2013年11月の九州の旅は、都城から吉都線で吉松まで来て、少し前に
「しんぺい2号」で通った肥薩線の佳境区間を普通列車で軽々とスルー、
再び人吉駅にやってきました。
人吉から今回乗り換えるのは「くま川鉄道」です。…元は国鉄湯前線
だった所ですね。
駅はJRと同じ構内ですが、名前が違います。こっちは「人吉温泉駅」
と言うらしい。
で、ホームに待ってた車両がコレ。同社の「観光列車KUMA」ですね。
…そんな名前ではありますが、くまモンは関係ナイようです。
■人吉温泉1020---湯前1103 普通9D 観光列車KUMA

時刻表に載ってる限り、「土日の一往復
のみ」という限定された運用に見えるん
ですが、実際はソレ以外にも走ってる
ようで、何かラッキー。
発車して暫くは肥薩線と共用の線路
を走り、左方向へ反れて行きます。
次の相良藩願成寺駅は肥薩線からも
見えますが、くま川鉄道のみの駅です。
…で、ドノ辺がどう観光列車なのか?
最近流行の「水戸岡デザイン」による内装で、沿線風景を楽しめるよう
に工夫された車両です。色々な企画列車にも使われるとか…。
…しかしまぁ、ココまで寡占化が進むと、些か食傷気味な気がせんでも
ありません。他にももっと色んなデザイナーさんがプロデュースしても
イイと思うんですが。

車内には「ミニライブラリー」という事で、本棚のあるスペース
もありました。…SL人吉と同じ発想ですな。
どんな客層をターゲットにしたのか分からん品揃えも似てますね。
列車は広々とした盆地を、ほぼ一直線に走ります。「おかどめ幸福」
は今現在、唯一の「幸福」という語が入ってる駅なんだそうな。
昔は北海道の広尾線にあった駅の「愛国→幸福」なんてのが流行って
切符のニセモノまで出回る始末だったらしいですが…ココではそんな
事はナイようです。
ここらで昼食の駅弁を頂きましょう。
人吉で買ってきました。
…人吉も駅弁の種類が豊富です
が、2回目の訪問なので前回と
被らないように買うと「鮎ずし」
になりました。
川魚はクセがあって好みが分かれ
ますが、ワサビが利いてて美味いよ。
観光列車なので、要所要所に小さなテーブルがあるのも便利ですね。
そんな感じで進んで行くと、多良木駅の前に何やら謎の車両が!
私はコノ手の情報にホントに疎いので、
通り過ぎてから「うわーーーっ!」って慌てて撮るケースが多くて
中途半端な写真になってしまいましたが…
かつての寝台車を利用した「ブルートレインたらぎ」という施設
だそうです。→http://www.bluetrain-taragi.com/
…子供の頃には「SL」ホテルと称する、同じような趣旨の宿泊施設
が結構あっちこっちにあって、「オトナになったら行きたいなあ」
とか思ってたのですが、時代の流れで次々となくなり、
もう絶滅したかと思ってました。…コレは一度、宿泊を検討せねば!

そんな感じで終点の湯前です。
…さっきから疑問だったのですが、「くま川鉄道」という名前であり
ながら「球磨川はドコだよ?」ってぐらいに川を見かけないと言うか…
ココの案内図で見たら、ちょっと離れた所を平行して流れてたようです。
ホームには何やら意味深な感じの2つの神社の案内と、また鐘があり
ました。残念ながら、現地まで行ってる時間がナイのですが…
駅の裏手は、いきなり材木の加工工場でした。コノ地方の材木の集成地
でもあるんでしょうか?
ソレと、近くにあるのが「まんが美術館」。時間のナイ方は、駅前に
並んでる色んな風刺漫画のモニュメントを見るだけでも結構楽しめます。
という事で、「観光列車KUMA」によりくま川鉄道を完乗。
…ココも行き止まりの路線なので、来た方向へ戻るしかナイのですが
最初は、このまま八代〜熊本方面へ戻って帰京(京都へ帰るんです)
する予定だったのが…「まだ時間あるじゃん」という事で予定変更。
新八代から方向転換して鹿児島へ新幹線ワープ!
滅多に来れない南九州ですから、ついでに鹿児島市電も片付けてしまう
事になりました。
…コノ辺から、つくづく距離感覚が麻痺してきた気がするんです。
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