猫ヨシヨシ日記 #014
The diary of "Cat yoshi-yoshi" #014

 地  点  名  所 在 地  訪問年月
沖  島(琵琶湖)  滋賀県近江八幡市
2017/12
日本で唯一、淡水湖で人が住む島だという滋賀県の沖島です。情報の紆余曲折を経て、ようやく猫ヨシヨシ出来ました。 




2017年12月の事。恐らく奈良から直近の離島 猫ヨシヨシになるであろう
滋賀県の沖島へ行ってきました。

…以前にも行こうとして調べたら「猫いない」という情報が出て、しかし
「やっぱり居る」と分かって…そんな紆余曲折がありました。

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沖島滋賀県の琵琶湖にあり、行政区画は近江八幡市沖島への船が
出る堀切港は、近江八幡駅から直線距離で10km少しの所にあります。

事前に調べた所、堀切港までは近江鉄道のバス地元のコミュニティ
バスがあるものの、本数が少ない上に船との接続が悪く、港で2時間
近く待つ事になるらしい。

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…しかし実際は「バスの到着を待ってから船が出るらしい」という
不確定な情報もあって、ココは「お釣り要らないよ貯金」から捻出して
タクシーに乗る方がいいのかな?というアタマで現地まで行きました。

するとやはり不便という事でバスの時刻が改正されたのか、常識的に
接続する感じのダイヤに改まっており、上手い具合に堀切港まで行く
事が出来ました。…しかもコミュニティバスだから片道200円の安さ。
貧乏なので非常に助かりましたよ。

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そんな感じで近江八幡駅から約40分で、堀切港に到着です。
ちなみに港の近くに観光客向けの有料駐車場もあるので、バスの事で
悩むのが面倒な方車で来ても大丈夫かと思います。

船は概ね2時間に1本約15分で沖島へ渡れるようです。

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…船が出るまでに、やはり気になるのが注意書き。コレに載ってるか
否か猫ヨシヨシの可否も決まるのですが、ありましたね

エサやりは禁止されてるものの、概ねこう書いてあれば大丈夫
なるほど。自活してんのね。
しかも看板が新しく最近になって設置(又は更新)された感じです。

では間もなく船が来る(島側を基地にしてる)ようなので、沖島へと渡る
事にしましょう。

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ココの船は専門の海運会社琵琶湖海ではありませんが)ではなく
どうも沖島の自治体が運営してるらしく、観光案内に時刻表は載ってる
ものの、連絡先が一切の謎なんですよ。

だから「バスとの接続がどうなのか?」と問い合わせる事も出来なかった
ワケなんですが、まぁ上手く行ったからイイとします。

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船賃は片道500円船の中に券売機がありましたが、殆どが地元の方
のようで、別で売ってるらしい回数券で乗ってる人の方が多い感じです。

…資料によると、島の住人は殆どのお家自家用の船を持っており、
ソレを使って本土に渡ってきます。で堀切港には島民専用の駐車場
があって、自家用車はソコに置いてあるのだそうな。

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お天気はイイものの、風が強くて琵琶湖だというのに波が高く、船は
カナリ揺れました。…まぁ近いので気分が悪くなる事もなく上陸です。

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桟橋にはココにも何故かって感じで「幸せの鐘」的なモノがあります。

沖島周囲が1.5kmほどの島で、琵琶湖の中では最大。そして唯一、
人が暮らしてる島なんだそうです。
集落は南側の港付近に固まっており、人口は約350人。…じゃあ猫は?

色々な資料(過去に訪れた人のブログなど)を見ると、最大で60匹程度
居た時期もあったらしいですが、今はカナリ減ってるようで…それぞれ
の感じ方次第ではありますが、爆発的な状況って事もなさそうかな?

