2017年3月の事、岡山県笠岡市を中心にかつて存在した井笠鉄道の
跡地と、猫ヨシヨシの真鍋島を探る旅として当地にやってきました。
笠岡も瀬戸内海に面した町なので、ココの港から船に乗って、真鍋島
という島へ行ってみましょう。
船の乗り場は、最近新しくなったようなキレイな建物でした。
ロゴマークの三角形が並んでるデザインは、ココから行ける笠岡諸島
を表してるようです。
私が行くの真鍋島もソノ中の1つ、高速船で約45分の所にあります。
フェリーではナイので「もどき」は指定された駐車場に置いて行きます。
…と言うか離島ってのは大抵、車ではツラいほどの狭さだし。
ココの航路は、高速船と普通の船があり、それぞれ運賃が違います。
…高速船の運賃には急行料金を含んでるからなのですが、鉄道の
ように頻繁に走ってるモノではナイし、途中で追い抜くワケでもナイ。
乗る時間帯によって強制的に高速船だったりソノ逆だったりするのだな。
高速船は途中、幾つかの島に寄り道しながら真鍋島に向かいます。
…瀬戸内海はやはり船が多く、笠岡にも複数の乗り場と船会社があって
並行して走る小型のフェリーなども見かけました。
船室で点けっ放しのテレビに些か辟易
としつつ(海上なのでよく途切れる、
しかもソコまでして見たくナイ朝の
情報バラエティ)何とか真鍋島に到着。
今回の滞在時間は1時間と45分です。
では早速、猫を探しに行きましょう!
…探すまでもなく桟橋に1匹、マーブルカラーな子がお出迎えです。
首輪と鈴がありますね。上陸初ヨシヨシ。
こういう所で待ってる猫は「エサ目当て」なのかも知れません。
しかし真鍋島に関しては事前の情報(エサやりや玩具使用などの可否)
が全くなく、何も用意して来なかったのですよ。…ごめんね。
真鍋島は周囲8km程の島で、今朝船に乗った笠岡市に属しています。
人口は約300人。昔ながらの漁村の雰囲気が残る古い家並みがあり、
映画のロケ地としても何度か使われてるそうな。
猫ヨシヨシの島には珍しく、飲食店や民宿などもありますよ。
で猫は?詳しくは後述しますが一説によるとコレまた「人間より多い」
時期もあったそうですが、今は減り気味だと聞きました。
…右は桟橋近くの塀の上に居た三毛ちゃん。停泊してた船がエンジン
を始動させたので、「んにゃっ!」と身構えた瞬間です。
前日から不安定なお天気でしたが、コノ日の午前中…丁度猫ヨシヨシ
の時間帯に関してはイイお天気となり、気温も上がって参りました。
各所で「日向ぼっこ会」が開催されているようです。
離島の猫は、どうしても血が濃くなるので似たような色に偏りがちですが
ココは色んなバリエーションの子が居ます。
…ソレにしても「タラコくちびるな猫」って初めて見たぞ。
では更なる猫ヨシヨシを求めて、集落の中を探索してみましょう。
ココには大きく分けて2つの集落があります。
まず船が付いた港の周辺が「本浦」…奇しくも佐柳島と同じですね。
コノ手の離島によくある感じで、集落内は自動車では無理な細い路地
が入り組んだ格好で繋がっております。
ウロウロしてた三毛ちゃん2号に着いて行くと…猫集会に遭遇!
停めてあるスクーターの座席の上が特等席なのかも知れません。
…「猫とバイク」と来たら、私らの世代が思い出すのは「なめんなよ!」
なんですが、ちょっと雰囲気が違うかな。
ココでの集会の参加者…まずはサバトラちゃんと黒ブチちゃん。
…君はなんちゅう座り方なのか?
イイお天気なので眩しいのか、みんな瞳孔以上に目も細くなってます。
三毛ちゃん2号には気になる子が居るようで…後から出て来た茶トラ
ちゃんに猫スリスリ。…見てて飽きない光景でした。
…でも別の子…マーブルちゃん2号が出て来たらスリスリは中断。
間に挟まって固まってる三毛ちゃん2号。
何やら複雑な人間関係…というか猫関係があるのかも知れません。
…暑くなってきたし見ててアホらしい
ので、黒ブチちゃんは日陰に避難?
ぁ、コレはまた別の子ですね。
所でこの本浦集落には、学校が一軒
存在します。…ココが有名な映画の
ロケ地になったという事なので、
ちょっと見に行ってみましょうか。
猫ヨシヨシは少し中断して、
島の中を歩いてみます。
先程の猫集会場からすぐの所に、真鍋中学校と真鍋小学校があります。
…表札は「中学校」ですが、反対側の門柱に「小学校」のがありました。
規模が小さいので同居してるんでしょうね。
現役の学校ではありますが、春休み中なので静かです。
ココは映画「瀬戸内少年野球団」でロケに使われた事があるそうな。
…何度か映像化されてるお話ですが、1984年の映画版です。見てナイ
のでよく知りませんが、戦後すぐぐらいの時代?
