イイお天気の2015年11月初旬明知鉄道の恵那駅やってきました。
翌日に上松町の赤沢森林鉄道とマトメて行く予定なので、奈良から
「もどき」移動です。
…しかし恵那駅ってのは、駅舎の前の歩道に屋根を付けちまったもん
だから、「恵那駅」という文字と一緒に車を写せないという、私としては
不満な状況です。
ともあれ今日はココから、明知鉄道「大正ロマン号」に乗ります。
「大正ロマン号」には、食堂車が連結されており、季節替わりで
色んな料理が楽しめるという事。…以前から気になっておりました。
…コノ日のメニューはきのこ料理。だから「きのこ列車」ですね。
勿論コレは事前の申し込みが必要なので、予約は済ませてきました。
私はいつも乗り鉄は基本的に平日と決めており、ココは珍しく月曜日
以外は平日でも食堂車の設定があるのですが、シフトの都合で
今回は日曜日です。…やはりほぼ満席のようですね。
ではソロソロ受け付けの時間のようです。改札を通って「大正ロマン号」
を待つ事にしましょうか。まずは申し込みをした時の振込用紙を持って
改札口に行き、乗車手続きを行います。
通行手形のカタチをした記念乗車券は、当日1日乗り放題の切符でも
あるので、帰りはコレで乗る事になりますね。
…勿論、途中下車しても最終まで往復しまくってもOKでしょう。
そんな感じで駅名標カットを撮ったら、いよいよ「大正ロマン号」が入線。
…「ロマン号」というともぅ、「へいちく浪漫号」みたいなレトロ調の車両
しか浮かばなくなってしまってますが、コレは恵那市にある「日本大正村」
から取ったネーミング(だと思う)ので、車両は至って普通の気動車です。
食堂車の他に普通に乗車出来る一般車両も連結されていますが、
日曜日とあってか目一杯の4両編成。
停まりきれないという事でしょうか。駅員さんの誘導で通常の停止位置
を越え、車止めギリギリまで進みます。
それでも先頭車両はホームから出て
しまうようです。先頭車両に乗る人は、
車内を通って行くしかナイのだな。
私が乗る3号車は前から2両目。
…今時のLE-DCに挟まって、1両だけ
背の低い初期型のレールバスに
当たりました。ある意味ラッキーか。
…意外と「サンショップ大阪じゃなさそう」
なサボですが私の記憶では、右下に
描いてあるお膳のような絵は、戦前の
時刻表の和食食堂車の記号だった筈
です(洋食は今と同じナイフとフォーク)。
メニューのラインナップを見るに、きのこ
・自然薯・寒天と、大抵が和食のように
思えますので、コレが正しい表記だわ。
という事で、前置きが長くなりましたが、いよいよ発車です。
暫しの間、豪華料理と秋の山里の風景を楽しむ事にしましょうか。
いよいよきのこ列車に乗車しました。
■恵那1240---明智1333
急行「大正ロマン号」
…時刻表の食堂車マークが目を引き
ますね。で急行だとは知らんかった。
約1時間の旅ですか。
まぁ食堂車とは言っても勿論、専用の車両ではありません。
ロングシートの前に会議室みたいな折り畳みテーブルが並べてあって
真ん中の通路をサービス係の人が通る感じです。
そして私が当たったアケチ6は、恐らく最古参。…平成元年ですか。
当時は新しいと思ってたレールバスも、そろそろ世代交代の時期でしょう。
普段は予備車なんだと思われます。
料理は松花堂みたいな箱膳になってて、近くのレストランから運ばれた
モノのようです。
そして案内のアテンダントさんが乗務します。小崎さんという方でした。
(※掲載了承済みです。)
…思った以上に豪華じゃないですか。
しかし今日は車移動なので、ビールが飲めないのが残念な所です。
(お茶以外の飲み物は自分で買って持ち込む事になります。)
そしてアテンダントさんのマイクの置き場所がナイスな感じ。
運賃箱の小銭出口に、こんな用途があったとは気付きませんでした。
列車は山間のノンビリした風景の中を走ります。 景色や駅の説明も
あるのですが、まず飯沼駅。ココは勾配の途中にある駅なんだそうな。
…33‰という結構な急勾配の途中にあり、分かりやすいように待合室の
土台に黄色い色が塗ってあります。
ココしか土地がなかったんですかね?
普通なら避けるかスイッチバックにするべき条件だと思うのですが。
明知鉄道は2回目ですが、やはり案内の方が居ると、色々分かって
楽しいものですね。そんな感じで、旅はまだまだ続きます。
さて明知鉄道ですが、 列車は長閑な秋の山間の中を走っていきます。
アテンダントの小崎さんの説明によると、コノ辺りは美しい山里の風景
のナントカ(詳細失念)に選ばれたんだそうです。
私は引き続ききのこ料理を楽しんでおりますが、目が眠たげなのは
夜勤明けのせいなんです。朝、そのまま会社から直行しましたので。
明知鉄道に移管後に開業した極楽駅。
元々近くに極楽寺というお寺があった
らしいです。
皆さんが幸せになれるようにとの願いか
愛嬌のあるお地蔵さんが建ってました。
…日々運の悪い私も、拝んだら幸せに
なれるかな?
そして小崎さんから「あっ!右側を御覧下さーい!」 とアナウンス。
旗を持って畦道を走ってるのが、小崎さんのお嬢ちゃんなんだそうです。
近くにおばあちゃんの家があって、お母さんが乗務する日はソコから
時間を合わせて見送りに出てくるんだそうですよ。
…美しい親子愛じゃないですか。些か公私混同ではありますが、
こういうのは楽しいからOKだと思います。
近くに温泉施設もある、花白温泉駅。
ホーム脇の巨大な釜は、ご当地の名物である寒天を作る時のモノ
だそうで、製造工程を見学出来る施設などもあります。
そう言えば他に「寒天列車」という設定もありましたね。
食事も一段落して、お茶タイム。車内オリジナルという極楽せんべいの
販売が始まりました。
…お年寄が多いもんで、何故か飛ぶように売れておりました。
あと少しで、終点の明智に到着です。
さて明知鉄道です。
終点近くの山岡駅では、線路際に面白いモノが見られました。
季節柄、かかしのコンテストが行われてるとかで、ソノ作品が線路脇に
展示されてるんですよ。
…左から3つ目の、ホウキに乗って飛んでる人なんかが秀逸ですね。
明智駅に投票用紙があって、イイと思うのの番号を投票するのですが
決められない&他所者なので遠慮しておきましょう。
そんな感じで終点の明智に到着です。…ココも久し振りですね。
繰り返しになりますが、前回は乗り潰しで単に乗っただけだった
のですが、アテンダントさんの説明もあり、美味い料理もあり、
コノ路線の良さが再認識出来る旅でした。
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