2020年1月の事。JR西日本の新快速の「Aシート」を体験すべく、
京都〜野洲を往復したワケですが、取材が意外と早く終わりましたので
最近小耳に挟んだ京都の新興 猫ヨシヨシ スポットへ行ってみました。
京都市の東山地区に「哲学の道」と呼ばれる遊歩道があります。
南側から行くと南禅寺や永観堂から、疎水の支流に沿って銀閣寺付近
までの2km程度の区間なのでずか、最近ココに猫が多く出るらしい。
冬場で観光シーズンからは外れてますが土曜日の事。尚且つ最近の
京都は地元の人が日常生活に困るぐらい外国人観光客が多いらしく
ソレが不安(単に鬱陶しいだけ)なのですが、取り敢えず決行です。
入口付近に至る途中に食堂(RESTAURANTと書いてある)があったん
ですが、店先に近くで撮ったらしい猫の写真が掲示されています。
「PHOTO OK!」とあるので撮って転記させて頂きますが、コレは割と
期待出来る雰囲気ではナイかしら?
…まずは近くにあった熊野若王子神社に寄って、また成功祈願です。
境内が煙ってるのは焚き火のせいなのですが、最近は御朱印ブーム
と言うのか、社務所が矢鱈と行列になってました。
御朱印ってのは神社やお寺に「参拝した証明」だから、スタンプラリー
ではありません。コイツらちゃんとお参りして並んでるんだろうな?
「哲学の道」というのはソノ昔、哲学者の西田幾多郎という人がココを
瞑想に耽りながら散歩した事に由来するんだそうです。
…大学の一般教養で「哲学」の講義があって、ソノ時に聞いた人名
ですが、内容は殆ど忘れてしまいました。
春は桜が咲き、秋は紅葉が美しい所なのだそうですが、今はどっちも
季節外れです。まぁ私は猫が出てくればソレでいいんですが。
…探すまでもなく出て来たのが、後ろ姿が上品なぱの似の黒さん。
今回の初猫です。桜耳ですが右カットなので男の子なのかな?
土曜日なので若干の人出がありますが、元から人気の観光地の1つ
なので猫目当ての人は意外と少ないのかも知れません。たまたま
来たら猫が多いから写真撮っとこう。みたいな?
時間を掛けて猫をヨシヨシしてるのは、カメラ持参で何度も通ってる
感じの人でした。地元の人が多いのでしょう。
事前に少し調べてみた所、この近所…左の画像の階段を降りた奥に、
ある俳優さんのお家があり、ソコで喫茶店が営業していたんですよ。
ソレが何年か前に閉店し、店の敷地が何故か猫スポット化したそうな。
TwitterやInstagramを見ると、ヨシヨシ場としての最盛期が5年ほど前
のようで、今は少し下火なのかも知れませんが、ソレでも何匹かが
ウロウロしておりました。
そうなると迷惑がる人も出て、行政も対応するのでしょう。右のような
看板が何箇所かに建てられています。やはり「エサやり禁止」だわな。
それでも猫用の水場と思しき茶碗が置いてあったりしますので、近所
の人も最低限の世話はしてるのかも知れません。
…まぁワザワザ猫ヨシヨシをPRしなくても元から観光客の多い土地
だし、京都人の気質から言うとコレ以上人が増えるのは嫌でしょうね。
遊歩道は築堤のようになってますので、その下にも民家があって階段
で降りれるようになってます。見てると階段の下の民家に出入りしてる
猫も居て、何匹かは近所の飼い猫なのかも知れません。
でもココから先は私有地なのでしょう。立入禁止の柵があるので、入ら
ない事にします。半球状の謎の物体の近くにも猫が確認出来ますな。
下の方に居たキジトラさんが階段を登ってきました。
…基本的にココの猫たちも人に慣れてると言うか「何かくれるかも?」
と思うのか近寄ったり触ったりしても逃げません。
器用に後ろ脚で首筋を掻いてました。…当日はお天気が良く、冬場
にしては暖かい日でしたが、それだけに太陽光が強すぎて、写真に
撮るとコントラストがキツくなりすぎるのが困りました。
ともあれココで暫く猫ヨシヨシを続けてみましょう。
…「哲学の道」の遊歩道は全長が約2qあるのですが、ホントにそんな
広範囲に猫が居るもんでしょうか?
