全国「ネタ列車」乗車報告 #056
Train Reports #056

 鉄 道 会 社  列  車  名  乗 車 区 間  乗車年月
JR九州 SL人吉 人吉→八代
2013/07
JR九州の人気列車「SL人吉」。私には珍しい事ですがその場の思い付きでの乗車です。…空いてましたからね。 




2013年7月九州の旅です。
肥薩線「しんぺい2号」吉松から人吉に到着した続きになります。

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ココは、元は国鉄湯前線だった「くま川鉄道」の接続駅でもあります。

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駅は同居してますが、くま川鉄道の方は「人吉温泉」という駅名のよう
ですね。…ぇ、温泉があるんですか?

JRの全線と同じく、私鉄路線も踏破の対象にしてましたから、改めて
来ないといけません。…どうせ吉都線やら日南線が「まだ」だったので、
ソノ辺と合わせて乗る予定でした。

時間があるので、駅から外へでて昼食と、駅前を散策

時間が然程もナイので詳しく見学するまでは不可能なんですが、人吉も
城下町なんですよね、何か「それらしい」駅舎です。

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駅前には、からくり時計があって毎時の時報の時に殿様が出てくる
仕掛け
になってました。…社長、コレ見ました?

んですぐ横に駅弁の会社が!
…いいですなあ、昭和な字体のネオン看板。堂々と「汽車弁当」だし。
ご存知のように今はSL人吉が運転されてるワケですが、恐らくそんな
事は関係なく、普通に蒸気機関車の時代から営業してるんでしょう。

そんなSL人吉ですが…

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当初の予定では、次の14:00発の普通列車だったのね。そもそも私は
全席指定のイベント列車って苦手なんですよ。「人気があってすぐ
完売する」
ようなモノは、自分は手を出すべきモノではないと言うか…

でも、平日で空きがあるらしいという事で…折角だから乗車です。

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…入線してきましたね。大正生まれとは思えない堂々とした美しい
機関車です。国産機ではあるけども時代が古い分、何となく西洋っぽい
というか、末期の量産型(デゴイチとか)よりはお洒落なデザイン
に見えるんですが。

取り敢えず折角ですから、SLの旅を満喫させて頂きましょう

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では改めて牽引機の8620型を見て
みましょう。
昔から不思議なのが、車両限界って
のはSLも通勤電車もソレ程変わら
ない筈
なのに何でこうも巨大に
見えるのか?


動輪のサイズメカ剥き出しの躯体
のせいでしょうがね。

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んで私はテンダ車の場合、こんな
感じのバックショットも好きです。
前後の区別がハッキリしてるから?
「これから走るよ!」って感じが
伝わってきませんかね?

ってな感じで向かいのホームまで
ウロウロと…。傍から見れば
「落ち着きのナイやつ」です。

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3両の客車は50系旧型客車の置き換えに登場した赤いやつです。
モノですが、客車の置き換えに客車って発想が時代にそぐわず、
結構短命に終わった印象です。
 
一般型の客車としては珍しく、自動ドアがあったのが画期的でした。
旧型客車が嫌われた原因の一つが、ドアが手動式だった事。
当時、全国的に通学の高校生の転落事故が相次いだ事があって、
自治体などから改善要求が出されてたらしいのですが…

高校生で列車の手動ドアから転落て…フザけてた末の自業自得
しか思えませんけどねぇ。
今50代ぐらいの人でしょう。ソノ辺どうっすか?

…そんな50系が大幅に改造されて、ココではジョイフルトレイン状態
です(脱線長っ!)。

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車内はこんな感じですが、シートピッチを広げて…でも窓枠は
動かせないから所々に2名掛けがあったり仕切りの壁があったり…
上手く考えてありますね。

車端のデッキには、資料コーナーちょっとした展示物なんか…
本棚もありましたね。鉄道関係の絵本なんかも色々と。
ソレはいいとして、こんな所で西村京太郎とか(何冊がありました)
読むヤツ居るのか?

