どの時間で寛いで過ごしてるでしょ。
移動に時間を食ったので、船が来るまで余裕はソレほどありません。
回れる範囲で集落内などを見て、更なる猫ヨシヨシを続けましょう。
…集落内の路地に入った所に、別のグループになるのか茶トラさん
の集団が居ました。どうやらココの猫たちは、家族と思しき単位で
集まって生活してるようです。まぁソレが当たり前かな。
やはり陽の当たる一段高い場所が人気のようです。…左奥の半円形
の物体は何なんでしょう?漁業に関する知識がナイので分かりません。
猫は猫なりに、第三者に対して言いたい事があるのでしょう。しかし
言語がナイもんだから(たまにニャゴニャゴ喋ってるのは見かけるが)、
間合いを取って見合ったり、また位置を変えたり…。
相撲の仕切りでタイミングが合わない時のアレを思い出しますね。
プロレスみたいなマイクパフォーマンスがあれば別なんでしょうが。
暫く観察してると、また別のグループとした白茶さんが2匹ほど出て
きました。…最初は「少ないのかな?」と思った地島の猫ですが意外と
収穫が多くて助かった印象です。
右は3匹同時に転がった瞬間。…そもそも猫が矢鱈と転がるのは何故?
寝返りだけじゃなナイ気がしますが、体が痒いとか?
しかし一斉にやられると、吉本新喜劇のコケ芸を思い出すわ。
…新人さんは入団すると、まずコケる練習からやらされるそうですが。
そろそろ帰りの船の時間ですので、渡船の待合室へ行ってみました。
…建物の前に郵便配達のバイクが停まってますが、そう言えば先程、
ココに来る船に郵便屋さんが乗ってましたね。
猫ヨシヨシ島へ行くと時々、本土からの郵便配達人の人と一緒になる
事があるんですが、大抵は少量の郵便物を届けてしまえば後はヒマ
になるようで、ノンビリ休憩されてる光景をよく見ます。
…元々ヒマであろうフサフサさんが、コレまた日なたで昼寝中。
黒いから冬場は暖かそうです。
室内に入ると、少数ではありますが猫の写真が飾ってありました。
…説明も署名もナイのでこの子が何と言う名前なのか、また撮られた
時期も不明ですが、ソレなりに「猫が名物である」事の証拠でしょう。
この時点でまだ14時ぐらいなので、今回はソノ日のうちに新幹線で
奈良まで帰ります。帰路は省きますが、再び船とレンタカーを乗り
継いで、九産大前駅まで戻りました。
寒い時期なので「どうかな?」と思った玄界灘の2つの猫ヨシヨシ島
でしたが、カナリの収穫(ブログ記事として)があって成功でした。
この後は九州の更に西や南、また沖縄県にも猫ヨシヨシの島がある
と聞いてますので距離的に大変にはなりますが、いつか行きたいと
思っています。
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