2018年4月の北九州の旅は、まず藍島で充実した猫ヨシヨシの時間
を過ごし、再び船に乗って次は途中にあった馬島へ寄るりました。
切符は船の中に自販機がありました。…一般と島の人では値段が違う
んですね。不正したらダメでしょうが、どうやってチェックするのかな。
中国人が増えてる昨今、気を付けた方がイイと思いますよ。
藍島方向からだと10分ソコソコで到着します。馬島は周囲が5.4kmの
島で人口は約30名。福岡県の有人島の中では最も小さな島だそうな。
後で分かるのですが、ココは特に観光地という事もなく、商店や宿泊
施設などもありません。
…しかしソレが普通じゃないのかな?離島が全て観光地とも限らないし、
本州なら「何の変哲もナイ集落」なんてのはドコにでもあるワケだし。
馬島は観光地ではナイので、よくある「島全体の絵地図」みたいなモノ
もありませんでした。…この展開は初めてです。やはり漁業が中心の
ようで、島の南側には漁港と漁協の建物があります。
…ココは流石に中国人も見落とすのか、船から降りた猫目当てと思しき
客は私1人です。コレは快適に過ごせそうな予感ですよ。
で、暫く「ねっこねっこ〜♪」と歩いてみるも、なかなか猫に出会わず
「もしかしたら空振りかなあ?」と思ったんですが…
出てきましたね。馬島の初猫ちゃんは、何故か険しい表情でお出迎え。
…1匹見つかると次々と出てくるもんで、やはりココも猫ヨシヨシの島
である事が証明されました。何となく「メンチ切ってる」イメージだけど。
上陸当初は空振りか?と思われたココも、よく見たら猫ヨシヨシの島
である証拠が幾つかあったワケで…
環境美化を呼び掛けるポスターが、明らかに観光客を意識した猫の
デザインだったり、空き缶を捨てるカゴの中にネコ缶が混ざってたり。
…要するに猫ヨシヨシの島だと知って訪れる人は少ないものの、一応
はソノ意識があって、エサやりも特に禁止されてはナイという事かな。
集落の入口にあるお家の前が、馬島での猫の溜まり場のようです。
…区別が分かりにくいものの、何匹かはココの飼い猫なのかも知れ
ません。そうして見たら、首輪とリードが付いてる子が居ますね。
カリカリが入ったお皿が置いてあるので、エサはココの人があげてる
のでしょう。暑いので日陰の方が人気のようです。
昼寝してた三毛ちゃんが、起きて背伸びをして寄ってきました。
…一番よろこぶ「アゴの下ヨシヨシ」で対応。
馬島の猫たちは、範囲が狭い割に色のバリエーションは多いです。
ソノ代わり「みんな顔が似てる」と言うのか、吊り目な顔つきの子が多い
ように思いました。…単に眩しいだけなのかも知れんけど。
そして昼寝してるだけかと思ったらココの子は意外と動きますね。
ドコでもサバトラさんが一番貫禄があるように見えます。堂々とカメラ
目線で座ってるのが居るかと思えば、建物の隙間から矢鱈と出入り
があり「奥にまだ居るのか?」という状況。
ノンビリと寝てる前を頻繁に誰かが通るもんで「静かにしろよ!」って
言いたいのか、小規模な喧嘩がありました(でも寝たまま対応)。
…しかし怒った方も気まずいのか、移動して照れ隠し。ぃゃ、実際の所
はよく分かりませんが、私が見てソレなりに想像したストーリーです。
集落の入口に、恐らくは消防用のポンプ車か何かを収納してある倉庫
があり、ココも溜まり場の1つのようです。…最初に会った三毛ちゃん
の他にも、順に色々と出てきました。やはり観光客は珍しいのかな?
みんな一様に目つきが鋭いと言うか顔が似てますから、何らかの血縁
的な繋がりがあるのかも知れません。
着いたのが14時前と言う、完全な「昼下がり」の時間帯であり、お天気
もイイので猫たちはホントはお昼寝タイムなんでしょう。
…全員が眠そう。漁業の島ってのは、人間も早朝が一番忙しいでしょう
から、そんな時間帯に来れば、猫たちもまた違った表情が見れるのかも
知れませんね。
ソレだと完全に「動物写真家」のノリで泊り込んだりする事になるか?
ソレにしても他に観光客(殊に中国人)が居ないという環境が素晴らしい。
…貸し切りですよ。
数は少ないですが、ココにも桜耳の子(去勢又は避妊手術済みの印)が
居るので、ソレなりに個体調整が行われてるようです。
…お約束のコピペ猫。奥の白茶さんとか、イイ表情をしてますな。
そろそろ変化が無くなってきましたので、集落の奥にある神社へでも
行ってみましょう。地図によると大山祈神社と言うそうな(読み方不明)。
離島にありがちな高台に位置し、恐らくは島全体の氏神様なんでしょう。
…観光客も少ないのか、案内書きのようなモノは特に見当たりません。
神社に猫は居ませんでしたが季節柄、藤の花がキレイに咲いてました。
春日大社の裏山なんかもそうですが、原生林に近いような規模の山林
に自生する事が多いのでしょう。
…で何故か、通常なら狛犬さんの位置に、戦時中のモノと思しき砲弾?
が安置されてるんですよ。
説明がナイので何とも分からなかったのですが、帰って「神社に砲弾」
と検索してみると、結構な数のブログ記事が引っ掛かりました。
戦時中とは言っても先の大戦ではなく、日清戦争や日露戦争の頃の
モノで、勝った戦争だから敵国からの戦利品です。コレを武運長久の
意味で神社に奉納する習慣があったそうな。
…世間には「コレばっかりを探して歩いてる人」も居るらしいのよ。
見る人が見たら「コレは○○式だ」とか分かるようで、鉄ヲタが各地の
保存機関車を探して歩くのと似た感覚なのかも知れません。
ココ数十年、幸いにも日本は戦争とは無縁な国になり、今後も武運長久
とかもぅ要らない事を期待したい所ですが、少なくとも馬島の猫は平和な
事極まりナイですね。…と言うか無防備すぎるでしょ!
