2015年の春、新規開業した北陸新幹線から、飯山線・只見線(バス代行 区間を含む)を乗り継いで到着した会津若松。今日はココから会津鉄道と 野岩鉄道を経て東武鉄道の下今市までを乗り鉄します。
そんな感じで、朝の会津若松駅からスタートです。会津若松と言えば 白虎隊ですが、私は実の所年末時代劇程度の知識しかありません。
戊辰戦争の会津の戦いで、町が燃えてるのを見て「お城が燃えてる」 と勘違いして自刃したというのは、ちょっとメンタル弱すぎかなあとも
思うのですが。
そして以前VOWで紹介され、クイズダービーの問題(恐らく3択)にも
なったという「嗚呼割腹美少年」という地元のお菓子があると聞いてた
のですが、どうも数年前に廃版になったようです。
…白虎隊は確かに、今で言うと中学生
ぐらいの少年の集団ですが、美少年 とは限らないでしょうに。
と、駅前でコレだけの要らん事を 考えつつ乗り鉄開始です。
■会津若松0800---下今市1046 快速AIZUマウントエクスプレス4号
何と、一気に日光方面まで抜けてしまう直通列車があるんですか!
木村鉄道を連想させる真っ赤な車体に、地元キャラの「赤べえ」が 描かれています。
会津と日光を結ぶ観光列車という位置づけなんでしょう。特別料金の 要らない快速列車ですが、特急なみの回転式クロスシートです。 …シートピッチと窓割りがズレるのは仕方ナイのか?
内装も随所に工夫が見られ、先頭部の車掌側にはお花が飾ってあり ました。
そして次の西若松から、アテンダントさんが乗務します。
という事で会津鉄道の旅、スタートです。
先程、会津若松駅で買った乗車券を、改めて見てみましょう。 …「4線連絡片道乗車券」という、仰々しタイトルが付いてますね。
そうか、西若松までがJR、会津高原尾瀬口までが会津鉄道、西藤原 までが野岩鉄道、ソノ先が東武鉄道という事だな。
私が子供の頃は、都心部の地下鉄線を介して3社で相互乗り入れを行う 路線が「スゴく珍しい!」という扱いでしたが(京急−都営−京成とか) 今となってはそんなモノは屁でもナイのかも知れません。
そんな感じで西若松からが会津鉄道です。昨日の只見線とは違う方向に
進みます。
ココは国鉄時代は会津線と呼ばれていた区間で、会津盆地の田園風景 の中から、少し行くだけで山間の景色へと変わっていきます。
典型的なローカル線ですが…お天気もイイし、乗り鉄日和ですねぇ。
日本で唯一の、茅葺き屋根の駅舎として知られる湯野上温泉駅。 …足湯があったり、ココにも猫の駅長が居たりするそうな。 例によって降りてるヒマはナイのですが。
私は常日頃、新しい鉄道趣味のジャンルとして「猫鉄」といのもアリ だろうと考えてます。
関西ではすっかり葉っぱになってしまった桜も、ココではまだ残ってる 感じでした(4月下旬) 。「塔のへつり」と呼ばれる、奇岩が続く景勝地 を抜け、会津鉄道の旅は続きます。
さて会津鉄道です。列車は路線の要衝である会津田島に到着しました。
途中下車してる時間はナイのですが、駅前に保存されてるC11の姿が 見えました。…そうですね、会津線ってばC11のイメージです。
そしてココからが電化区間です。鬼怒川方面からの「電車」が
ココまで入ってきますので。数分間の停車の後、さらに先へ進みます。
アテンダントのお姉さんが車内販売に回ってきましたので、電車デザイン の日本酒を購入。…新幹線や特急列車などからも車内販売が省略 されつつある昨今、コノ手の観光列車ならではのサービスでしようね。
私には日本酒の良し悪しは分からんのですが、すっかりイイ気分です。
車販が一段落した後、アテンダントさんは車内のお花に水を補充 して回ります。…造花ではなく本物、しかも月替わりなんだそうな。
あー、後姿にソコハカとなく萌える(特にリボン)。
そんな感じで会津高原尾瀬口です。
国鉄時代はココが終点で、会津滝ノ原という 駅名だったと記憶してますが。
…尾瀬が近いんですか? 尾瀬沼も「行きたいけど鉄道では行きにくい」 観光地の1つですね。 ハイキングなんかがメインになりそうだから、 1人で行ってもなぁ。というイメージ。
駅名標を見ての通り、ココからが野岩鉄道 ですが、列車はそのまま直通します。
