全国「ネタ列車」乗車報告 #037
Train Reports #037

 鉄 道 会 社  列  車  名  乗 車 区 間  乗車年月
JR東日本〜JR東海
〜JR西日本〜JR四国
サンライズ瀬戸 東京→高松
2016/10
遂に現存唯一の定期寝台特急となった、サンライズ号の旅。まずは「瀬戸」から乗ってみます。 




2016年10月のある平日、「そろそろ乗っとこう」と思い立って、現存唯一
の定期寝台特急
夜行列車としてもか?)であるサンライズ瀬戸の旅
に出かけました。

「サンライズ」こと285系電車の登場は1998年ですか。
もう18年も経ってんの?頻繁に使われる方には「今更」なネタですな。

周知の通りサンライズ「瀬戸」と「出雲」の併結編成ですが、上下とも
関西からは使いにくいダイヤなので、今まで手付かずのまま放置して
おりました。…木村イベントなどに使った場合、遅延が心配だった事
もあります。

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今回はそのような縛りもなく、まず「サンライズに乗るため」東京へ。
早めに出かけてピカチュウの飼い主新秋葉のお店で会談。
乗り鉄の前友人が飲みに付き合ってくれるとか、宮脇俊三さん
みたい
じゃないですか!

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そんな感じで東京駅です。入線前にはホームに行きたかったのですが、
話が盛り上がりすぎて結構ギリギリ。既に乗車が始まってます。
…おおー、間近で見るのは実は初めて

そしてツイッターを見たクンタさんが、東京駅まで見送りに来て下さい
ました。折角の所をバタバタしてて、碌な対応が出来なかったかも?

お2人ともありがとうございました。お蔭でイイ旅立ちが出来ましたよ。

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ともあれ色々と見て行きましょう。
私が乗るのはサンライズ「瀬戸」の方。「出雲」とそれぞれ同じ7両編成
岡山まで繋がって走ります前が「瀬戸」後が「出雲」ね。
…そして取れた切符は先頭の1号車でした。

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私が子供の頃の「寝台特急」のイメージと随分変わりましたね
そもそも「青くない」というのが実は衝撃です。

JR以後の特急電車は、私は未だに「顔と名前が一致しない」
ですが、285系7両編成で2M5Tなんだそうですね。走行機器
小型化
されて、出来たスペースで「2階建て」の空間を確保出来た
という感じでしょうか?

ではクンタさんのお見送りを受け、いよいよ車内に入りました

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今回私が乗るのは1号車の上層階です。「サンライズ」には昔のような
解放式の寝台殆どなく個室がメインなんですよね。

住宅メーカーのミサワホーム共同開発したという車内ですが、通路は
正直な所「ネットカフェみたいだなあ」という感想です。ぃゃ、ネットカフェ
の方が無駄にお洒落になった結果なのかも知れませんが。

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グレードは「シングル」。同列車で一番多いタイプの部屋だと聞きました。
昔で言う「B寝台」ではあるのですが、ベッドは線路方向です。

…折角だから最高峰「シングルデラックス」…A寝台が良かったん
ですがね、6室しかナイので基本的にはすぐ完売するらしく、発売日
の翌日
に買いに行ったらもぅ無理だったんですよ。

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えーと、照明とかのスイッチがある方がアタマでいいのかな?

改めて切符を見直してみるに、「シングル」の寝台料金7,560円か。
私は乗りたいと思ったら料金は特に調べずに買うのですが、後で
調べたら「シングルデラックス」13,730円!

…こりゃ流石に贅沢かなあ。普通のホテルでもソコまで出さないし。

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ともあれ東京駅を発車した「サンライズ」は、終電間近東海道本線
を西へ向かいます。

…昔はあったタオルのサービス省略されたという事なので、折角
だから自分で持ってきました。頂き物で普段使いしてるJR九州の
タオル
です。

当日は平日だったんで、ソコソコの空席(空室)があるようです。
部屋のバリエーションが多いという「サンライズ」の事。見れる範囲
で車内を探りに行く事にしましょうか。…時代的に「今更」なネタ
ではあるのでしょうが。

20161120c.JPGまず自分のと同じ「シングル」ですが、数が
一番
多いだけに1階、2階、平屋3つの
タイプ
があります。

頭上の空間の事を考えた場合、平屋の
部分の方が
なのかなあ?と思い、周囲
に問いかけてみたのですが、車端部に来る
ので揺れは大きいとのお話でした。
やっぱりそう?

そしてへきゑさんの旦那さんから「運転席
直後の部屋
声のデカい運転士に当たる
悲惨」という意外な情報が!

さすがはプロです。で無難に2階の部屋を買ったという事なのよ。

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続いて左側が最低価格「ノビノビ座席」。コレは寝台でなく指定席
の扱いになるそうな。フェリーの雑魚寝席に似たような感じ?

