全国「ネタ列車」乗車報告 #085
Train Reports #085

 鉄 道 会 社  列  車  名  乗 車 区 間  乗車年月
阪急電鉄 京とれいん雅洛 大阪梅田→京都河原町
2019/12
阪急電鉄の観光列車京とれいん雅洛。…2代目となるの乗車報告です。 




阪急電鉄「京とれいん」ですが、初代編成大阪梅田から京都
河原町
まで乗った後、同編成折り返し列車で再び大阪梅田へと
戻ってきました。

次は新しく加わった「京とれいん雅洛」に乗る予定です。

…そのまま京都河原町で待っててもイイ所ですが今回は近い所だし
時間にも余裕があります。尚且つ京都河原町人が少ないものの、
地下駅なので構図が限られてしまうんですよ。

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戻ったら丁度お昼時だったんですが、大晦日梅田周辺結構な
人出であり、大抵の飲食店行列状態でした。

改札内なら比較的空いてるので、駅蕎麦昼食を済ませます。
「肉入り卵とじのあんかけ蕎麦」みたいな物でカナリ温まりました

入線時刻が近付くと、ホームの先端部に撮り鉄さんたちが湧いて
きましたね。「京とれいん雅洛」2019年の春から充当されてるワケ
ですが、まだまだ被写体としては新しい物のようです。

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私も真似して撮ってみましょう。久し振りに上手くいった気がしますよ。

そして先程の同じ京都線3号線ホームに収まりました。
阪急というのは、折り返す時に運転士さん来るまで尾灯標識灯
切り替えないんですよね。今回初めて知りましたが。

車両としては7000系と呼ばれる物で、主に宝塚線神戸線で使用されて
いる、同社では最も数の多い形式のようです。

「京とれいん」後継車種だから京都線用の車両かと思ったら違う
らしいです。でコノ編成に限って言うと1982年の製造だそうな。
もっと新しいのかと思いましたが、やはりカナリの中古車なんですな。

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「雅洛」「がらく」と読みます。列車種別としては「快速特急」
…先程乗った「快速特急A」の停車駅に十三を加えた状態ですね。
繰り返しですが「分ける必要性」が私にはイマイチ分かりません

種別表示がLTD方式なので、「京とれいん雅楽」「快速特急」交互
に表示されるようになっておりました。

デザインも先代に比べて無駄にゴージャスと言いますか、ロゴ横には
蒔絵風のワンポイントが追加されています。

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元々の7000系は他の阪急の車両と同じく3扉車なのですが、「雅洛」
に関しては真ん中の扉埋めてあります。…そもそも阪急2扉車
6300系以降は造られてナイんじゃなかったかな?

埋めた部分丸い窓になってまして、外観としてはココにまた
大きな扇のデザインが為されています。

はい、ではまたココから車内に入ります
先代の「京とれいん」と同じく6両編成ですが、こちらは全車両大幅
に改造
されており、各号車趣向デザイン変えた内装です。

同社のHPなどで紹介されてるコンセプト「乗った時から京都気分」
みたいな事だそうですが、他社では以前「乗った時から伊豆」っての
もあったような気がするぞ?

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まず編成の両端に来る各先頭車が、先代「京とれいん」中間車
同じ ような感じの2名&4名ボックスシートです。

…しかしエントランスからしてカナリ豪華に変わりましたね。
京都の町屋風の格子には照明が入ってますし、オリジナルロゴ
入れたのれんが付きました。

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座席の形状は先代「京とれいん」と同じような感じですが、モケット
デザイン
変わりました。また号車ごとにも違う物が使われており、
コレは京都方向の6号車の物です。

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「京とれいん雅洛」改造元である7000系は、元は阪急一般的な
スタイルである3扉車なので、一部にロングシートの跡が残ってます。

全体をロングシートで残してあるのが2号車5号車ですが、真ん中
扉を埋めた部分円形の窓になってました。

しかし号車区画ごとにデザインが違う仕様になってるのが 楽しい
ですね。クッションを入れず「畳だけ」の部分もあったりします。
背もたれ茶色いので洋菓子ティラミスに見えましたが。

