猫ヨシヨシ日記 #024
The diary of "Cat yoshi-yoshi" #024

 地  点  名  所 在 地  訪問年月
久 高 島(太平洋)  沖縄県南城市
2020/02
沖縄本島南部の南城市沖に浮かぶ久高島の猫ヨシヨシ報告です。琉球文化の残る暖かくて長閑な離島は猫たちにも住みよい環境のようでした。。 




2020年2月の事、色々と見たい所が溜まったので5年振り沖縄へ渡り
ました。…日本最南端猫ヨシヨシ島もその一環と言う事で、沖縄本島
南東部那覇市からへ行った所にある2箇所回ります。

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目的地は南城市久高島奥武島なのですが、取り敢えず近い方
久高島(くだかじま)から行く事にして、カーナビに入力してみましょう。

久高島へは安座間(あざま)という所のから船に乗るので、ソコまで
約20km52分と出ましたね。

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沖縄って所はカナリ西にあるワケで、夕方陽が長く感じる分、
なかなか明るくならないようです。7時半ぐらいには出発して、お天気
も悪くない筈なんですが微妙に暗いです。

前回に来た時はホントに「ゆいレール」乗り潰しだけだったので、
郊外の風景初めて見るのですが、山がちな地形なので其処彼処
小高い丘があって、傾斜地に立ってるお家が意外と多いんですね。

と、やはり木造の建物少ないのが特徴か?…戸建ての民家でも
大抵がコンクリートブロック積みの建て方です。

与那原辺りまでは昨日と似たようなルートを通り、更に暫く行くと南国
らしい椰子の並木がある街道に出て、程なくして海が見えてきました

目前に突き出た半島の先にあるのが、安座間の港のようです。
今日はまず、ココから久高島(くだかじま)へと渡ってみましょう。

沖縄には「城」という字を「ぐすく」読む地名や人名が多いようです
が、南城市は普通に「なんじょうし」と読むようですね。

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写真にあるバス停地域のコミュニティバスの物ですが、那覇バス
ターミナルから中距離の路線バスでも約1時間で来れるようです。
…但し沖縄のバス他所者にとって些か分かりにくいのが難点かな。

先述のとおり複数のバス会社があって一貫した地図見当たらない
のと、各社のサイトの路線図も見たけど、棒線で直角に描いてある
便宜的な物ばかりで、実際の地形になってナイから難しいのですよ。

渡船の乗り場としては平均的な大きさの建物ですね。しかし瓦屋根の
デザインなどに沖縄らしさを感じます。

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恐らくは本土から来たであろうおばさん団体のバスが停まってまして
こんな所なのに関西弁で喧しく喋ってました。謎のウイルスの影響か、
中国人が少な目なのは幸いです。

沖縄ハマって移住してきそうな「ほっこり系」の人が描いたような
アートが印象的ですが、ココで船の切符を買いました。

久高島へは高速艇フェリーがの2種類の船が運航されています。

高速艇には急行料金(に相当するもの)が掛かるものの、フェリー
とは時間帯が別なので途中で追い越すワケではありません。これから
乗るのは高速艇の方です。

行き帰り運賃が違うのは、帰り往復割引になるからだそうな。

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窓口の係の方久高島簡単な地図をくれたんですが、ソレには
に関する事は特に書かれてません。しかし切符売り場のカウンター
「ネコのエサ」と書かれた募金箱がありました。

…コレは「一般には知られてナイけどがいる確率は高い」…と言う、
なかなかの好条件かも知れませんね。

桟橋に居る高速艇を見るに、ソレほど大きな船ではナイのですが、
観光バス1台分おばさん団体が乗り込んだので結構な混雑です。
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久高島までは片道8km程度で高速艇だと約15分です。貼り紙脅され
てるように割と揺れました。…玄界灘ほどではなかったですがね。

席はあるけどおばさん方隙間なく座ってて混んでるのと、テレビ
点けっ放し(しかも海上だから受信状況不安定でよく途切れる
なのが鬱陶しくて後部の甲板に出ております。

船が揺れる波飛沫がカナリ飛んでくるので、舷側に座ってた釣師の
おじさんは結構濡れてました防水ウエアだからイイのでしょう)。

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…所でココは、海として何という地名なのでしょう?太平洋でイイ
のかしら。そんな感じで時刻通り15分久高島に到着しました。

最近「距離感覚」というものが完全に麻痺しておりますが、ココは
奈良から1,000km以上離れた海の上なんですよね?

