猫ヨシヨシ日記 #016
The diary of "Cat yoshi-yoshi" #016

 地  点  名  所 在 地  訪問年月
馬  島(響灘)  福岡県北九州市
2018/04
藍島と同じく小倉沖の響灘に浮かぶ馬島での猫ヨシヨシです。…全く観光化されてナイのが良かったね。 




2018年4月北九州の旅は、まず藍島充実した猫ヨシヨシの時間
を過ごし、再びに乗って次は途中にあった馬島へ寄るりました。

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切符は船の中に自販機がありました。…一般島の人では値段が違う
んですね。不正したらダメでしょうが、どうやってチェックするのかな。
中国人が増えてる昨今、気を付けた方がイイと思いますよ。

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藍島方向からだと10分ソコソコで到着します。馬島周囲が5.4km
島で人口は約30名福岡県の有人島の中では最も小さな島だそうな。

後で分かるのですが、ココは特に観光地という事もなく商店や宿泊
施設などありません

…しかしソレが普通じゃないのかな?離島が全て観光地とも限らないし、
本州なら「何の変哲もナイ集落」なんてのはドコにでもあるワケだし。

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馬島観光地ではナイので、よくある「島全体の絵地図」みたいなモノ
ありませんでした。…この展開は初めてです。やはり漁業が中心
ようで、島の南側には漁港と漁協の建物があります。

…ココは流石に中国人も見落とすのか、船から降りた猫目当てと思しき
私1人です。コレは快適に過ごせそうな予感ですよ。

で、暫く「ねっこねっこ〜♪」と歩いてみるも、なかなか出会わず
「もしかしたら空振りかなあ?」と思ったんですが…

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出てきましたね。馬島初猫ちゃんは、何故か険しい表情でお出迎え。

1匹見つかると次々と出てくるもんで、やはりココも猫ヨシヨシの島
である事が証明されました。何となく「メンチ切ってる」イメージだけど。

上陸当初は空振りか?と思われたココも、よく見たら猫ヨシヨシの島
である証拠が幾つかあったワケで…

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環境美化を呼び掛けるポスターが、明らかに観光客を意識した猫の
デザインだったり、空き缶を捨てるカゴの中にネコ缶が混ざってたり。

…要するに猫ヨシヨシの島だと知って訪れる人は少ないものの、一応
はソノ意識があって、エサやりも特に禁止されてはナイという事かな。

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集落の入口にあるお家の前が、馬島での猫の溜まり場のようです。

…区別が分かりにくいものの、何匹かはココの飼い猫なのかも知れ
ません。そうして見たら、首輪とリードが付いてる子が居ますね。

カリカリが入ったお皿が置いてあるので、エサココの人があげてる
のでしょう。暑いので日陰の方が人気のようです。

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昼寝してた三毛ちゃんが、起きて背伸びをして寄ってきました
…一番よろこぶ「アゴの下ヨシヨシ」で対応。

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馬島の猫たちは、範囲が狭い割に色のバリエーションは多いです。
ソノ代わり「みんな顔が似てる」と言うのか、吊り目な顔つきの子が多い
ように思いました。…単に眩しいだけなのかも知れんけど。

そして昼寝してるだけかと思ったらココの子は意外と動きますね。

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ドコでもサバトラさん一番貫禄があるように見えます。堂々とカメラ
目線で座ってるのが居るかと思えば、建物の隙間から矢鱈と出入り
があり「奥にまだ居るのか?」という状況。

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ノンビリと寝てる前を頻繁に誰かが通るもんで「静かにしろよ!」って
言いたいのか、小規模な喧嘩がありました(でも寝たまま対応)。

…しかし怒った方も気まずいのか、移動して照れ隠し。ぃゃ、実際の所
よく分かりませんが、私が見てソレなりに想像したストーリーです。

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集落の入口に、恐らくは消防用のポンプ車か何かを収納してある倉庫
があり、ココも溜まり場の1つのようです。…最初に会った三毛ちゃん
の他にも、順に色々と出てきました。やはり観光客は珍しいのかな?

