猫ヨシヨシ日記 #003
The diary of "Cat yoshi-yoshi" #003

 地  点  名  所 在 地  訪問年月
青  島(瀬戸内海)  愛媛県大洲市
2016/06
全国の猫ヨシヨシ島の最高峰と言われる青島。短時間でしたが、猫だらけの充実した時間を過ごせました。 




2016年6月淡路島から四国経由で九州は大分県まで、車とフェリー
行く旅の途中、愛媛県伊予長浜(駅)に立ち寄りました。

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木造駅舎とホームが2面3線の、典型的な国鉄タイプの中間駅です。

…時間調整を兼ねて列車の撮影などをしてるワケですが、今回伊予長浜
に来たのは撮り鉄のためだけではナイ のでして…ココから出る船に乗る
のが目的なんですよ。

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全国に幾つかある猫わらわら島のうちの最高峰青島に行くんです。
左のようなツアーもあるのか、どうかは知りませんがやはり名物
駅にもしっかりと案内されておりました

そんな感じで案内地図に従って車を移動させます。までは歩いても
5分程度の距離のようですね。車だと2分程度の所に ある、青島行き
の船が出る港
までやってきました。

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ホントに小さな港ですが、ココから青島海運という会社の船に乗ります。

(※演出の都合上船着場に車を駐めて一枚撮りましたが、乗船客用
 の
駐車場は別にあります。行かれる方は注意して下さい。)

20160718c.JPGココから青島へ行く船は日に2往復

午前中の第一便は、島に着いて10分
で折り返すので、猫ヨシヨシのため
には第二便で往復するか、朝に行って
夕方に帰ってくるかになります。

船の定員は決まってますので、
第二便は「第一便の居残り客」
人数を引いた数しか乗れないんですよ。

しかも基本的には地元の人が優先だし、土日は混雑すると思われます
ので、やはりお出かけには余裕のある平日がオススメですわ。

という事で、乗船前注意書きを読んでみましょう。

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他の猫ヨシヨシ島と同様、猫が多く生息している地域と、ソレに対する
マナーや注意事項が掲示してありますが… ココはエサやりOKなのね。

後でも触れますが青島は、過疎化が進んで住民の数極端に減って
おり
、猫が増えたとしても最低限の維持さえ難しいのかも知れません。
…てっきり「ダメ」というアタマで来ましたから何も用意してナイぞ

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では船に乗りましょう。…車を駐車する場所を探してたらギリギリ
なり「乗るんなら早くして下さーい」って急かされての乗船です。

20160718h.JPG上の写真の通り、フェリーではなく
小さな客船です。

船の運賃ってのはどのように決まる
のか?
やはり距離に応じて統一された
相場と言うか規定でもあるのか?
考えた事もナイので分かりません

ともあれ往復で1,360円ですか。
「上陸券」って表現は初めて見たぞ。

では今回も猫を目指して片道35分の船旅に出発です。

20160719b.JPG 船内にも色々と注意書きがありますが、
やはり瀬戸内海の島へ向かう船の事。
釣りに行く人たちの需要もあるようです。

私は釣りに関する知識って殆どナイの
ですが、「マキエ」「撒き餌」の事で
イイでしょうか?

私なら魚にやるエサがあるなら猫に
あげます
が。

20160719c.JPG ってか、慌ててたので飲み物を買って
くるの忘れたよ!
…事前に読んだサイト
知ってはいたのですが、2時間は
飲まず食わずになりますね。

と、コレは船の備品を色々と入れてある
ケース
なんですが、中に猫のカリカリ
が入ってるのが確認出来ます。
船員さんたち待ち時間に猫ヨシヨシ
する
のかしら?