一々自分に言い聞かせないと認識出来なくなっております。
ではココから久高島に上陸して、猫を探しに出掛ける事にしましょう。

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久高島周囲が約8km細長い島です。…だから「長さ」にすると
4km弱って感じでしょうか?人口150人程度だそうです。

案内図を見るに、島の一部に「ウタキ」と呼ばれる立入禁止の区域
がありました。 ココは沖縄独特信仰の場でして、「ユタ」と呼ばれる
霊能者(…主に女性巫女とかイタコみたいな立場の人か?)が祭祀
修行を行う聖域なのですよ。

…私のソノ辺の知識「新耳袋殴り込み」という心霊ネタの本とDVDで
知っただけの物なので、些か不正確かも知れませんが。

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港の突堤の向かい側に、後から走るのであろうフェリーが停泊して
いました。 …フェリー頻繁に走るので他の離島より車の数が多く
ミニバン配達のトラックなども見かける感じでした。

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同じ船で来た関西弁おばさん団体は、島の現地ガイドさんに引率
されてドコかへ行ってしまいました。
コイツら猫目当てで無かった事に関しては一安心ですね。

から続く坂道を上った所に、島側の切符売場がありました。ココにも
簡単な案内図がありますが、島全体を見るにはレンタサイクルが便利
なようで、この規模の島にしては結構な数自転車が用意されてます。

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…私はだけ見れればイイし、港の近くの集落に集まってるらしい
ので必要ナイでしょう。

猫に関する案内特にナイ…と思ったら、レンタサイクルを扱うお店に
注意書きを発見。この手の物確認出来れば取り敢えず大丈夫です。

地形としては、周囲の海岸線がソコソコ険しい岩場なものの、中央部
広い台地のようになってまして、港からの坂道を上ってしまうと集落
などは概ね平坦なようです。

道路離島にしては広いし軽トラ以外の自動車も割と走ってますな。

島の概要大体分かった所で、そろそろ猫探しを始めてみましょう。
今回の持ち時間は、次の船が出るまでの2時間15分にしておきます。

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今回は例のヨシヨシモール忘れてきましたが「ねっこねっこ〜♪」
歩いてると、初猫さんを発見。 小柄なサバトラさんです。…桜耳
左カットなので女の子でしょうか? 

続いてコレまた小柄な白茶さんが登場。こちらも左耳カットの子です。
小さな島ですが、個体調整の手は入ってるようですね。

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白茶さんヨシヨシ応じてくれました首輪などもナイので集落に
住んでる野良なのでしょうが、キレイな毛並みですよ。

低い位置で構えて写真を撮ろうとすると、カメラが珍しいのかレンズ
を覗きにくる猫が時々います。…面白い構図で撮れてしまいました。

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更に別個体のサバトラさんマーブルさんこの近所猫グループ
としては概ねコレぐらいで全員かな?…みんな左耳カットですが。

離島にしては集落内が平坦道幅も広いんですが、はソレほど
通りません午前中から結構な気温になる沖縄の事ですから、大抵
日陰でノンビリと転がっておりました。

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コレはよく言われる猫の集会ってやつですかね?…あまり詳しくナイ
のですが、どんな事が話し合われてるのでしょう?

個性的な顔立ち三毛さんがやってきました。猫の色や模様ってのも
ドノように決まるのか興味があります。…自分で選んだり調整したり
出来ないだけに、気に入らないと大変かも知れません。

折角ですからもぅ少し、更に猫を探しつつ島の中を歩いてみましょう

沖縄でも本島から出て別の島へ来たのは初めての事です。だから
何が「沖縄らしい」のかよく分かってナイのですが、取り敢えず
よく言われる沖縄の田舎らしい風景の集落なんでしょうね。

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木造の民家殆ど無く石造りの壁オレンジ色や白の瓦が基本。

そして大抵のお家にはシーサーが居ます。神社の狛犬のように玄関
2匹ペアの場合もあれば、屋根の上で1匹だけ正面を向いてるのも
時々見かけました。

私が初めて沖縄へ行ったのは5年前の事。色々あったとは言え殆ど
「現代」であり、例えば昭和返還直後とか、見れる範囲での「昔」
知らないワケです。

元々の琉球文化が濃かった所へ占領時代アメリカの生活スタイル
が幅を利かせてただろうから、本土の昭和時代とは全く違う方向性
だった事でしょう。

国鉄時代北海道など同様、タイムマシンがあれば是非とも行って
みたい物件ではありますね。

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実現不可能な事を望んでも仕方ナイので、現実に戻って更に歩いて
おりますが、やはり時々猫が出てきます

民家の庭先(っても特に塀とかナイ)に居た、白黒さん3匹トリオ
離島にしては色のバリエーション豊富ですね。

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集落港に近い方に固まってるので、少し離れると鬱蒼とした森
が出てきたりしました。…本土の雑木林などとは違って、コレは
何なんでしょう?「マングローブ」とかで合ってるのかしら?

