2013年7月の九州の旅です。
肥薩線の「しんぺい2号」で吉松から人吉に到着した続きになります。
ココは、元は国鉄湯前線だった「くま川鉄道」の接続駅でもあります。
駅は同居してますが、くま川鉄道の方は「人吉温泉」という駅名のよう
ですね。…ぇ、温泉があるんですか?
JRの全線と同じく、私鉄路線も踏破の対象にしてましたから、改めて
来ないといけません。…どうせ吉都線やら日南線が「まだ」だったので、
ソノ辺と合わせて乗る予定でした。
時間があるので、駅から外へでて昼食と、駅前を散策。
時間が然程もナイので詳しく見学するまでは不可能なんですが、人吉も
城下町なんですよね、何か「それらしい」駅舎です。
駅前には、からくり時計があって毎時の時報の時にお殿様が出てくる
仕掛けになってました。…社長、コレ見ました?
んですぐ横に駅弁の会社が!
…いいですなあ、昭和な字体のネオン看板。堂々と「汽車弁当」だし。
ご存知のように今はSL人吉が運転されてるワケですが、恐らくそんな
事は関係なく、普通に蒸気機関車の時代から営業してるんでしょう。
そんなSL人吉ですが…
当初の予定では、次の14:00発の普通列車だったのね。そもそも私は
全席指定のイベント列車って苦手なんですよ。「人気があってすぐ
完売する」ようなモノは、自分は手を出すべきモノではないと言うか…
でも、平日で空きがあるらしいという事で…折角だから乗車です。
…入線してきましたね。大正生まれとは思えない堂々とした美しい
機関車です。国産機ではあるけども時代が古い分、何となく西洋っぽい
というか、末期の量産型(デゴイチとか)よりはお洒落なデザイン
に見えるんですが。
取り敢えず折角ですから、SLの旅を満喫させて頂きましょう。
では改めて牽引機の8620型を見て
みましょう。
昔から不思議なのが、車両限界って
のはSLも通勤電車もソレ程変わら
ない筈なのに何でこうも巨大に
見えるのか?
動輪のサイズやメカ剥き出しの躯体
のせいでしょうがね。
んで私はテンダ車の場合、こんな
感じのバックショットも好きです。
前後の区別がハッキリしてるから?
「これから走るよ!」って感じが
伝わってきませんかね?
ってな感じで向かいのホームまで
ウロウロと…。傍から見れば
「落ち着きのナイやつ」です。
3両の客車は50系。旧型客車の置き換えに登場した赤いやつです。
モノですが、客車の置き換えに客車って発想が時代にそぐわず、
結構短命に終わった印象です。
一般型の客車としては珍しく、自動ドアがあったのが画期的でした。
旧型客車が嫌われた原因の一つが、ドアが手動式だった事。
当時、全国的に通学の高校生の転落事故が相次いだ事があって、
自治体などから改善要求が出されてたらしいのですが…
高校生で列車の手動ドアから転落て…フザけてた末の自業自得と
しか思えませんけどねぇ。
今50代ぐらいの人でしょう。ソノ辺どうっすか?
…そんな50系が大幅に改造されて、ココではジョイフルトレイン状態
です(脱線長っ!)。
車内はこんな感じですが、シートピッチを広げて…でも窓枠は
動かせないから所々に2名掛けがあったり仕切りの壁があったり…
上手く考えてありますね。
車端のデッキには、資料コーナーやちょっとした展示物なんか…
本棚もありましたね。鉄道関係の絵本なんかも色々と。
ソレはいいとして、こんな所で西村京太郎とか(何冊がありました)
読むヤツ居るのか?
全車指定席ではありますが、展望
デッキはフリースペースのようで
お子様たちにも大人気。
無闇にカメラを向けるとヤバいので
自粛しましたが、ココでは小さな
女の子用に女性乗務員の制服が
あって、アテンダントさんが記念
撮影とかもやってました。
ぁ、行路表記を忘れてました。
■人吉1438---八代1625 快速8242レ SL人吉
所で、客車が50系なのはイイとして、一部に
折り戸に改造されてる部分があるんです。
スペースの都合なんでしょうが、気になる
のはこの折り戸をドコから持ってきたのか?
…って事。
まさか新造しないだろうし、注意書きのフォント
がどう見ても昭和っぽいんです。 …廃車に
なったブルートレインあたりから外したのかな?
そんな感じで列車は走ります。途中に停車駅が幾つかありますが、
区間乗車ってあるのかね?
「いさぶろう&しんぺい」と同じように、停車時間が長く取ってある
から降りて古い駅を見たり、地元の人が御菓子だの飲み物だのを売り
に来てたり、写真撮ったり色々と…。
ってか、乗り慣れてる大井川鉄道と比べると、客車が快適な分ちょっと
「SLらしさ」は少ないかな?
それと、ココは意外と汽笛を鳴らさない。…あっちが鳴らしすぎなのか?
まぁアレとて実際は近所迷惑だったりするのかも知れません。
さて、観光列車の乗り鉄が続いてるのに、今日はアレを忘れてますね。
という事で、そろそろビュッフェへ行ってみましょう。
さてSL人吉の続きですが。
ってか私はずっと「人吉号」だと思ってたんですよ…「号」要らないの?
客車の一角(2号車)にビュッフェがある
というので、覗いてみる事にしました。
うむ。確かに。
しかしまぁ、本格的に料理を調理して
提供するってよりは、売店の感じです。
飲み物と駅弁、お菓子などが
売られてます。
ソノぐらいが合理的なのでしょう。
…折角だから地ビールを頂きます。
ってか帰って客車の形式を調べて
みたら、以下の通りだったんですよね。
1号車:オハフ50 701
2号車:オハ50 701
3号車:オハフ50 702
ビュッフェ(食堂)を表す「シ」がないの。
ついでに言うと展望車の「テ」もない。
ソノ辺を正確に表記すると「オハテフ+オハシ+オハテフ」になる
んじゃないかなあと思うのですが…。(※展望車はもしかしたら、
密閉式のものはソレに入らないのかも知れません。)
北海道の「ノロッコ号」はその辺を上手くやってました。
…そんな無駄な事を考えつつ、人吉で買ってきた駅弁とともに
おやつタイム。車窓には球磨川が寄り添ってます。
突発的に指定席を買ったので、家族連れさんと一緒でした。
そこのお父さんとビールで乾杯。
全国に3か所あるという白石駅の一つで上下交換。
展望車から見る一般の列車って、何か優越感がありますよね。
外からの目線を、ちょっと画質を落として見てみたら…ハマりますね。
大井川と違うのは、完全に非電化区間であるという事。
架線柱が無粋と言うのは言いすぎなのですが。
アテンダントさんが制帽を持って、記念写真に回ってきたので撮って
貰ったり(制服は自分の)また落書き帳に署名したり…
今まで敬遠してましたが、観光列車の旅も楽しいモノですね。
次の坂本でも、七夕の飾りが目を引きました。
ココでも地元の皆さんが、お菓子や果物を売りに集まってたのですが…
Suicaで西瓜を買おうとしたら売って貰えず(当たり前)。
そんな感じで八代に到着。二度目ですね。
意外と早く(再びココに)来れた印象です。
SLの終着は熊本ですが、
私はココで降りる事にしました。
デッキで見送ってくれる社長の姿を妄想
しつつ、鹿児島本線に乗り換えです。
そんな感じで、なかなかの異例尽くし
でしたが。色々と乗り継いで肥薩線
の完乗も合わせて出来ました。
|
|