2019年正月、恒例の丸銀イベントの前に、西尾市の愛知こどもの国
というテーマパーク?へ行ってきました。
ココにも小さいながら本物の蒸気機関車が走ってると聞きましたので。
同施設の最寄駅は名鉄蒲郡線のこどもの国になります。
 
名鉄で知立→吉良吉田と経由して行く方法と、JRで蒲郡まで行って
少し戻る行き方とがあるようですが、後者の方が早そうですね。
…名鉄蒲郡線はICカードが使えないので、券売機で切符を買います。
隣の蒲郡競艇場前「…がまごおりきょうていじょうまえ」駅は確か、
一時期ではありますが私鉄の最長駅名だった筈ですよ。

三河湾に面した温暖な土地であり、ミカンの栽培が盛んなようです。
売店でご当地のミカン果汁を使った酎ハイが売られておりました。
そんな感じでやってきた2両編成の電車に乗車。こどもの国までは
10分少しで到着します。
…学校が冬休み中の土曜日という事で、結構な混雑を予想してたの
ですが、車内も駅も閑散としてました。しかも無人駅。コレは予想外。
Wikipediaによると「利用客を見込んで6両分のホームを作ったが端の
方は使われておらず立入禁止」みたいな事が書いてあります。
…人気ナイのか愛知こどもの国?ともあれココから現地へ向かいます。
まずは駅前で案内図を見てみましょう。

カナリ広い敷地があり、園内は幾つかのエリアに分かれてるようです。
恐らくは丘陵地帯の自然の地形をそのまま活かした構造なんでしょう。
ココから最寄りの入口までは1km程度の距離なようですね。
ともあれ入口に到着しました。…しかし切符売り場がありませんね。
昭和49年に愛知県政100周年を記念して作られた施設のようですが、
どうやら一般的なテーマパークと違い半官半民みたいな(現在はNPO
法人の経営)施設のようで、大きな敷地を囲んで入場料を取る筋合い
のモノではナイようです。
ココまで来るのに電車内も駅もガラ空きだった割りに、結構な賑わい
です。殊にスケート場が混んでるのは季節的なモノでしょうが。
しかし私が用事があるのは、スケートではなく蒸気機関車です。
園内の「ゆうひが丘」というエリアを一周する「こども汽車」というのが
ソレのようなので、そっちへ回ってみましょう。
…園内を巡回する「ランドトレイン」という乗り物があるのですが(鉄道
ではなく汽車に似せた自動車が何両かの客車を牽引する乗り物)、
時間が合わず歩きました。カナリ遠かったぞ。
同園の「こども汽車」は、遊園地の乗り物としては珍しく本物の蒸気
機関車なのだそうで、保存施設に当たるのか何なのか…まだ分かり
ませんが取り敢えず乗りに来たという次第です。

汽車はココのエリアを1周約7分で走るようです。
…よく分かりませんが宇宙っぽいイメージの顔出し看板がありますね。
「銀河鉄道999」以来「汽車=宇宙」という一般的には不自然なイメージ
を持っちゃってる人が一定数いる事は事実でしょう。

乗り場の案内に、使われてる機関車と客車の詳しい説明がありました。
…私はてっきり「ドコかの引退車を動態保存してる」もんだと思って
ましたが昭和49年にココ用に新製されたものなんですね。
日本国鉄の蒸気機関車は、新製車としては昭和22年のC59型が最後。
昭和62年頃の「鉄道ファン」の記事で、台湾の専用軌道向けに小型の
タンク機関車が完成した。ような記事が載ってたのを覚えてます。
…協三工業という会社は確か、元は軽便鉄道向けの車両を作ってた
会社だった筈ですので、こういう仕事は得意なのかも知れません。
料金は1人300円。共通の「乗り物券」が3枚必要です。

券売機で300円分の券を買ってホームに入ります。
基本的には土日や学校の長期休期間で、概ね20分毎に走ってるそうで、
「ソレに合わせて」来ないとイカンので調整に苦労しました。
「しおかぜ」というヘッドマークを付けたB型の小型機関車が、何両かの
客車を牽いて停まってます。お正月なのでしめ縄の飾りがありますね。