…ココからは、は元は国鉄野岩線として計画された路線です。 下野(栃木県)と岩代(会津地方)から取って野岩鉄道?分かりにくい。
尚且つ「野岩」という単語はワープロソフトでは一発で出ないのね。 何度か使ってるうちに、ようやく覚えた感じの漢字でした。
会津高原尾瀬口は、 2社の共同使用駅 なので、同じ場所から 視点を変えただけの 位置に、こんな感じで 社名の違う看板が 見れました。
…野岩鉄道の方が見事に 「東武日光線カラー」 なのですが、子会社とか ではナイようです。
停車中に会津田島方面行きの列車と交換。 …6050系は、東武・野岩・会津の3社が同一の車両を持ってます。 詳しく見たらドコかに書いてあるのでしょうが、パッと見では分からん。
と、ホームの柱にあった謎のスイッチ。…押すと何がどうなるのか? 恐らく発車ベルとか、他愛のナイ答えなんでしょうが、気になるぞ。
線路脇の0キロポスト。新しい路線が始まる 事の象徴ですが、後で調べたら…
会津鉄道は西若松が起点でココが終点。 野岩鉄道も新藤原が起点でココが終点。
どっちも会津高原尾瀬口を終点としています。
じゃあコレは何なのさ?
単なるモニュメント的なもので正式の
キロポストではナイとか? ご存知の方があれば、また教えて下さい。
そんな感じで発車です。
…今までにも幾多の「鉄建公団規格路線」を 見てきましたが、ココもご多聞に漏れず
カネが掛かってそうですね。 山はトンネルで、深い谷間は高架橋で、 とにかく真っ直ぐにブチ抜いて進みます。
しかもココは電化区間でしょ(今乗ってるのは 気動車ですが)?北越急行みたいな高性能車両 を投入すれば、時速160キロぐらい行けそう な気もします(需要のあるナシは別として)。
路線は幾つかの温泉地も経由するようで、トンネルの中にホームが あって電飾が輝いてるような個性的な駅(駅名失念)などもありました。 停車時間が短いのと、車内からだと反射して上手く撮れないのですが。
という事で、野岩鉄道の起点なのか終点 なのか…とにかく新藤原に到着しました。
すぐの発車のため、ホームに降りての 撮影は割愛しました。 …また乗り遅れたら困るし。
列車はこのまま、東武線に乗り入れて 日光方面まで向かいます。
私は農村地帯の産まれ(ソノ境遇は好きではありませんが)なので、 季節の変化を田んぼの進み具合で見るクセがあるのですが、会津地方 では起こしただけの状態だったのが、山を越えて栃木県に入ったら、 既に水が入ってました。…かなり南下したという事でしょう。
そんな感じで鬼怒川温泉に到着。ココは長時間停車なので降りてみます。
…駅の前後は鬼怒川に沿っており、温泉場なので大きなホテルが立ち 並んでますが…潰れたやつを結構見かけたような気がします。
時代の流れと言うか、ああいう宿泊施設ってもう流行らないのかしら?
ココでは、東京方面から来る特急「スペーシア」との乗り継ぎが出来る ようになってるようです。
…スロープにある文字は、分かりにくいですが「特急ロマンスカーのりば」 とあります。恐らくもっと古い時代…「デラックスロマンスカー」あたりの 頃に書かれた物でしょう。昔はコノ手の案内も基本は手書きでしたよね。
そして下今市で、列車は日光方面に向かうのでスイッチバックしますが、 私はココまで。日光まで乗って行く事も考えましたが、ソレだと帰りの 乗り継ぎが悪くなるので、ココで降りてJRの今市駅まで徒歩移動する 事にしてあるのです。…ともあれ、コレで東武鉄道も完乗となります。
そして、ココで降りたから思いがけず発見したのがコレ。
私鉄区間では極めて珍しいのですが駅弁がありました。丁度お昼前で 納品されたばかりだったんで、ゆばちらし寿司というのを購入。
…湯葉って日光の名物なんですか?よく知りませんが。 魚介でなく野菜類のちらし寿司というのは珍しいかな。奈良と同様、 流石は海のない県です。JRに乗り換えてから頂きました。
という事で、宇都宮へ出て帰る積りだったんですが、まだ時間は早いし イイお天気なので、何となく勿体無い感じがして…急遽もう一箇所。 烏山線の新型電車「アキュム」を見て帰る事にしました。
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