…2016年1月のある日、関東から東海の広い範囲で結構な雪となり、
周辺の鉄道はダイヤが乱れまくっておりました。
私は朝から近鉄で名古屋へ向かいましたが、左が桑名駅の状況です。
…三重県の沿岸部でこんな積もり方って珍しいと思うのですが、
ソノ影響で私が乗ったアーバンライナーも15分の遅れで名古屋に到着。
乗り換えた東海道線も30分の遅れでしたが、そもそもが30分ヘッドの
快速なので辛うじてセーフ。危うく予約が無駄になる所でしたよ。
そんな感じでギリギリ豊橋駅に到着。 お目当ての「おでんしゃ」は
既に入線しておりました。…ココまで来たら雪の心配も無さそうです。
豊橋鉄道は、2012年夏のビール電車以来だから3年半ぶりですか?
車両はソノ時と同じ3203号。 …シーズン毎にラッピングを替えるのね。
雪が収まって朝から休校してた学校が再開したとかで、お昼前の
路面電車乗り場は高校生が不満げに長蛇の列を作ってました。
…はい、前回に引き続きまた平日の昼便です。競争率が低いからね。
そんな豊橋駅前から「おでんしゃ」の旅は始まります。
昭和30年製造という3203号、恐らくは日常的には運用されず、コノ手の
イベント専用なんだと思われますが、一応は停車ボタンなどの装備も
残ってますね。…広告が「ヤマサのおでん」なのは狙い?
では続けて、その他の車内の様子を見ていきましょう。
乗降は中央ドアから。入った所にオリジナルの暖簾がありました。
やはり冬場の事、天井の装飾は暖色系にアレンジされています。
…夏のビール電車と比べると面白いでしょ?
受付時に外に吊るしてあった提灯は、走行中は車内に入れます。
…まぁソレが当たり前か。ブレてるのは電車が揺れるからであって、
私が酔っ払ってるからではありません。…まだソレ程では。
広告スペースに歴代の車両の写真が展示してあるのは夏と同じです。
乗車料金に含まれるのが、生ビールの
飲み放題と個食パックのおでん、
おつみま系の弁当、それにオリジナル
デザインのカップ入り日本酒が1つ。
あと、ソフトドリンクとチューハイも
少ないけど用意されており、純米酒は
別売りだそうな。
…おでんは大鍋からつまんで取る
スタイルだったら面白いのに。無理?
では弁当から開けてみましょう。…やはり炭水化物が少なめですね。
おでんは、ヒモを引っ張ると加熱するアレです。約5分でOK。
そんな感じで無事にスタートしました。では目一杯飲む事にしましょう。
「ひとり制限解除」で飲み始め。 本来、豊橋ぐらいの距離だったら
「もどき」移動になる所ですが、当たり前の事に今日は電車で来ました。
…と言うかあの天気だったら道路はもっとヤバかった事でしょう。
こちらは貸切ですが、一般の電車に混じって運転されますので、
昼間っから「いーだろー(笑)」の状況です。…路面電車って前と近いし。
やはり平日とあって、定員の30名に対して20名ぐらいの客数です。
出発時に後ろ側になる一角は、老人会みたいな団体さん、私が居る
前方は個人参加の人たちで混成グループを作った感じでした。
双方向にアテンダントさんが居て、ビールを注いでくれます。
そしてやはり大雪の影響か、間に合わなかった人が2名ほど(飯田線
方面らしい)、私も危ない所でした。
…そろそろメインディッシュの「ヤマサのおでん」が温まったようです。
練り製品は勿論、うずら卵も豊橋の名物だったとは知りませんでした。
サーバーが端っこにあって、私の座ってる位置からは届かないものの、
ソノ場で合った同士の皆さんで協力し合ってカップをリレーします。
…ちょっと楽しい。
メインがおでんですから、カラシは標準装備。そしてやはり土地柄
という事で、味噌も用意されています(そっちの方が大きい)。
松井さんが持ってくるやつとは違いますね。ってか「フレンチみそ」?
…味噌の時点でフレンチじゃナイでしょうに。
それか「フレンチキス」みたいに違う意味があるんでしょうか?
相変わらず下らない事に気を取られつつ「おでんしゃ」の旅は続きます。
こちらのテーブルは私も含めて個人参加の人たちの集まりなのですが、
同じ目的を持って乗りに来た皆さんですから、ソレなりに和気藹々です。
私の横の男性は、地元の「常連さん」らしく、毎回参加しててソノ記録を
ファイルしたモノを見せて下さいました。
そしてこちらも「乗り鉄が好きで、各地のビール電車も潰してる。」
という事を話したりなんかして。
…そして信号で停まった時に、運転士さんが会話に加わってきます。
後で知ったのですが、この方は運転所の所長さんでもあるそうな。
…何杯目かのビールを頂いて、
貰った日本酒もと考えたのですが、
経験上ココで混ぜると危険だと
分かってますので…。
コレは持って帰る事にしましょう。
ちなみに車内では、別売りで純米酒
も用意されています。
1合瓶で300円だったかな?
そして今回も始まった、適当なカラオケ大会…。
…客層が客層なだけに、微妙にレトロと言うか、普段の自分の行動範囲
では聴けない曲が多く出てる感じでした。
そんな感じで折り返し地点の運動公園前に到着です。
ココで約30分のトイレ休憩。夏と同じパターンですね。
…と言うか、タバコ休憩の意味合いの方が強い気がするんですが。
ココで地元豊橋の木村社員、直哉さんがサプライズ登場!
…十五夜の最終日「来週に行くよ」というハナシはしてましたが、
朝からまた天浜線へ行ったと思ってましたが…。
そして直哉さんは、所長さんとも顔見知りだと分かりました。
「よくウチの会社にバスの写真を撮りに来る人だ。」…ですって。
流石は地元です。折角だからツーショットで。登場ありがとう。
「また豊橋駅に先回りするから」という直哉さんと分かれ、帰路です。
カラオケが空いてたようなので、また「鉄道ネタでお年寄りにも
分かりやすい曲」という事で、「恋の山手線」を歌っときました。
…「205系?古いぞ!」とか無粋なツッコミをする人は居ませんよ。
飲食物の持ち込みは、常識の範囲でOKという事なので、アテが不足
した時のために豊橋の駅弁「ちくわ稲荷寿し」を買ってきました。
…一食の食事としてより、こんな用途で好きな一品です。
そして毎度、コノ手の催しで「何杯飲んだか」が分からなくなるので
今回は最初から記録しておりました。…結果は上の通りです。
…ビール6杯ですか。周囲の人と話してたり直哉さんが来たりで、
適度な量で程よく回った感じでしょうか?純米酒はお隣の方に
一口だけ頂きました。
そんな感じで、夏の「ビール電車」に続いて冬の「おでんしゃ」も堪能
出来ました。
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