そんな感じで船は、瀬戸内海青島に向けて進んで行きます。

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その青島伊予長浜から北へ約14kmの瀬戸内海にあり、この船で
片道35分ほどかかります。行政区間は大洲市(元は長浜町)人口15人
に対して猫が100匹以上という、いわゆる猫わらわら島の1つですね。

そんな島だから、宿泊施設もナイ商店もナイ飲み物の自販機すら
ナイ状態なので、最初に「自分で持って行け」という案内になるんです。

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平日でしたが、やはり知ってる人は知ってるようで、結構な数の観光客
が居ます。但し、殆どがカップルか若い女性のグループで、オッサン1人
は私だけ
でした(まぁ毎度の事ですが)。

島民の皆さんは殆どが漁師さんなので、自家用の船があるのだと
思われます。
という事で走る事30分。そろそろ島影が見えてきました。

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はい、到着しましたね。一応は案内図なんかもあるのですが(人口15人
のために地デジの中継アンテナがあるのか)、そんなに時間はあり
ません。とにかく猫が居る所を探して、ヨシヨシしに行く事にしましょう。

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早速、桟橋から猫発見!コレはポイントが高そうですね。
…但し「積極的に歓迎しよう」という気持ちは全く感じられませんが。

元々が小さな漁村の島だった青島ですが、人口が減り始めた頃から
何故か反比例するように猫が増え始め、今では人口15人に対して
猫が100匹以上と言われています。

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ソレが近年、各種のブログなどで世間に知られ猫目当ての観光客
が増えるようになったという事情です。

恐らくは地道だった箇所もコンクリートで舗装され、地元の皆さんの
生活を邪魔しないように、ペンキで境界線が引いてありますが…

猫だらけなのでコノ有様と言うか、肉球好きにはたまらない状況
になっております。

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…今回も午後に来てしまいましたので、猫さんたちは些かダレ気味
しかしホントに至る所が猫だらけの感じです。

右のは、矢鱈と太ったのが多いですが、単なるデブじゃなくて、どうも
妊婦さんの集まりのようなんです。…母親学級?
最近、香川県の男木島ではボランティアの皆さんによる一斉避妊手術
が行われたという報道がありましたが、ココはまだのようですね。

立ってる子は「爪磨ぎ中」なんでしょうか?コレまた面白い構図です。

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よく画像検索の結果ページに出てくる、岸壁沿いの狭い道を歩きます。
港からしてそうですが、恐らく自動車が走れる所はナイと思われますよ。

…早速に猫ヨシヨシを始めてる人が居ますね。サバ模様の子でした。
「のろ1号」と命名。しかしダレてるなあ。やる気あんの?

この先に「猫のエサ場」というのが設定されてるらしいので、まずは
ソコに向かってみましょうか。

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猫さんたちにとっては「船の時間=食事の時間」でもあるので、ホントに
わらわらと集まってきます。観光客の方も大抵はソノ仕組みを知ってる
という事なのか、大部分の人がカリカリ持参のようでした。

手ぶらでごめんなさい。尚且つ、他人のエサで写真を撮ってるという
のが少し申し訳ない気がします。

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しかし「人に慣れてる」を通り越して「ヒマだから遊んで欲しい」
ようにも見えるんですが。
…アレだ。奈良公園の鹿と同じで、自分たちの方が多い環境ですから、
怖がるという事を知らない
のかも知れません。もぅ猫だらけ

左の女性は、斜め後ろからの印象が社長にソックリでしたが、勿論
当人ではありません(社長もあんなシュシュを持ってた気がするけど)。

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猫の数に対してエサは足りてるのか?

貰える子貰えない子で差が生じたら可哀相
だとは思うのですが、ソノ辺は当人(当猫)
性格にもよるんですかね?

脇から横取りを狙ってる&警戒してる光景
なんかも見られます。

私の経験から言うと、こういう場は出来るだけ
前や真ん中に居て、より社交的に振舞った
方が得だと思うんですが、ソレを猫さんに
ドノように説明すればイイのかは謎ですな。

そして更に周辺を見回っておりますと、サバ模様の2匹目「のろ2号」
を発見。そして近くに、真っ黒な「ぱの1号」も居るんですよ。
(※名前は勝手に私が命名しております。)

