東北地方の乗り潰しも大詰めの2014年10月、横に走る山田線や釜石線 などと併せて、震災復旧で「BRT…バス高速輸送システム」化した区間 も「乗り鉄」する事になりました。
盛から気仙沼の大船渡線は高校生の頃…
鉄道だった頃に乗ってますので、ソレとは どう変わったのか?ちょっと興味を持っての 初体験となります。では行ってみましょう。
BRT、bus rapid transit、
バス高速輸送システム?
五新線などの専用区間とは違うのか?
ゆとり〜とラインとも違うのか?
…私がよく間違うBLTは「ベーコン・レタス・トマト」のサンドイッチの事
ですが。ぇ、そんなのはお前だけ?
先述の通り、元々は鉄道の駅であった施設の
線路の部分をアスファルト を嵩上げして、そのまま乗り場にしています。
田舎のバスターミナルと同じ感覚で、ついつい道路を横断しそうに
なりますが、ココはBRTの軌道内だという事で、「踏切」に当たる
緑色の横断帯以外は立入禁止。
ココを渡るか、元から残ってる跨線橋を通らないとダメなんですね。
車両はこんな感じ。構造は一般的な路線バスと同じですか?
何となく「ゆとり〜とライン」みたいな、特殊な部品が付いてるモノを
想像してましたが。
■盛1241---気仙沼1359 BRT(便名不明)
そんな感じで発車。元は鉄道の線路があったであろう(既乗ではありますが
覚えてない)場所が、専用道路に改装されています。
風景も列車の車窓そのままな所がありました。
途中には待避所もあるんですが、両方向に信号が付いてて閉塞システム
になってる感じですよ。
面白いのは踏切に当たる部分です。遮断機が「こっち側」に付いてて、
BRTが通る時だけ
開くんですね。ソレに連動する信号機もあります。
で当然、全ての区間が専用道路として復旧してるワケではないので、
一般道を走る所もありました。
…右の画像、矢印の向こうが未整備の線路用地なようです。
しかし乗ってて気が付いたのですが、車内アナウンスの放送が総じて
「この車は…」とか「発車直後にBRTの後ろを横切らないで下さい…」
みたいな感じで、断じて「バス」という単語を使わないの。
…ぃゃ、バスでしょ?何か別のコダワリがあるんでしょうか?
気仙沼に近くなると、元の軌道から
大きく離れて、海岸沿いの一般道を
走ります。
有名になった「奇跡の一本松」の
近くにも停留所が追加されてて、
車内からですが見る事が出来ました。
…ココでの乗り降りも多かったです。
ソレにしても、隣にまだ壊れたままのビルが残ってて、少し痛々しい
感じは否めません
そんな感じで気仙沼に到着。ココから再び鉄道の旅に戻ります。
大船渡線は当時、ポケモンのスタンプラリー
をやってました。
…巨大ピカチュウがお出迎え。
25年ぶりに訪れた駅舎は、前にアーチ状の屋根が追加されてました。
一ノ関方面へは鉄道で行けるのですが、気仙沼線は柳津までが、
こちらもBRTです。
この駅舎と跨線橋の感じは覚えてますが、
すっかり「道路」なんですね。
しかし、元の(鉄道だった頃)の乗車位置の点字ブロックを残したまま
横断禁止にしてしまうのはマズいでしょう。場合によっては危険です。
大船渡線も今回乗ってきた山田線・釜石線の内陸部と同様、震災による 大きな被害からは免れたようで、鉄道による移動が可能です。
発車してすぐ、柳津方面から来た気仙沼線のBRTと出会いました。 当然こちらも元は線路だった所なんでしょう。
…東日本大震災に限らず、災害不通区間って各所にありますが、 手っ取り早く復旧する&「足」として存続させるには、コレが一番 いいのかなあ。鉄道のレールと車両が消えてしまうのは残念ですが。
代行バスとかBRTって、地元の皆さんには交通機関の1つなんでしょうが
余所者の私には時々「被災地見学勉強会」みたいに思える事が
あるんですよね。
「しっかり見て伝えてくれよ!」って誰かに言われてるような気がします。
今回も大いに勉強になりました。
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