2013年7月の九州の旅は早朝に枕崎を出て、まずは西鹿児島へ。
日豊本線に乗り継ぎ隼人から肥薩線の普通列車で第一の乗り換え駅
である吉松に到着です。
…今回の肥薩線は、3本の列車を乗り継いで通り抜ける行路になってる
のです。当時の私の乗り鉄にしては珍しい、観光列車の旅なんですが…
18きっぷで乗れる上にコレが最も早い連絡なんだから仕方ありません。
ってか連絡が良すぎて7分しか時間
がナイのよね。
あんな所に顔出し看板があるん
ですが!…ぇ、そんな時間はナイ?
…この後も出てきますが、今回の
肥薩線では、時間不足で幾つの
顔出し看板をスルーした事か?
■吉松1149---人吉1303 しんぺい2号 熊クマ キハ40系×3両
当該列車の設備について、先にまとめておきましょう。…言わずと知れた
キハ40系ではあるのですが、ソコは観光列車、それらしい設備に改造
されています。
車両の中央部に大きく取った展望スペースと、難燃素材の木材を
用いたというクロスシート…無駄にレトロな感じの造りですね。
しかし…よく考えたら元々は単なる
キハ40とか47でしょ?「はやとの風」
だの「いぶたま」だのと、JR九州
のやる事はホントにスゴいですね。
…何の特技もなかった中年男が、
ある日突然に脚光を浴びてスター
化する…人間でも、たまーにある話
ですが、私らにも希望を与えてくれる
じゃない。
…でも基本的にはローカル線なので、整理券と運賃の表示機はあり。
なかなか笑えるギャップです。間合いで一般の普通列車に入る事も
あるんでしょう。
列車には景色の説明やグッズの販売を担当
するアテンダントさんが乗務してました。
…「アナウンスをしてる態(てい)で」と
お願いして撮らせて頂きましたが、掲載不可
という事で、久し振りにピカチュウのお面で…。
可愛い方でしたのに残念です。
ってかコノ時は夏休み真っ最中でしたけど、
定期列車だから雨の平日でもアリですか?
私も経験ありますが、繁閑の差が凄そうだ。
洒落た暖簾(のれん)でリニューアルされたトイレと、各車端には前面
展望を映すモニターも装備です。
…これからの車窓はホントに雄大な風景になりますからね。
という事で、列車はまず第一の見所である真幸に到着。ココはスイッチ
バックの駅ですね。
…地元の方が作ったんでしょうか?手書きのポップがいい雰囲気です。
確かにコノ区間は「近代産業遺産」かも知れません。今だったら高架橋
とトンネルでブチ抜いてしまうような山奥に地形に逆らう事なく連綿と
敷かれた線路ですから…明治の知恵ですよ。
そして、こんな所にまで「幸せの鐘」がありやがります。
…日頃の運の悪さを呪って連打してやろう。何せ「真幸」駅ですから。
いつか私も幸せになれます鐘?
そんな感じで、スイッチバックで高度を稼いだら次のポイントへ…
来ましたねぇ、日本三大車窓の区間です。
ってか「日本一」とか書いてありますが…まぁ地元の想いですか。
…ドコの景色が最高かなんてのは、各自が決めればイイ話ですが
(車両基地の隣とか混浴露天風呂の横とか)、確かにココも綺麗です。
一旦停止のサービスがあるので、ゆっくり見学出来ますし、ちゃんと
景色を説明する看板も設置されてます。…道路の展望台か!
一旦停止をするからには、停止目標がある筈なんですが…先頭車から
見てたケドよく分からん。目分量?
はい次。矢岳に到着です。ココにはSLが展示されてる施設がある
のですが、飲み物の自販機の横に柱のようなモノがありますよね?
アップで撮るのを忘れましたが、「鉄道院」の文字が入ってます。
まさに、肥薩線が開通した明治の頃からのモノだそうです。
そして、地味に屋内に顔出しが!
何とか時間があったので、近くに居た
方にお願いしてシャッターを押して
貰いました。
…えーと、ココは熊本県ですか?
最終的に「一つの都道府県に一つ
以上」は撮って行きたいと思うので、
覚えておきましょう。
…肥薩線の観光列車「しんぺい2号」の旅、まだまだ続きます。
よく考えたらアレですね。観光列車という事で、各駅の停車時間が長く
取ってあり、お客はみんなダーっと降りてソノ辺を見物したり写真を
撮ったりして、また列車に戻る。
駅そのものは無人駅だから改札でチェック出来るワケじゃないし車掌
さん(ワンマン表示はあるものの、編成が長い時は乗務する) や
アテンダントさんは観光案内に忙しい。
…地元の誰かがヒョイと乗って次で降りちゃっても分からんのじゃ
ないかと心配になります。…そんな不届者は居ないでしょうが。
列車は大きくカーブを切って坂を登り
先程の矢岳駅が眼下に見える位置に
来ました。
…この区間の三つの駅の中では矢岳
が最高地点にあるのですが、ソレ
より上ってか。
そしてループ線で下る(吉松側から
言って)という事になるんですね。
そんな感じで…
また右側にビュースポット&案内看板。
吉松方向から乗る場合、右側がオススメのようですが、平日だと然程
も混んでないから、あっちこっち移動すりゃ済むハナシでもあります。
…しかし何でしょうね?山並みとしては四国だろうが本州だろうが、
それなりに存在するのに、九州の山間いの風景って、ソレだけで
雄大に感じるし味がある気がするんですが。
と言う事で、ループ線を下ってスイッチバックを渡り、大畑に到着。
…ループ線の途中に駅があるというのは全国的にココだけだし尚且つ
スイッチバックでしょ?
実際に土地を測量して図面を引いた人って…大変ではあるけど楽しい
作業だったかも知れません。「どうしてやろうか?」みたいな。
この駅では、訪れた人が駅舎に名刺やら千社札を貼り付ける習慣が
あるようで…尚且つ、七夕に近い時期だったんで笹飾りも賑やかです。
私も手持ちの名刺を貼ってきましたが、いきなりそう言われても「貼る
手段」を持ってなくて…ああでもナイ、こうでもナイと挟んでるうちに
時間がなくなって、また顔出しをパスする羽目になりました。
…と人吉に到着です。内陸部なので山奥の町のようなイメージがあり
ましたが、手元の資料によると各駅の標高が
吉松…213m 真幸…308m 矢岳…536.9m
大畑…294.1m 人吉…106.6m
なるほど、真ん中の矢岳が最高地点として、吉松も人吉も盆地なのね。
…まぁドコもいいお天気で暑い事には変わりありませんが。
観光列車のダイヤ接続としては、ココから「九州横断特急6号」に
乗り継ぐのが妥当なようです。
ぃゃ、何で運転区間が「別府〜人吉」なのか?ようやく分かりましたよ。
こういうカラクリがあったんですね。でも私は今回は18きっぷですから…
特急には乗れません。「次はどうしたモノか?」です。
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