ともあれ空振りは避けられそうな予感がしますので、島の中を歩いて
みる事にしましょう。港の近くから探索を始めておりますが、先述の
通り集落島の南西側に固まってるようですね。

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公共施設としては小学校コミュニティセンター、それに郵便局など
もあるようです。

琵琶湖の島って言うと、私は竹生島なんかも行った事があるのですが、
アレは観音霊場のお寺や神社があるものの「人が住んでる島」には
相当しないのですかね?(そう思って調べたら竹生島は、神社や土産
物屋の皆さん
本土から通勤してるのだそうです。)

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港には船がずらーっと。…コレが自家用船ですか?私は船の種類
疎い
のですが、単なるモーターボートではなく漁船に見えるのですが、
兼用なのか?後述しますが沖島も、やはり漁業の島のようですし。

島内に自動車見当たらず(朽ち果てたような軽トラが2台あったけど)、
一番多いのは右のような三輪自転車でした。
サドルの保護ブリキ缶を被せるのが、ココでのトレンドなようです。

そんな感じで今回も「ねっこねっこ〜♪」と呟きつつ歩いておりますと…

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初猫発見。…が、すぐ逃げられました

基本的には猫ヨシヨシを売りにしてる島ではなく猫目当ての観光客
少ないのでしょう。猫側も人に慣れておらず、一般的な野良猫と同じ
ような感じを受けました(エサ貰えるワケでもナイし)。

20171216g.JPG防波堤を回り込んで集落の中心部
の方向へ行くと、一番大きな建物
漁業会館のようです。

琵琶湖だから捕れるのは淡水魚
でしょうね。フナとかアユとか?

豪快に網焼きにしてビールで頂く!
…という発想があまり湧かないのは
何故なんでしょう?

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ソレでも屋台と言うか、奥には食事の出来るようなテーブルも見える
のですが、平日だからなのか昼食時から外れてるからなのか、営業
してる気配はありませんでした。…今回は猫目当てなので別にイイや。

…料理としては、やはり鮒寿司という事になるんですね。
私も未経験ながら、匂いが強烈であるというイメージのせいで、なかなか
手が出せない分野でもあります。

ともあれ「猫がウロウロしてる」という事の確認は取れましたので、
続いて島の集落の方へと歩いてみましょう。

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…普段が内陸部の盆地で暮らしてる生活なので、漁村の風景というの
珍しく、ソレだけでも充分楽しめる種類の旅ではありますね。

と、猫ヨシヨシ用のオモチャを発見。…コレは猫率が高いと見ました。

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…そして第2猫カナリ丸顔白茶さんが畑でお昼寝中でした。
沖島には僅かながら野菜畑があり、大根などが栽培されてるようです。

対岸の近江八幡市から近い所なら1km程度の距離なので、船に乗った
堀切港の付近が肉眼でも確認出来る感じの風景です。

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海岸に沿った道を行くと、行き止まりの所に小学校があって、ソノ前が
広場になっていました。…ぁ、こんな広い所に不似合いですが、1匹
居るのが確認
出来ますよ(矢印)。まだ子猫ちゃんのようですが。

お天気はイイものの風が強くて寒そうにしております。お母さんは?

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島民らしきオバサンが通りましたが、慣れてる光景なのかには無関心
「おっちゃん遊ぼうよー」と言われてる感じ(実際は「何かエサくれよ」
かも知れん)なので、暫くこの子をヨシヨシして行く事にしました。

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…標準的な猫よりカナリ痩せてる感じでしょうか?社長なら第一声が
「にゃー…お母さん居ないの?」であり、保護して帰るかも知れません。

基本的に沖島エサやり禁止のようだし、そもそも何も用意して来て
ナイ
のでごめんなさい。…「自活しています!」と説明されてるので、
ツラいではありますが何も出来ないのよね。

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…とは言え、寒いのかお腹が空いてるのか、膝の上に乗ってきたり
私の手をカジったり。そして終始ニャーニャー言ってました。

折角なので防波堤の上に乗せて「モデル撮影」。あまり乗り気でナイ?

