全国「ネタ列車」乗車報告 #032
Train Reports #032

 鉄 道 会 社  列  車  名  乗 車 区 間  乗車年月
南海電鉄 天空 橋本→極楽橋
2013/04
関西有数の高山地帯を走る観光列車「天空」の旅です。




2013年4月の事、当時は「全国乗り潰し」を始めたばかりの時期でしたが、
ソノ中で珍しく「近場の観光列車」という事で訪れた南海電鉄「天空」
の報告です。という事で新今宮から南海高野線に乗りまして…

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暫くは市街地の高架区間を走る南海電車も、郊外へ出ると豊かな自然
包まれた風景に変わります。…丁度、桜が見頃な時期でした。

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JR和歌山線と接続する橋本で一旦下車。表記されている「標高92m」
覚えておきましょう。

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…ホームにあった「書いとかないとヤバイのか?」 な傘立てと、
駅前に立ってた有名幼稚園児「グワシっ!」何でコイツが?

まぁ作者の楳図かずお氏がコノ町の出身だったりするんでしょう(適当)。
ってか昨今の「ゆるキャラ町おこし」の真逆を行くセンスだなあ。

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ってか、さっきから側線で待機してますね、放ったらかしでスイマセン。
南海電車の「天空」ですよ。

本来は予約制ですが、当日の空きがあればソノ場で指定券を買う事も
出来ます
。…平日なので全然余裕。ってか当日の朝に思いついたし。

お天気もイイし、風も爽やかな季節になってきました。

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入線してきましたね。年代モノの電車が美しくリニューアルされてます
こう言うケースを見ると、私ら中年世代にも希望が持てると言うか、
「今からでもメジャーデビュー(何の?)出来たりしないかなぁ。」
とか考えたりしません?

ホームの電光掲示板の微妙な色の差は、バグではなくて
ちゃんと車両のイメージに合わせたモノだと思われます。芸が細かい!

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方向幕も特製のモノが用意されてます。
車内で改めて確認しましたが、昭和45年製造か。実年齢すら私より上
であるし、電車の耐用年数的な事を考えると「結構な高齢」わな。

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車内はこんな感じです。見晴らしの
良い、楽橋方向へ向かって右側
向けて座席やテーブルが配置されて
ます。…最近の流行りだな。

春休み中ですが平日だったもんで、
この程度の乗車率。
平日に休める身である事には
感謝せねばなりません


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そんな感じで、いよいよ発車です。一番の「売り物」は、やっぱり
コノ展望デッキでしょう。この辺りはまだ普通の住宅地だけど。

…展望デッキと言うか、「開けっ離しのドア」とも言いますが、
お天気がイイから、ホントに風が気持ちいいです。

20130510h.JPG同じ発想の車両にコレがありますね。
水都大垣トレインの117系

社長が乗りたがってるようですが、
私も乗った事はナイのです。
明治村の帰りにたまたま名古屋駅で
遭遇したので撮っておきました。

しかし「どっちが先」なんでしょう?
ドアにあるガードの形状までソックリ

…で、気になるのは、柵があるとは言え、ドアを開けたまま走行する
(元からオープンデッキな構造と違って)という事で保安的な引っ掛かり
はなかったのか?
という事。こんな事を考えるのは私ぐらいでしょうが。

難しい事は置いといて春の風に吹かれる列車旅、満喫させて頂きます。

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窓口で「ドコでも空いてますよ」って言われたので、車端部にある
こんな感じのボックス席を取りました。…窓に向いて座るよりは、
普通に進行方向を向いた方が落ち着くのと、テーブルが広いから
取材がやり易いので(…取材て!飲んだくれてるだけですが)。

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という事で、昼食は御当地名物の「柿の葉寿司」
…と、たまには日本酒を合わせましょう。(金子信雄か私は…。)

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途中にあるのが「学文路」と書いて
「かむろ」駅。…「学問への道」という
事に通じるとかで受験シーズン
には入場券がよく売れる
駅です

…同趣旨の駅としては、前に紀州
鉄道の「学門駅」
も紹介したかな。
有名所ではJR徳島線の学駅とかも
ありますね。


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列車は段々と、狭隘な山地に分け入って行きます。…「天空」の
オープンデッキは元々が「ドア」
だから、駅では「乗車位置」に来ます。

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…所で、車内のコノ中途半端な「畳」
何に使うんでしょう?

落語とかやる?

私も簡単なヤツなら出来ない事は
ナイ
ですが(衣裳もあるし)。
…まあヤメておきましょう。
誰も聴いてくれなさそうだし。

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単線区間なので、時折上り列車(山に対しては下るんですが…)と
すれ違います。段々と勾配がキツくなり…出ました!50‰!

神戸電鉄でもありましたね。一般的な鉄道としては最大級の勾配
区間
す。勾配と併せてコノ路線で有名?なのが、半径100メートル
級の急カーブ


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車輪を軋ませて、トンネルに挟まれた小さな駅を通過します。
オープンデッキの風が心地イイですねー。

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そんな感じで、終点の極楽橋に到着。開通当初は「よくぞココまで線路を
敷いたもんだ」
と言われたぐらいの僻地だったようです。

昭和な雰囲気の発車案内がソソる風景ですね。

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改めて、車両の各種デザインを見てみましょう。最近はコノ手の
観光列車も増え、デザインもお洒落なモノが多くなりましたよね。

…一応はコレも「ズームカー」なのか。
あと聞いたハナシですが、車番の2258は「58=こうや」に因んでる
とか。…んー、こじ付けでしょ(笑)。

この後は折角だからという事でケーブルカーに乗り、山頂でバスに
乗り継いだ後、高野山の金剛峯寺に参拝してからの帰路となりました。



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