運転席を覗いてみると、罐の投入口とか各種の弁とか、小さいながらも
「本物の構造」である事が分かります。
石炭は後方のスペースにストックされており、真ん中が凹んでますから、
運転室内に通じる口がある筈ですね。
まだ少し時間があるので、続いては客車なども見ていく事にします。
やはり「本物」と聞くと見る側も気合いが入りますね。

ココには機関車が2両と客車が2編成あるようで、入線してきたのがB12
号機。「しおかぜ」というヘッドマークが付いてます。
奥手に停まってるのがB11号機。まぁ同型の兄弟車でしょうね。向こうは
「まつかぜ」。…名前が国鉄っぽいのは恐らく偶然です。
軽便規格の小さな機関車なので、テンダ(炭水車)は無くても事足りる筈
ですが、何故か連結されています。
…ネタをバラすとコレは炭水車に見せかけた電源車でして、客車の電灯
や車内放送などの電気を供給するためのディーゼル発電機が入ってる
そうな。やはり現代では、ダイナモだけでは不充分なのかね?

銘板は、やはり協三工業で昭和49年製。同社はコノ機関車をキッカケに、
全国各地の遊園地向けの鉄道車両(蒸機とは限らない)の製造を本格
的に始める事になったそうです。
客車も協三工業のお揃いだと思われます。…「まつかぜ」編成の方は
色違いの青色でした。
…単に乗ってるだけでは面白くナイので、客車もよく見ておきます。
オープンデッキスタイルで「ハフ」に相当するモノにはブレーキハンドル
が付いておりました。
足回りは一応は台車を使うボギー車ですが、ほぼ軽便スタイルですね。
サスペンションは固そうです。まぁ距離が大した事ナイのでスピードも
そんなに出ない筈であり、事足りると言えばそうなのかも知れません。
連結器は軽便によくあるピンを挿すやつではなく、自動連結器に近い
モノに見えます。 固定編成ではなく多客時には増結する事もあるよう
で、引込線に予備の客車が見えました。
…私が乗った便は見た限り、全部で20人も居ない感じでしたが。
で、ホームの隅に複数の種類の石炭が置いてありました。 私はソノ辺
の知識がナイので詳しくは分からないのですが、本格的に走ろうと
思ったら石炭も種類を使い分けるモノなのかも知れません。
長らく引っ張りましたがいよいよ「こども汽車」に乗りますよ。

一周7分の鉄道模型みたいなエンドレスの線路ですが、信号システム
などは本物の鉄道と同等なモノのようです。
駅の奥手に車庫があり、転車台や給水塔なども見えてますね。基本的
には時計回りに一周するんですが「たまには逆回り」とかあるの?
客車の車内は一方向向けの固定式クロスシートでした。…同じ方向
に回ってるだけなので、転換や向かい合わせにする必要はナイか。
小型機関車特有の甲高い汽笛を鳴らして走ります。
…画面がブレると速く見えますが、時速20kmぐらいでしょうか?
敷地が高台にあるので眺めがよく、山が大きく開けた所からは三河湾
が見渡せました。
…撮った写真に煙が被るのがイイですね。昔は当たり前の(と言うか
鬱陶しい)事だったのかも知れません。
冬だけど午後の暖かい陽射しを受けて
ノンビリ走ります。…1周7分なので、すぐ
駅に戻ってしまいました。
…もっと乗ってたい気分です。地図上で
測ると距離にして900m少しなんですね。
降り口が乗り場と反対側のホームなので、
待機中の「まつかぜ」編成もよく見る事が
出来ました。
…新製車だとは言っても40年以上走ってる
ワケで、ヤツレ具合いがホントに軽便っぽく
てイイ感じです。
こういう列車が本物の交通機関として走ってた頃に戻れたら、是非とも
各地で乗りまくってみたいもんですね。
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