みんな一様に目つきが鋭いと言うか顔が似てますから、何らかの血縁
的な繋がりがあるのかも知れません。

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着いたのが14時前と言う、完全な「昼下がり」の時間帯であり、お天気
もイイのでたちはホントはお昼寝タイムなんでしょう。

全員が眠そう漁業の島ってのは、人間も早朝が一番忙しいでしょう
から、そんな時間帯に来れば、たちもまた違った表情が見れるのかも
知れませんね。
ソレだと完全に「動物写真家」のノリで泊り込んだりする事になるか?

ソレにしても他に観光客(殊に中国人)が居ないという環境が素晴らしい
貸し切りですよ。

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数は少ないですが、ココにも桜耳の子去勢又は避妊手術済みの印)が
居るので、ソレなりに個体調整が行われてるようです。

…お約束のコピペ猫。奥の白茶さんとか、イイ表情をしてますな。

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そろそろ変化が無くなってきましたので、集落の奥にある神社へでも
行ってみましょう。地図によると大山祈神社と言うそうな(読み方不明)。

離島にありがちな高台に位置し、恐らくは島全体の氏神様なんでしょう。
観光客少ないのか、案内書きのようなモノは特に見当たりません

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神社居ませんでしたが季節柄、藤の花キレイに咲いてました
春日大社の裏山なんかもそうですが、原生林に近いような規模の山林
自生する事が多いのでしょう。

…で何故か、通常なら狛犬さんの位置に、戦時中のモノと思しき砲弾?
が安置されてるんですよ。

説明がナイので何とも分からなかったのですが、帰って「神社に砲弾」
検索してみると、結構な数ブログ記事が引っ掛かりました。

戦時中とは言っても先の大戦ではなく、日清戦争や日露戦争の頃の
モノで、勝った戦争だから敵国からの戦利品です。コレを武運長久
意味で神社に奉納する習慣があったそうな。

…世間には「コレばっかり探して歩いてる人」も居るらしいのよ。
見る人が見たら「コレは○○式だ」とか分かるようで、鉄ヲタが各地の
保存機関車を探して歩くのと似た感覚なのかも知れません。

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ココ数十年、幸いにも日本戦争とは無縁な国になり、今後も武運長久
とかもぅ要らない事を期待したい所ですが、少なくとも馬島の猫平和な
極まりナイですね。…と言うか無防備すぎるでしょ!

わんこの場合、相手にお腹を見せるというのは絶対服従の意味であり、
飼い主に対してのみ見られる行動ですが、コイツら何やねん?

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…しかしまぁ定番ヤル気のなさです。

私はわんこしか飼った事がナイので、仰向けになって壁にもたれる
ような座り方をするのも、この猫ヨシヨシ企画始めてから知ったんです
が、体勢的にツラくはナイのかな?

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そうこうするうち、流石にヒマを持て余したのか観光客が珍しいのか、
段々と猫が集まってきました。…青島佐柳島ほどの勢いはナイ
ものの、猫ヨシヨシの島としては充分な雰囲気になりましたよ。

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猫間相互ヨシヨシ。…内緒話をしてるようにも見えて面白いでしょ。

ではココらで、私も例の猫オモチャ再度作ってみました。

離島なので当然ですが、たちは他の島との往来はナイでしょう。
なので、そこ特有の病気などがあってはイカンと思い、使い捨て
するのがイイかなと、さっきのヤツ藍島不燃物ゴミ箱捨てて
きた
んです。まぁ材料は余ってますし。

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「んにょ?」という感じで最初は警戒して、自分より小さいし害がナイ
であろうと予想が付いたら「にゃっ!」と捕まえにきます。