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あまり長くやってると余計に別れがツラくなる気がするので、頃合い
見て切り上げる
事にしましょう。
…子猫ちゃんには大変な環境かも知れませんが、頑張って生きろよ

海岸沿いの道小学校付近行き止まりなようなので、今度は集落内
路地を歩いて港に戻る事にします。…離島にありがちな自動車不可
の狭い道
ですね。

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沖島メインの産業漁業だという事で、未明から早朝にかけてが仕事
の時間帯なのでしょう。昼間は静かな感じで通行人も殆どありません

僅かながらあるで採れたであろうダイコンが干してあります
そして大人猫と出会いました。コイツは栄養が足りてそうだな。

そんな感じで沖島の探索は続きます。
警戒心の強いが多いのか、なかなかヨシヨシには至りませんが、
更に集落内を「ねっこねっこ〜♪」と歩いておりますと…

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別のサバトラちゃんに遭遇。まずは大抵「…」って感じで止まりますよね。

20171222d.JPGこちらは特にエサとか用意してません
手ぶらで不意に近づいて驚かせても悪い
ので、私も動きが止まります

空き地を大きく迂回して、そのまま去って
行きました。まぁコレが普通の反応か。
先程の子猫ちゃんは、まだ警戒心が薄い
のか、余程腹が減ってたのかでしょう。

猫ヨシヨシ島に関しては、やはり事前に色々
と調べるのですが、明確に「エサあげても
いいよ」とされてるケースは少ないですね。
というか見た事ナイです。

カリカリ等で釣ればイイ写真が撮れるかも知れませんが、やはりソレは
ルール違反であるという事を覚えておかねばなりません。

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沖島の集落内には、郵便局資料館もあります。

資料館は明らかに民家を改造したような造りですが、覗いたけど
人の気配がありませんでした。恐らく島の歴史が学べたり、漁業の道具
などが展示されてるものと思われます。

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道端でお食事中の子が居ました。…沖島灰色系のサバトラが多いね。

魚の干物は、近所の人にでも貰ったのかな?
近づこうとしたら、ソレを持ったままグレーチングの隙間に入って逃走
してしまいました。…誰も盗らんわい

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集落の西の端に神社がありました。地図によると島に2箇所あるうちの
1つ、奥津嶋神社です。…離島にありがちな急な石段がありますね。
ココにも登ってみる事にしましょう。

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いかにも離島の氏神様という風情で、島の集落と港の風景が見渡せ
ます。…がココには猫は居ませんでした
男木島みたいに「神社猫」が居るケースは多々あるのですがね。

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そろそろ次の船が出る時間も近づいてきたので港に戻ります。…単なる
イメージですが、何となく格の高そうな猫が2匹出てきてましたよ。
「おぅ、元気?」「…まぁ普通だニャ。」

ソレはいいんですが、まさかこんな所には居ないだろうと思った中国人
観光客が2名(行きの船から見てたけど)、カリカリを片手に猫の写真
を撮ってるんですよ。

日本語の注意書き読めなかったのか、そんな事は気にしてナイ
あからさまなルール違反腹が立つのですが、「エサやり禁止だよ」
中国語でどう言ったらイイのかも分からず放置するしかナイんです。

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せめて「コイツらのカリカリ便乗する真似はしない」という姿勢で、
離れるのを待って猫ヨシヨシに行きました。

白黒さん口ひげみたいな模様が面白いですね。猫の模様ってのは
当然に、全部偶然に出来るのだろうから不思議なもんです

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鋭い視線で湖面を見つめるサバトラさん漁師の網元さんみたい?
猫って、座ると尻尾自分の右側に折りたたむんですよね。
ちゃんと飼った事がナイので、全部そうなのかは知りませんが。

ともあれ2時間弱の滞在で、出会った猫は10匹程度でした。
…瀬戸内海のような爆発的な状況ではナイものの、私にすれば充分な
でしたので、満足して次の船で近江八幡市堀切港に戻りました。

「猫いない」という噂は否定されましたので、大丈夫です!
…ってもソレ目当ての観光客対応してる島ではナイので、あくまで
静かに猫ヨシヨシを楽しむのがイイでしょうね。



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