2016年2月の木村鉄道社員旅行は北九州。2日目の平成筑豊鉄道
では、金田駅の車両基地にお邪魔して気動車の体験運転をさせて
頂けるという事で、私にとっては初の鉄道車両運転の機会となりました。
そんな感じで平成筑豊鉄道の担当者さんに案内されて、車庫内の
6番線…体験運転に使用される線路へとやってきました。
体験運転に使用されるのは、1世代前の304号車です。そして先ず、
皆さんで説明を聞ます。
304号車は、体験運転の他に車内を展示会などのイベントに使用する
場合もあるとかで、家庭用のエアコンが後付けされており、ソノ室外機
がスカート部分に取り付けてあるのが分かると思います。
続いて床下機器などの説明。
そもそも鉄道会社の体験運転に参加しようとする人は、みんなソコソコ
の鉄知識を持ってるもんだと思うんですよ。
担当者さんも、ソレを前提に話してるような雰囲気でした。
そんな感じでいよいよ乗車。 運転席が両方にありますから、全体を2班
に分けて、交互に運転してコースを往復する格好になります。
まずは運転士さん(こっちの班は先程の江川さん)から、機器の使い方を
教えて貰います。使うのはマスコン、ブレーキ、警笛ペダルのみとの事。
ちなみに車内は、展示スペースとしても使うためか、片方のロングシート
が全て撤去され、テーブルのようになっています。…全員が座るには
ちょっとキツい?
妻面に見える家庭用のエアコンは、1時間100円で作動するそうな。
昔の旅館みたいなアレですよ。
車両は気動車ですから、まず運転前
にはエンジンを始動させるんですが、
代表して社長がキーを回す事に。
急にエンジンをかけると、周囲で作業
してる人が居たら危険な場合もある
ので、窓を開けて大声で「エンジン
始動ぉー!」と叫ぶそうな。
…ホントにそんな規定があるのか
(実行されてるのか)謎ですが。
走るコースを簡単にコースを説明しますと…
画面下部の「起点」と書いた部分に304号車が停車
していますね。ココから「終点」までの、約150mが
往路(A班)、引き返すのが復路(B班)となります。
元は貨物線だったという線路で、終点のカナリ先の
草に埋もれた地点で辛うじて他の車庫線と繋がってる
状況。担当者さん曰く、他社の体験運転コースより
視界が広くて景色もイイ線路なんだそうですよ。
A班の往路のコースは、停止目標から先にも
線路がカナリ長く続いており、多少の
オーバーランは大丈夫な状況なのですが、
問題はB班が運転する復路のコースですね。
車止めまで余裕がナイ上に、先には自動車が
停まってる。尚且つ、土地がユルい下り坂に
なってるとかで、自然と早めのブレーキに
なる方が多かったように思います。
…後で運転する私はA班の方なので、ソノ点
では多少は有利という事でしょうか?
社長に続いて、社員の皆さんも順に運転していきます。
ピカチュウは、乗務交代時の敬礼や指差歓呼など、芸が無駄に細かい
のが面白かったです。…その運転席の状況を、外から撮りたかったな。
…しかし社員の皆さんの運転を見るのは、
ソノ技術比べも然る事ながら、制服制帽
が似合うかどうか?という観点でも
面白かったです。
社長や私は制服が当たり前ですが、みんな
が着るという機会は滅多にナイもんで…
「あー、こんな運転士さん居る居る。」
みたいな。
石崎相談役は「SL時代からの叩き上げ
運転士、最後の乗務。」というキャラにされて
おりました。「寂しい事言うなよぅ…」ですって。
という事でいよいよ私の番です。
…さっきから、めっちゃ緊張してるん
ですよ。緊張でノドが乾くのに飲み物
は他の荷物と一緒に「浪漫号」の車内
に置いてきてしまいました。
順番としては全体のうち最初から1/3
程度の位置?
自分の前に運転する人を見ていくワケ
ですから、担当者さん曰く実際に、後に
なるほど上手くなっていくそうです。
…写真は、まさゆきさんに撮って頂きました。ありがとうございます。
ともあれ、習った手順通りに発車です。
ココまでは誰でも出来るハナシでしょう。
自分の真後ろって、自分で撮れませんから、
何か実感が沸かないと言うか、自分じゃナイ
ような気分ですね。
逆光になった後頭部に何かが写り込んでて、
気になるから消そうかと改めてよく見たら…
社長じゃないですか!
こんな近くで見られてたの?
現場では全く気が付きませんでした。
…コレは恐らく惰性走行に入ってホッ
とした瞬間だと思われます。
時速20kmで、ほんの数十秒ですかね?
「あー、遂に列車を運転しちゃったなー」
とか何とか考えてたような。
…ノンビリ出来るのも束の間。そろそろ
停車の作業に入らないとダメですね。
停車時に急ブレーキにならないように、そっちばかり気にしたが故に、
3mほどオーバーしたように思います。
…偏差値としては平均的な感じかな?何度かやれば上達するのかも
知れませんが、残念ながら今日は1人1回だけです。
そして人数が奇数だったようで、最後の復路はもう一度社長が運転。
最後は停止位置を越えて、ステップのある所に扉の位置を合わせ
ないと、みんな降りれませんからね。近くにいる全員で誘導しつつ、
また微調整を繰り返して上手く停まれました。
最後に社長は江川さんから、我々は社長から、修了証を頂きました。
いやー、ホントに楽しかったですよね。
最近は各地の鉄道会社で体験運転が行われていますが、へいちくの
コレは団体での受け付けのみという事らしいんですよ。
個人の集合体でやるより、気心の知れた仲間の方が盛り上がると思う
ので、ソノ効果もあったと思われます。
修了証は、先程の「浪漫号」車内でグッズの
受け付けと同時に名前を記入しておいたモノ
が、ラミネート加工されて出てきました。
ってか本名で書きなさいよ。
実は私は、今年の目標の一つに「ドコかで
鉄道車両の体験運転に参加する」というの
を決めておりまして、正月に社長に言ったら
「社員旅行で出来るかもよ。」と言われて
おりました。…あっさり実現しましたよ。
一応コレはコレとして、自分で決めて申し込んで…というのもやりたい
ので、続く4月に一畑電車の体験運転を既に予約してありました。
へいちくでの経験を活かして、手際良く上手い運転が出来ればなあと
思っておりますので(※事前の抱負です)、適当にお楽しみに。
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