比較的毛並みのいい茶トラさんが登場、この子は飼い猫かも知れません。
離島と違って街中ですから、猫の往来はソレなりにあるでしょうね。
尚且つ神社や寺のような管理された敷地でもナイので、コミュニティが
どの程度の物か、全く想像が付かないのが事実。
変わった模様のブチさんも居ました。この子も耳が欠けてません。
先に登場したキジトラさんと仲がいいのか、一緒に階段を伝って民家
の方へ行ったり、陽当たりのいい場所を探して日なたぼっこしてます。
…体を伸ばした時に見たんですが、猫の手がこんなに開く物だとは
知りませんでした。弁当に入ってる「桜玉」みたいですな。
階段の下から小柄なハチワレさんが登ってきました。縁のコンクリート
の狭い所で器用に昼寝してます。…体感温度が温かいのはイイとして、
陽射しが強いから猫にしてみたら眩しいだろうと思います。
…彼の前に置いてあるのは、この付近で幾つか見かけたけど私にはよく
分からない植物の実のような物。食べれるのか否かも不明です。
そして顔の模様が個性的な白茶さん。概ねココまでで全員のようです。
…白茶さんはカナリの巨体ですね。本を持ってきてベンチで読んでる
近所の人らしきお兄さんにヨシヨシされてましたが、白茶さんの方が
飽きたのかドコかへ去って行きました。
この辺で薄々感じて始めてたのですが「哲学の道に猫が多く出る」と
言っても、全長2qもあるのにこの密度だとエラい事になりますわ。
…もしかしてこの狭い範囲だけの話ではナイのか?
南側の入口付近で一通りの猫ヨシヨシを終え、一応ココから北の銀閣寺
方向へ歩いてはみたんですが…
おばさんツアーの自由時間に当たったらしく、段々と観光客が増える
だけで猫は全く出てこなくなりました。…そりゃそうですね。さっきの
密度で遊歩道全体に居たら、今までにエラい騒ぎになってる筈ですわ。
と言う事で、1q行くか行かないか程度で引き返してきました。
最初に会った黒さんが、ベンチの上で落ち着いたようです。
…黒は表情が分かりにくいのが難点ですが冬場は暖かいでしょうな。
観光客の女性にカメラを向けられてますね。…事故現場などを撮る
のは論外として「ちょっとイイ風景」を気軽に撮れる文化になった事は
昔から写真をやってる私にすると好ましい事だと思ってます。
繰り返しの面子になりますが、やはり時間を置くと表情やポーズが
変化するので、飽きずに見て撮っておりました。
…ブチさんとキジトラさんは色違いなものの、顔付きがソックリです。
私も猫の人相…ってか猫相に詳しくナイのですが、お前ら兄弟?
…ハチワレさんの前には相変わらず謎の植物の実がありますが、特に
関心がナイようなので、猫は食べない物なんでしょう。
暫くして遊歩道の先で絵を描いてたおばさんが戻ってきて、茶トラさん
にエサをあげてブラッシングとかを始めました。
…やはりこの子だけ飼い猫だったのかな?…興味はあるんですが話し
掛けて長くなっても面倒なのでヤメときます。
最後が今回のベストショット。いつかは撮りたいと思ってる「跳び猫」
…港の防波堤の隙間を飛んでる写真が多いんですが、アレは長時間
の張り込みが必要だと思われ、なかなか見れなかったんですよ。
完全な状況ではナイものの、ソレらしいやつが偶然に撮れました。
…例えば離島猫も2回目以降の状況になれば、基本的な報告はカット
出来るだろうから、一度「跳び猫目当て」で行きたいものだと思います。
そんな感じで突発的ではありましたが、新快速の「Aシート」と京都の
猫ヨシヨシと、効率よく回れた冬の1日でした。
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