…実はコノ反対側面白いんですが、取り敢えず先に進みます

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中間3号車4号車は、片側が少し角度を付けた1人掛けのシート
で、中央丸窓部分向かい合わせになる「集団お見合い型」という
スタイルの座席配置です。…コレまた号車ごとモケットが違います

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そして3号車4号車の反対側は、窓側を向いたカウンター席です。

…まぁココまでやっといて料理が出ないとか、見える風景は殆どが
京阪間の住宅地だとかいう点が残念ではありますが、特別料金
不要定期列車であり、超保守的阪急電鉄には珍しい列車ですね。

ぁ、車窓風景一定してナイので、見る人が見たら分かるかも知れ
ませんが、一部に京都河原町到着後に撮った画像も含まれています。

…今回乗ってみての結論ですが「京都河原町折り返し待ちの時
最も空いてる」と分かりました。往復してるから同程度の利用客
あると思うんですが、時間帯にもよるんでしょうか?

そして車内紹介最後に取っておいたのがコレ。…2号車5号車
中央部には小さな庭園があるんです。

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双方とも真ん中の乗降扉埋めた部分の片側ですが、小さいながら
雰囲気がよく表現されてると思いました。

列車の中に庭があるって、私は余部鉄橋から墜ちた例の「お座敷
列車みやび」しか知らないんですが、他にもありますかね?

柵の向こうが玉砂利を敷き詰めたような地面になってますが、触って
みたら石と思しき物体は全て接着剤か何かで固定されてました。
…まぁ当たり前か。そのままだと散らかるし、中国人に盗まれるわな。

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そんな感じで「京とれいん雅洛」京都河原町に向けて出発してます。

各号車乗降ドアも。格子戸をイメージしたようなデザインに改造
してありますし、竹製の犬矢来いぬやらい壁を保護するやつ)も
再現されてます(材質は不明)。

Wi-Fiが装備されてるのは先代の「京とれいん」と同じですが追加の
車内サービスとして、それ専用のWi-Fiにスマートフォンでアクセス
すると前方を映した動画が見れるサービスがありました。

…昔はカメラを通じて各車両のモニター画面に映してた物が進化した
のでしょうね。子供さんの退屈しのぎにはイイかも知れません。

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私は先頭車に乗ってたので、スマートフォンを起動してWi-Fiに繋ぐ
より、直接見た方が早いのでソノようにします。

列車種別としては「快速特急」です。何故か先代の「京とれいん」には
無かった車内用の停車駅案内が装備されてました。…コレもある事
慣れてしまうナシでは不便に感じるようになってしまいましたが。

…先程乗った「京とれいん」「快速特急A」違うのは十三停まる
か否かなんですが、停まろう通過(運転停車)しようが所用時間
全く変化のナイ1時間毎平行ダイヤなんですよ。

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途中駅で乗ってくる人たちを見てると、意外と観光列車だと意識してる
少ない感じで「あ、コレに当たったの初めてだわ。」みたいな会話
も聞けましたね。

車窓風景の1つとして挙げておくなら、阪急京都線には水無瀬付近
東海道新幹線と平行する区間があります。

…確か同区間高架化する工事の途中で、先に出来ていた新幹線
道床を借りた事があったんじゃなかったかな?

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という事で再び京都河原町に到着。ココで今回の阪急電車2本の
「京とれいん」
の報告は終了です。

…結果的にフリー切符買わず手持ちのICカード1往復半した事
になりますが、帰りはココから烏丸まで乗って京都市営地下鉄から
近鉄に入って奈良へ帰ったので、阪急乗車総額は1,460円でした。

フリー切符より些か高くつきましたが、まぁ誤差の範囲でしょう。
同じ経路何度も乗りましたが、改札を出ないで誤魔化したりしてナイ
という証拠に、ICOCAの使用履歴を表示した物を挙げておきます。

近場で手頃なんですが、特別料金の要らない定期列車だという事で
見落としてた「京とれいん」「京とれいん雅洛」ですが。お堅い阪急
しにては思い切った企画だなと感じた事を、再度述べておきます。



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