場所によってはすぐに海岸へ出られる地形の所もあるようです。

ダイビング目当ての観光客と言えども、獲ってはいけない海藻
や魚介類を獲ると、密漁になってしまいます。それに関する注意を
促す看板ってのはドコの海岸にでもあるワケですが…

沖縄の言葉で書かれても素人には分からない物もありますね。
「あ、これティラジャーじゃん。獲ったらダメだわ。」とか分からんよ

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そんな看板のある坂道を下りて行くと「ピザ浜」という海岸に出ました。
コレも現地の言葉なんでしょうね。…ローマ字表記「Piza」なので
「Pizzaじゃない」事だけは分かります。

砂浜のように見えましたが、いわゆるサンゴ礁なのでしょう。
明らかに植物の何か固まったような物体で埋め尽くされてました。

帰って調べたのですが久高島は、沖縄の人たちでもある種の聖域
として見る事場所らしく、でも植物でも無断で島外に持ち出すと、
結構キツ目バチが当たる(会社が潰れるとか)のだそうですよ。

触らなくてよかったな。ともあれ集落に戻って猫ヨシヨシ続きです。

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沖縄風高い塀の民家に、飼い猫と思しき黒さんが居ました。
赤い首輪のような物が見えてますね。

都会では飼い猫屋外に出すと交通事故などの危険も無視出来ない
ワケですが、離島では飼い猫たちもカナリ自由なイメージです。

右のサバトラさんは今回の中では一番の美猫ですね。毛並みもキレイ
だし、模様が天然のアイラインのようになっててお洒落でしょ。

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こちらの三毛さん飼い猫のようです。ごく少数ながら沖縄本島から
団体以外観光客さんも居たんですが、他所者監視するように
逃げるでもなく寄って来るでもなく玄関前に座ってます

シーサー抽象的な「魔除け」だとしたら、この子実務担当なのか?
そう言えばココではわんこ見かけませんね。

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猫の習性として「集会がある」と言うのは知ってますが、中には
ように「単に近所に住んでるだけの事で集まるのが嫌いなのも居る
でしょう。個々のお家にそれぞれ、個性的な猫が居る感じです。

離島など海に近い場所では、塩害車の車体鉄柵なども普通より
早く錆びてしまいますが、左の子はソレに近いヤツレ方でした。

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久高島には小学校中学校一緒にした学校1箇所あります。
島全体の人口150人程度だから、子供の数ソレほど多くナイ
思うんですが、立派な校舎の施設ですね。

平日の午前中なので授業中なのか、外から伺う分には静かです。

学校の裏手を歩いてたら、何やら動いてる気配が見えたんですが、
私も最近は視力が落ちてるので「猫にしては大きいな?」としか
分からなかったんですよ。

カメラでズームして、ようやくヤギが3匹居るのが見えました。
先生らしき男性世話をしています。

3匹はみんな色が違いますが、大きいヤギお母さんのようで、
小さいの2匹お乳を飲んだりもしてました。

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そして学校の敷地内には、このような大きな建造物がありました。
「津波避難施設」とありますので、そのままの用途なんでしょう。

高さ10m余りという事で、ビルの3階ぐらいに相当するのかな?
学校集落のある台地海岸から10m程の高さなので、施設の
海抜21.35mとなってます。

要はソレぐらいの大波が来ても大丈夫。という事なんでしょうが、
海のナイ県に住んでる者とては想像するのが困難でもありますね。

冬場は海も比較的穏やかでしょうが、台風の時期などは大変な事
なるのかも知れません。

そろそろ帰りの船の時刻が近くなってきましたので、後は港に近い所
で過ごす事にしましょう。

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過度に観光化されてない島だとの事ですが、民宿食堂僅かながら
存在し、ソレ以外の公共施設としては簡易郵便局もありました。

漁業がメインの島ではありませんがもずく海ブドウが採れるそうな。
ブチさん昼寝してるのは漁に使う投網じゃないのかな?

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一応は展望台を兼ねた公園があるのと、近くにはキャンプ場もあるよう
ですが、流石に今の時期シーズンオフなのでしょう。テント張ってる
ような奇特な人見かけません

ソノ代わり、公園がまた猫の昼寝場になってまして、ココにも複数匹
ヨシヨシ出来ました。…先程とは別個体の黒さん豪快なアクビですね。

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同じく公園内の猫たち。…顔だけ日陰に入れて器用に転がってますね。
猫の年齢って素人には分かりにくいものですが、小柄な子が多いので
まだ子猫ちゃんなのかも知れません。

沖縄他の離島って、今後行く機会あるのかナイのか分かりませんが
冬でも温暖な気候で過度に観光化されてないこんな所で過ごせたら
確かに寿命は延びそうですね。

しかし鉄道とかアイドルとか、東京が中心になったり広範囲の移動
要する趣味の者にはツラいかも知れません。…私には無理な話ですが
時々居る「ハマって移住したくなる人」の気持ちが少し分かりました

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船の出航12:00なので、少し早いけど島にある食堂で昼食にします。
港の切符売場から見える範囲に3軒ほどのお店があるのですが、
平日交代制にでもなってるのか、開いてるのは1軒だけでした。

折角だから沖縄そばを頂きましょう。…「そば」とは言っても蕎麦粉
使われておらず、中華麺に近い物でしょうね。出汁「塩とんこつ」
いう感じか?ドコまで手作りしてるのかは分かりませんが。

一般的なラーメンより麺が太いのでカナリ腹一杯になりました。

沖縄にも猫ヨシヨシ島があって、でも猫の生態本土特に変わらず
温暖ノンビリした環境を楽しめたのはホントにいい経験でした。

では再び高速艇に乗って沖縄本島安座間港に戻ります。続いては
奥武島なんですが、ココとは少し状況が違うようですよ。



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