わんこの場合、相手にお腹を見せるというのは絶対服従の意味であり、
飼い主に対してのみ見られる行動ですが、コイツら何やねん?
…しかしまぁ定番のヤル気のなさです。
私はわんこしか飼った事がナイので、猫が仰向けになって壁にもたれる
ような座り方をするのも、この猫ヨシヨシ企画を始めてから知ったんです
が、体勢的にツラくはナイのかな?
そうこうするうち、流石にヒマを持て余したのか観光客が珍しいのか、
段々と猫が集まってきました。…青島や佐柳島ほどの勢いはナイ
ものの、猫ヨシヨシの島としては充分な雰囲気になりましたよ。
猫間相互ヨシヨシ。…内緒話をしてるようにも見えて面白いでしょ。
ではココらで、私も例の猫オモチャを再度作ってみました。
…離島なので当然ですが、猫たちは他の島との往来はナイでしょう。
なので、そこ特有の病気などがあってはイカンと思い、使い捨てに
するのがイイかなと、さっきのヤツは藍島で不燃物ゴミ箱に捨てて
きたんです。まぁ材料は余ってますし。
「んにょ?」という感じで最初は警戒して、自分より小さいし害がナイ
であろうと予想が付いたら「にゃっ!」と捕まえにきます。
…待ち時間のヒマも潰れるし、コレはいいコミュニケーション手段だと
今更気が付きましたよ。まだ余ってるから以後は必ず持参しましょう。
そんな感じでソロソロ2時間が経過。段々と船の時刻が近づいてきました
ので、乗り遅れナイように港の近くまで戻ってきました。
やはり観光地として開発されてナイ所なので、自然の岩礁などが多く
残っています。…横波で岩がエグられるんでしょうね。
防波堤猫というのも絵になりますね。誰かを待ってるように見えます。
…まぁ深く考えず単に座ってるだけだろうけど。
前後しますが馬島には、宿泊施設は勿論の事、飲食店や商店なども
一切ありませんでした。…だから次の船に乗り遅れるとエラい事です。
船着場にあるのは、待合室と飲み物の自販機だけですね。
さっきの船で私と一緒に郵便配達のおじさんが降りたのですが、馬島
の民家は10軒ソコソコですので、全戸に配達しても2時間掛からない
んでしょう。…残った時間はタブレットで動画を見て、待合室でお昼寝。
ある意味優雅です。
…優雅と言えば港の近くで、ソレまで見掛けなかった洋風の子に会い
ました。1匹だけ異質にフサフサなのは何故なのか?
考えたくはナイですが、捨てられてココに仲間入りしたとかの事情?
そんな薄情な飼い主と居るよりは幸せでしょう(勝手な憶測)。
そうこうするうち、最初に会った茶トラさんが、釣人のおじさんから
魚を分けて貰って来たようなんです。
…猫が生魚を食べてるシーンって初めて見ましたが、やはり骨なんか
もバリバリと齧っちゃうようで、少し離れた所でもソノ音が聞こえます。
そこに先程のフサフサちゃんが登場。…横取りに入るかと思いました
が、微妙な力関係でもあるのか、疲れて放してもジッと見てました。
茶トラさんも前傾姿勢で牽制してるように見えます。
コレは面白いシーンが見れましたよ。最終的に、茶トラさんが腹一杯
になったのか、アタマだけ食べ残したやつをフサフサちゃんが貰った
ようでしたが。
そして生魚をバリバリ食ってた茶トラさんですが、食事を終えたようで
「ご馳走様ポーズ」と呼ばれる食後のペロペロ。
…そして食ったら出るのが自然の摂理。遠慮会釈ナシにその場で!
見ての通り地面はコンクリートなんですが、本能的に前脚を動かして
場当たり的にお掃除。…「ネコババ」の語源はココから来たんですね。
最後に面白い光景を見る事が出来て、満足して船に乗りました。
…連休の丸銀で社長に、今回の一連の猫ヨシヨシの話をした所、
「ちゃんと船に乗れた?」と訊かれました。
どうやら観光客が多いと積み残しが出るようなんですが、青島のように
人数をカウントしてナイんでしょうか?藍島は兎も角、馬島だと泊まる
所がありませんから、どうすればイイんでしょうね?
…ぁ、藍島へ行く船はまだあるから、そっちの民宿とか泊まればいい?
以下おまけ。猫ヨシヨシに夢中で昼食を忘れたましたので、小倉駅で
駅弁を仕入れて帰りの新幹線車内で昼夜兼用で頂く事にします。
まずは北九州が舞台の名作「無法松の一生」に因んだ「無法松弁当」。
…オフィス北野に同名の芸人さんが居ましたが、ソノ人とは違います。
てか私は、この話をよく知りません。何か「でかい太鼓を叩いてた人」
というイメージがあるんですが、確か以前に売ってた駅弁は、和太鼓
に見立てた丸い御飯の上に、バチとしてゴボウが2本載ってるとか、
そんな感じだと聞いた事がありました。
今のは違うのかな?…ゴボウが2本だけは合ってますけど。
続いて九州の玄関口に相応しい「九州縦断味めぐり弁当」。
…色々と一気に楽しめる逸品ですが、上のと2つ続けると御飯物が多く
なってしまいましたよ。ダイエットにせゃならんのに。
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