待ち時間ヒマも潰れるし、コレはいいコミュニケーション手段だと
今更気が付きましたよ。まだ余ってるから以後は必ず持参しましょう。

そんな感じでソロソロ2時間が経過。段々と船の時刻が近づいてきました
ので、乗り遅れナイように港の近くまで戻ってきました。

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やはり観光地として開発されてナイ所なので、自然の岩礁などが多く
残っています。…横波岩がエグられるんでしょうね。

防波堤猫というのも絵になりますね。誰かを待ってるように見えます。
…まぁ深く考えず単に座ってるだけだろうけど。

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前後しますが馬島には、宿泊施設は勿論の事、飲食店や商店なども
一切ありませんでした。…だから次の船乗り遅れるとエラい事です。
船着場にあるのは、待合室飲み物の自販機だけですね。

さっきの船で私と一緒に郵便配達のおじさんが降りたのですが、馬島
民家10軒ソコソコですので、全戸に配達しても2時間掛からない
んでしょう。…残った時間はタブレットで動画を見て、待合室でお昼寝
ある意味優雅です。

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優雅と言えば港の近くで、ソレまで見掛けなかった洋風の子に会い
ました。1匹だけ異質にフサフサなのは何故なのか?

考えたくはナイですが、捨てられてココに仲間入りしたとかの事情?
そんな薄情な飼い主と居るよりは幸せでしょう(勝手な憶測)。

そうこうするうち、最初に会った茶トラさんが、釣人のおじさんから
魚を分けて貰って来たようなんです。

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生魚を食べてるシーンって初めて見ましたが、やはりなんか
バリバリと齧っちゃうようで、少し離れた所でもソノ音が聞こえます

そこに先程のフサフサちゃんが登場。…横取りに入るかと思いました
が、微妙な力関係でもあるのか、疲れて放してもジッと見てました
茶トラさん前傾姿勢で牽制してるように見えます。

コレは面白いシーンが見れましたよ。最終的に、茶トラさん腹一杯
になったのか、アタマだけ食べ残したやつフサフサちゃん貰った
ようでしたが。

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そして生魚をバリバリ食ってた茶トラさんですが、食事を終えたようで
「ご馳走様ポーズ」と呼ばれる食後のペロペロ

…そして食ったら出るのが自然の摂理。遠慮会釈ナシにその場で!

見ての通り地面はコンクリートなんですが、本能的に前脚を動かして
場当たり的にお掃除。…「ネコババ」語源はココから来たんですね。

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最後面白い光景を見る事が出来て、満足して船に乗りました

連休の丸銀社長に、今回の一連の猫ヨシヨシの話をした所、
「ちゃんと船に乗れた?」と訊かれました。

どうやら観光客が多い積み残しが出るようなんですが、青島のように
人数をカウントしてナイんでしょうか?藍島は兎も角、馬島だと泊まる
所がありませんから、どうすればイイんでしょうね?
…ぁ、藍島へ行く船はまだあるから、そっちの民宿とか泊まればいい?

以下おまけ猫ヨシヨシに夢中昼食を忘れたましたので、小倉駅
駅弁を仕入れて帰りの新幹線車内で昼夜兼用で頂く事にします。

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まずは北九州が舞台の名作「無法松の一生」に因んだ「無法松弁当」
オフィス北野同名の芸人さんが居ましたが、ソノ人とは違います

てか私は、この話よく知りません。何か「でかい太鼓を叩いてた人」
というイメージがあるんですが、確か以前に売ってた駅弁は、和太鼓
に見立てた丸い御飯の上に、バチとしてゴボウが2本載ってるとか、
そんな感じだと聞いた事がありました。

今のは違うのかな?ゴボウが2本だけは合ってますけど。

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続いて九州の玄関口に相応しい「九州縦断味めぐり弁当」
色々と一気に楽しめる逸品ですが、上のと2つ続けると御飯物が多く
なってしまいましたよ。ダイエットにせゃならんのに。



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