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全車指定席ではありますが、展望
デッキはフリースペース
のようで
お子様たちにも大人気。

無闇にカメラを向けるとヤバいので
自粛しましたが、ココでは小さな
女の子用に
女性乗務員の制服
あって、アテンダントさんが記念
撮影とかもやってました。

20130916h.JPG ぁ、行路表記を忘れてました。
■人吉1438---八代1625 快速8242レ SL人吉
 
所で、客車が50系なのはイイとして、一部に
折り戸に改造されてる部分があるんです。
スペースの都合なんでしょうが、気になる
のはこの折り戸をドコから持ってきたのか?
…って事。

まさか新造しないだろうし、注意書きのフォント
がどう見ても昭和っぽいんです。 …廃車に
なったブルートレイン
あたりから外したのかな?

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そんな感じで列車は走ります。途中に停車駅が幾つかありますが、
区間乗車ってあるのかね?

「いさぶろう&しんぺい」と同じように、停車時間が長く取ってある
から降りて古い駅を見たり、地元の人が御菓子だの飲み物だのを売り
来てたり、写真撮ったり色々と…。

ってか、乗り慣れてる大井川鉄道と比べると、客車が快適な分ちょっと
「SLらしさ」は少ない
かな?

それと、ココは意外と汽笛を鳴らさない。…あっちが鳴らしすぎなのか?
まぁアレとて実際は近所迷惑だったりするのかも知れません。

さて、観光列車の乗り鉄が続いてるのに、今日はアレを忘れてますね。
という事で、そろそろビュッフェへ行ってみましょう。
さてSL人吉の続きですが。
ってか私はずっと「人吉」だと思ってたんですよ…「号」要らないの?

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客車の一角(2号車)にビュッフェがある
というので、覗いてみる事にしました。

うむ。確かに。
しかしまぁ、本格的に料理を調理して
提供するってよりは、売店の感じです。
飲み物と駅弁、お菓子などが
売られてます。
ソノぐらいが合理的なのでしょう。

20130917b.JPG…折角だから地ビールを頂きます。
ってか帰って客車の形式を調べて
みたら、以下の通りだったんですよね。

1号車:オハフ50 701
2号車:オハ50 701
3号車:オハフ50 702

ビュッフェ(食堂)を表す「シ」がないの
ついでに言うと展望車の「テ」もない

ソノ辺を正確に表記すると「オハテフ+オハシ+オハテフ」になる
んじゃないかなあと思うのですが…。(※展望車はもしかしたら、
密閉式のものはソレに入らないのかも知れません。)

北海道の「ノロッコ号」はその辺を上手くやってました

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…そんな無駄な事を考えつつ、人吉で買ってきた駅弁とともに
おやつタイム。車窓には球磨川が寄り添ってます。

突発的に指定席を買ったので、家族連れさんと一緒でした。
そこのお父さんとビールで乾杯

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全国に3か所あるという白石駅の一つで上下交換。
展望車から見る一般の列車って、何か優越感がありますよね。

外からの目線を、ちょっと画質を落として見てみたら…ハマりますね。
大井川と違うのは、完全に非電化区間であるという事。
架線柱が無粋と言うのは言いすぎなのですが。

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アテンダントさんが制帽を持って、記念写真に回ってきたので撮って
貰ったり
(制服は自分の)また落書き帳に署名したり…

今まで敬遠してましたが、観光列車の旅も楽しいモノですね。

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次の坂本でも、七夕の飾りが目を引きました。
ココでも地元の皆さんが、お菓子や果物を売りに集まってたのですが…
Suicaで西瓜を買おうとしたら売って貰えず(当たり前)。

20130917k.JPG
そんな感じで八代に到着。二度目ですね。
意外と早く(再びココに)来れた印象です。

SLの終着は熊本ですが、
私はココで降りる事にしました。
デッキで見送ってくれる社長の姿を妄想
しつつ、鹿児島本線に乗り換えです。

そんな感じで、なかなかの異例尽くし
でしたが。色々と乗り継いで肥薩線
の完乗
も合わせて出来ました。



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