右が「シングルツイン」です。…シングルなんだかツインなんだか
ハッキリしろよ!というのが素直な感想なのですが、要するに1人でも
2人でも
使用可能という事らしいですね。

上段のベッド畳んで下段を座席に直す事が出来ると知ったのは
帰ってからでした。「シングル」より少し高いけど、例えば出雲までの
長旅なんかだと、こっちの方が快適かも知れません(車端部ですが)。

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3号車には小さなラウンジシャワー室、そして飲み物の自販機など
があります。「朝風呂派」の私なのでシャワーは後から使うとして…
自販機にはコレまたビールがナイのよね。買ってきたからイイけど。

全室売れている「シングルデラックス」「サンライズツイン」見れて
おりません。あと「シングル」より少し狭い「ソロ」がありますね。

限られたスペース色々と押し込んだモノだと感心しますが、
種類が
多い上に名前を見ただけではランクがドノ順番なのか分かり
にくい
のが(私にとっては)難点かと思います。

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という事で探索も一通り終わったので、自室に戻って晩酌にします
時間的に駅弁はキツいので、オードブルを色々買ってきました。

タオルなどはナイですがパジャマは用意されておりました。
パジャマってか病院の検査着みたいなヤツですが。

子供の頃だったら寝台車に乗れたという事が嬉しくてずっと起きて
ました
が、今回は酔いに任せて適当に寝る事にしますよ。

という事で東京出発と同時に飲み始め、途中の記憶がなく、そのまま
寝入った
ようで、目が覚めたら大阪駅の場内に入る所でした。
乗降は出来ませんが、乗務員さんの交代で停まる「運転停車」らしい。
 
普段は朝風呂派の私ですが、明るくなるまでシャワーを済ませて
おきたく、3号車のシャワー室に向かいます。

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シャワー室の使い方に関しては、東京を出る前にピカチュウの飼い主
から詳しく聞いてきましたが、私には初の体験です。

まずは320円シャワーカードを購入
以前は車掌さんが手売りしてたらしいですが、現在は自販機になって
います…中途半端な金額なのは、消費税が上がったからか?。

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ソレを持ってシャワー室に入り、機械にカードを入れると使用可能
になるという仕組みなんですね。

ドノ程度の利用客が居るのか知りませんが、私が使ってるのは早朝
5時台。場所は姫路の手前です。特に待つ事もありませんでした。

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内部はこんな感じ。…ホントに列車内にシャワーがあるとは!
微妙なタイミングで「北斗星」「カシオペア」などを知らないもんで、
時代は変わったなぁ。と思わざるを得ません。ぇ、戦前からある?

お湯が出る時間は6分間一時停止も可能だから「合計で」って事か。
洗車場にある100円の掃除機と同じような仕組みなんでしょう。
ちなみにシャワー室に入ってられる時間30分以内という事です。

そんな感じで無事に「初列車シャワー」を終えました。最後に「洗浄
ボタン」
を押して、次の人のために浴室内をキレイにします

シャワーがあるのにタオルはないという事で、今回の旅ではバスタオル
が一番の大荷物
でしたが。

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夜行バスとてたまに使うのですが「朝に風呂に入れない」というのが
不満なんですよ。特に木村イベントだと、そんな状態社長の御前に
出る事になりますからね。

…そして私が心配してたのは「混んでて待たされるor使えずに終わる」
という点なのですが、平日だからなのか時間帯のせいか大丈夫でした。

やがて外が明るくなり、陽が昇ります。ホントに「サンライズ」だな。
間もなく岡山に到着ですね。

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ココで「瀬戸」「出雲」切り離されるワケですが、私が乗ってるのは
先頭の1号車だし「瀬戸」の方が先に発車するので解放作業は見れず

ハナシによると「サンライズの朝食用」として駅弁屋さんが開いてる
らしいのですが、飲みっ放し腹一杯なので今回は自粛しておきます。

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隣はマリンライナー指定席車両ですね。ホームの幅が広すぎて両方
一緒には
撮れませんが、2階建て車両同士の並びになるのか
…そう言えば乗った事ナイ

そんな感じで岡山を出発。そろそろ部屋を片付けて、髪をセットして
おきましょう。…という事で持参したドライヤーをコンセントに刺して
スイッチを入れたら

2秒でブレーカーが落ちました!(…下にある黒いやつね。)

まぁ当たり前か。恐らくコレも携帯電話の充電器とか、小電流の機械
のみが対象なんだと思われます。

…ちゃんと自分で復旧出来る位置にブレーカーのスイッチがあるだけ
親切と言うか、コレが無かったら一々車掌さんに謝ったりして顰蹙モノ
でしょうね。…という事で冷風設定で使い、ちょっと生乾き

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とか何とかやってるうちに、児島に到着。ココから瀬戸大橋ですな。
1号車のホーム寄りだったので、交代する運転士さんが見えましたよ。

…少し曇りがちなお天気ですが、海を渡って四国に入り、約1時間
終点の高松です。

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…ココまで書いて思い出しましたが、東京を出る段階で東海道本線
何かあって7分ぐらい遅れてたんですよ。コレだけの長旅なのに途中
吸収されず四国まで引きずって丁度7分遅れでの到着でした。
ある意味正確だわな。

ともあれ現存唯一となった定期運転寝台特急「サンライズ瀬戸」
貴重な旅でした。機会があれば次は「出雲」かな。



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