このような木造の学校ってのも、最近は減ったのかも知れませんね。
…校門前の二宮金次郎さんは、がっつり前を向いてます。
どうも「本を読みながら歩くのは危険」という事で、最近はこのスタイル
が主流なんだそうですよ。…歩きスマホより「先見の明」なハナシだな。
集会場に戻ると、同じ船で来たお姉さんグループが猫ヨシヨシしてました。
…混ざる勇気はナイので、更に歩いてみましょう。
先述の通り、この真鍋島にも大きく分けて2つの集落があります。
…船が着いた方が大きな村の本浦。で30分ほど北へ歩くと岩坪という
村に至ります。
今回はまだ時間があるので、海岸沿いの道を少し歩いてみましょうか。
少し曇ってきましたが、風もなく穏やかなお天気ですね。やはり関西より
温暖な土地なので、堤防の隙間から早くもヒナギク?が咲いております。
…地図アプリを見たついでに確認しておき
ますと、この真鍋島と以前に「猫ヨシヨシ」
で行った香川県の佐柳島とは、コノぐらいの
距離なんです。…直線で数キロですかね。
週に1便…土曜日に限ってですが、両島を
結ぶ船が運行されるので、ココを狙えば
2か所の猫ヨシヨシを一気に回るのも可能。
ぃゃ私は、そんな勿体無い旅はしませんが。
猫ヨシヨシは1旅1か所で充分です。
次の機会の楽しみにしておく方がイイ。
…途中に割と大きな公園がありましたので、ココに寄り道してみます。
「とこのはな公園」というのですか?…公園内の東屋に明らかに猫の寝床
なモノがありますので、猫が居る確率が非常に高い。
…やっぱり居ましたね。サバトラちゃんが2匹。よく似たカラーで大小
だから、兄弟なのか?分からんので便宜上、そうだとしておきます。
植え込みで昼寝してましたが、カメラを向けたら出てきてくれました。
…前後しますが、帰る時に船の切符
売場のお姉さんに訊いた話によると
真鍋島の猫は殆どが野良です。
で、基本的には誰も面倒を見ない
ので、生存競争が厳しい。尚且つ
(猫の)病気が流行ると、離島だから
数が一気に減ったりもするそうな。
今まで見て来た他の猫ヨシヨシの島
とは少し事情が違うようですね。
そして「猫目当ての観光客」というのも少ないのか、ガイドライン的な
モノもありません。…保護がてらにエサを持参するぐらいでもイイのか?
またコピペ猫。
誰かが芸を仕込んでるワケでもナイのに、面白い事をしてくれます。
「兄ちゃん、今日もヒマだニャー。」「ああ、ヒマだニャー。」…もしか
したら観光客が珍しくて、こっちが構って貰えてるのかも知れません。
ベンチで猫カリカリ…爪とぎですね。飼い猫の場合は段ボールを断面で
並べたようなヤツを使いますが、アレも最初に誰が考えたのか?
気になる所です。
兄ちゃんより弟くんの方が好奇心が旺盛なようで、カメラのストラップが
揺れてるのを見て近寄ってきました。…やっぱり何かオモチャを持って
くれば良かったかな?
ではココから再び歩きまして、岩坪という集落へやってきました。
こちらも漁港のある小さな村のようです。
海運の神様である「金毘羅大権現」がお祀りされておりますが…
猫居ないですね。…民家で飼われてるわんこが一匹居ましたが。
暫くウロウロしてみたものの、発見出来ないので戻ります。「たまたま」
なのか、減った結果なのかは分かりません。まぁこんな事もあるわ。
途中で先程の公園をもう一度覗いてみたら、新しい子が増えてました。
…前がサバトラで後ろが茶色?前後に色違いってのは珍しい気がする
んですが。何かの「試験塗装」を見てるような感じです。
人懐っこい子で、猫スリスリしてきました。そして膝の上に登ってこよう
としてます。…と言うか爪研ごうとしてないか?
先程の兄弟が出来て3匹で遊び始めたので、ソレを少し見て帰る事に
します。…と、今まで気付かなかったココのヌシらしき巨猫が登場。
「また来いよ!」って感じに見えなくもありません。
帰りの船の切符を買う時に、売り場のお姉さんと少し話したのですが、
やはり「猫の島」というウワサが広まって猫目当ての観光客も増えた
ものの、最高峰の青島(愛媛県)ほど其処彼処に居るワケでもナイ
ので「コレだけですか?」という感想を持つ人も居るそうな。
ぃゃ、私は充分に堪能させて頂きましたよ。ありがとうございました。
再び高速船に乗って笠岡港まで戻り
ました。…余談ですが真鍋島行き
の船は、他所の一般的な離島連絡船
のような「往復切符」がなく、帰り
の分の切符は島にある切符売場で
買うというシステムです。
…高速船と普通船で価格が違うからだ
と思われますが、ちょっと珍しいですね。
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