前日に秋田県の大館に宿泊し、奥羽本線で東能代へ。五能線には 高校時代以来、約25年ぶりに乗る事になります。今日はココから、 「リゾートしらかみ」の旅。そして五所川原から津軽鉄道へと乗り継ぎます。
その「リゾートしらかみ」は全部で3編成。
緑の「ぶな」、オレンジの「くまげら」、青の「青池」が居ます。
ドレに当たるかはランダムなんでしょうか?それとも決まってんの?
…五能線は高校1年の時の乗り鉄で乗車済みなのすでが、 当時はリゾート列車など皆無の時代でした。
…ウワサに聞いてた「くまげら」の待合室って
コレですか。何を考えて こんな所に運転席を、しかも無駄に忠実に再現したんでしょ?
この発想と手間と、間違ってるかも知れない金の掛け方が素晴らしい。
そしてお約束の顔出し看板。…リゾしら三兄弟がヒーロー化してます。
コノ手のヒーローって「何と戦ってんだよ?」ってケースが多いですが、
ちゃんと「五能線の敵」ってのがいて、ソレを退治してるようですね。
…キョウフーン(強風)とエッパー(越波)?まぁ適当に頑張って下さい。
そしてお目当ての「リゾートしらかみ」が到着。青池編成でした。
HB-E300系って言うんですか?…聞いた事もナイ形式だなあ。
という事で、「リゾートしらかみ」の旅、いよいよスタートです。
■東能代0925---五所川原1212 リゾートしらかみ1号
秋アキHB-E300系×4両
…「折角だから行路に入れてみよう」 と組んだのはイイのですが、
コレって全席指定でしょ?
なのに私とした事が日曜日に当たって
しまいまして、
「当日ではヤバいんじゃないかなあ」
と、事前に指定券を用意してきました。
…見ての通り9日前に購入してますが、
80%ぐらいの売れ方でしたね。
ガラ空きで「あぁ、適当にお好きな所でイイですよ。」ぐらいが理想
なんですが。
まぁ今回は致し方ありません。 混んでてこそ伝わる観光列車の雰囲気ってのもあるかも知れなしい。
では先に、車内の様子を先にまとめて御紹介しておきましょう。
3本ある「リゾしら」のうち、私が乗った青池編成だけが新造車です。
…ハイブリッドってやつ?
すいませんが私は自動車でさえ、詳しい構造や原理を知りません。
恐らくは所々で電気のモーターを併用してるんであろうという事で、
今までの気動車と比べてスゴく静かではあります。
所で思うのですが、気動車に電気モーターを併用したら、形式名は
「キモハ」とはならないんですかね?
…んでソレの1等車(今ならグランクラスか)を作ったら「キモイ」!
んー、みんな嫌がって切符が売れませんか?
グランクラス(乗った事ナイけど)程でもないですがシートピッチは
かなり余裕があります。ウロウロするのにも便利ですな。
先頭部分には展望スペースがあります。
前方に向いて座れる部分と、サイドは海の方向が決まってますから
そっち向きに大きく窓が取ってありますね。…リア充め!
中間車には4人用のボックス席がありました。
こちらも、海側に客室が来るように設計&配置されています。
…で昔のA寝台みたいに、座面を引っ張り出すとフラットになるので
靴を脱いでお座敷のように使う事も出来るようです。いいなコレ。
(※おばちゃんグループに許可を頂いて撮影しました。)
という事で、慌しく色々と回ってるうちに次の能代に到着。
ココで10分停車です。
謎のバスケ頭の人がお出迎え。ホームでは
御当地の名産品 (お菓子類など)を
売ってます。
…きりたんぽ買っちゃいましたよ。
各所で紹介されて有名な
バスケのフリースロー体験と、 地元の音楽グループさんによるオカリナの演奏。
短時間なのにコノ大量のイベント。忙しいったらありゃしません。
能代の皆さんの「おもてなし」精神に感服致しました。
…ってか「能代」の駅名標とバスケットゴールの位置って絶対、
「写真映り」の事を考えた配置なんだろうなと。
そんな感じで能代を出ると、いよいよ日本海が広がります。
段々と雨がキツくなってきましたが、日本海には曇り空が似合う
という風にも思うのでもコレはコレでいい感じ。
…前方の様子は、各車両のモニター画面でも見る事が出来ます。
という事で、
お天気はパッとしないものの、美しい日本海沿いの 海岸線です。…さっき能代で買ったきりたんぽで一杯。
観光列車と言うことで、全区間を乗り通す
お客が多いのか と思いきや、途中の停車駅
での入れ替わりが結構あります。
…温泉や観光名所の多い路線ですからね。
斯く言う私も部分乗車だわな。日曜は指定席が取りにくいのにも納得。
深浦でくまげら編成と交換。本来ならココで10分停車ですが、
遅延してるので端折ってすぐの発車でした。
…まぁ雨だし、外へ出るのも困難な状況なのでイイとしましょう。
という事で、車内販売にて駅弁を購入。お昼ごはんです。アワビー!
…最近は新幹線ですら車内販売が廃止・縮小される時代ですが、
ソレ自体は仕方ナイとしても、観光列車のためだけ維持するってのも
人や施設の管理が大変だろうなと思います。
車窓の左手には、相変わらず
奇岩な風景が続きます。
国鉄時代、列車がソレこそ「越波」に
襲われて路盤が流された所へ
一番列車が通りかかり、海中に転落
するという事故があり、その時の
乗務員さんの慰霊碑があるのですが、
ドコだっけ?
※後で調べたら、広戸〜追良瀬間。1972年の出来事だそうな。
鯵ヶ沢から五所川原まで、津軽三味線のナマ演奏のお姉さん方が
乗車。イベントスペースで演奏会が開かれます。
ココにもカメラがあって、演奏中は前方風景のと切り替えるので、
車内のモニターでも見聴きする事が出来ます。
…私は楽器というモノが丸っきり出来ないのですが、もし何か1個
挑戦するとしたら、津軽三味線かなあと思ってるんです。
「じょんがら節」とか聴いてると、一般的な小唄や長唄よりも
かなりハードなビートですから、現代的な曲にも使えそうですよね。
駅名を失念しましたが、途中で国鉄塗装のキハ40と交換。
秋田地区では数が少なくて「見れたらラッキー」みたいな事が、わざわざ
車内放送で案内されてました。…西日本では溢れかえってますが?
と、遮光器土偶の木造駅に停車。
…やっぱり降りないとアレは見えませんね。
観光列車なんだから、こう言う所でも時間を取って欲しいものです。
そんな感じで五所川原に到着。ココから
津軽鉄道に乗り換えです。 …車両以外は25年前と変わってない風景だなあ。
お天気はイマイチでしたが、「リゾートしらかみ」の旅、色々な仕掛けが あって楽しい1日でした。
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