20160721g.JPG 20160721h.JPG

社長宅のリビングも、こんな感じなのかなあ?と思って眺めてると
何やら喧嘩が始まりました(エサが原因ではナイらしい)。

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…勿論ナニを言ってるのか分かりませんが、かなりヒートアップして
ニャゴニャゴ言い合ってます
ぱのろはよく、寝床の取り合いで喧嘩になるらしいのですが、そうでも
ナイ感じでしょ。でもイメージとしたらこんな感じなのかも知れません。

脇で先輩っぽいのが、達観したような顔つきで見てました。

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島内に一箇所の、公民館の前「溜まり場」状態でした。
…また妊婦さん?猫ってのは春先が発情期でしょ?もうすぐ産まれる
感じなんですかね。お腹がパツパツ

各地の猫ヨシヨシ島が、増えすぎを懸念して避妊&去勢して行く向き
にある中では、放ったらかしというのは珍しい例かも知れませんが。

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後は周辺の猫ポートレートで…。
島によって、毛色の種類に特徴があると言うか、ココは茶色のトラ模様
ミケが多いように思いました。幾つかの家系があるのでしょう。
しかし皆さん、特に逃げたりもせず堂々としてますな

20160722f.JPG 20160722g.JPG

そして猫の数反比例して人口が減り過疎化が進んでる様子も見て
取れます。尚且つですから、荒天時は内陸部よりも風雨が激しい
でしょう。空き家の荒れ方激しいモノがありますね。

20160722i.JPG20160722h.JPG

ともあれ、少し歩いては止まって猫に見入り、時々ヨシヨシして遊び
のんびりした時間を過ごしております。…つくづく何か食べるもの(猫用も
自分用も)持って来ればよかったなと思いますが。今後の課題です。

20160722j.JPG
猫ヨシヨシ島
…ホントに近くに欲しい
です。…まぁ鹿なら近所に沢山居る
ですが、どうも色々と調子に乗ってる
と言うか、図々しくていけません

…ぁ、また喧嘩だ。意外に殺伐として
ますね。
社長がブログで、ぱのろのバトル
書いた回の時にもコメントで言いました
が、取り敢えず起きて戦えよ!

横着して寝たままだから不利なんじゃないのかな?ちょっと考えろ
では続いて船着場から見て右エサ場とは逆の方へも行ってみましょう。

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先程の船着場から反対方向の民家前…ココはどうも、親子や家族単位
猫さんが多いようです。…一様にダレてるのは同じですが。

20160723d.JPGまだ小さい子猫ちゃんを、お母さん
思しきのがヨシヨシしています

私は猫の遺伝についてよく知らない
のですが、こういう茶色のお母さん
が居て、父ちゃんがハチワレだと、
このような子供が出来るんですか?

又は全体が大きな家族みたいなもんで
他所の子でも分け隔てなく接するの?

…誠に奥が深い猫社会を垣間見たような気がしました。 

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訪問客の中でも慣れてる人は、猫用のオモチャを持参している人も
あり…コレも次回の課題としましょう。手つきが可愛いですよね。

…と、ドコの島でも居る「孤高の一匹」。ちょっと気取ってるでしょ。

20160723f.JPG 20160723g.JPG

建物の側溝に収まる子。ローカル線の単線区間出くわしてしまった
列車
を想像しましたが…ココは特に喧になるでもなく、ジー…っと。
「狭い所が落ち着く」という気持ちは何となく分かりますよ。
 
20160723i.JPG 20160723j.JPG

最後は再び海岸近くへ出てみると、干物か何かを作る台の下溜まり場
…こちらのサバ模様、のろ3号は割と堂々としてますね。
集団のボスみたいに見えるぞ。

と、ぱのと同じ桜耳の子も居ました。…「避妊手術済み」という印です。
部分的には行われてるのかも知れません。

という事で、船が出る時間までの1時間と10分飲み物を持って来な
かった
事すら忘れて、ひたすら猫ヨシヨシを堪能出来た青島でした。

流石は最高峰と言われるだけの事はあります。
…機会があれば、また行きたいよコレ。次回はカリカリと猫じゃらし
装備して。

という事で再び船で伊予長浜に戻り、車でこの日の宿泊地である八幡浜
を目指しました。



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