2016年5月、幾つかの保存施設目当てで石川県小松市へ出かけました。
粟津駅から暫く行くと、粟津公園という大き目の公園施設に至ります。
ココが目的地です。…右の案内図を
拡大して頂くと、公園の西と北の辺
に沿って、Gの所が線路っぽい感じ
なのが分かりますでしょうか?
「なかよし鉄道」という名前が付いて
ます。コレを見に来たんですよ。
まずはコノ建物が「なかよし鉄道」の
車庫らしいです。
時間前なので、まだ閉まってて中は見れません。暫く待ってみましょう。
タネを明かすと、コレは昭和の時代に小松市に存在した尾小屋鉄道
という軽便鉄道の車両を使った保存施設なのです。
 
車庫の裏に、ディーゼル機関車のエンジンらしきモノがありました。
…「保存されている」という雰囲気ではナイのですが、一応の表記が
あります。
車庫に隣接して、ホームと待合室のような駅舎が作られています。

尾小屋鉄道の簡単な歴史と、車両がココに移設されて「なかよし鉄道」
になった経緯が書いてありますね。
…そして時刻表。何事も「土日は混むから嫌」な私は、ワザワザ
水曜日の1本を狙って来たというワケなんです。
(コレ以外にも、幼稚園の遠足とかの団体がある場合は動かすらしい。)

時間が近くなったので、ホームの方へ行ってみました。…これから乗る
であろう気動車が見えてますね。準備作業をしてる係の人に頼んで、
車庫の中も見せて頂くと、多にディーゼル機関車と客車もあるようです。
…コレも全部、動くように整備したんだとしたら、結構な手間でしょう。
…出てきました。コレが実際に動態
保存されているキハ1型です。
鉄道車両として、これ以上はナイ
というシンプルなデザインですな。
1937年製造ってから昭和12年ですか?
元は機械式のガソリンエンジンだった
らしいのですが、何度か改造されて
現在は液体変速機のディーゼルに
なっています(もう部品がナイらしい)。
…というような事は現場では何の説明もナイので、後で調べた薀蓄です。
後でも述べますが、あくまで「なかよし鉄道」という子供さん向けの
施設なので、尾小屋鉄道としてのマニアックな解説は皆無でした。

しかし車体に表記された社紋は尾小屋鉄道のモノらしいし、車体検査の
履歴なども尾小屋鉄道から継続して行われてる風に記されています。
先述の歴史案内によると、昭和52年に廃線となり、6年の歳月を経て
昭和58年に復活したという事になりますか。
…こういう事の出来る人たちって、ホントに凄いと思うんですが。
では発車時刻になりましたので、その貴重な車両に早速乗車する事に
してみましょう。

…先程の駅は「じどうかいかんまえ」と言います。改札があって係の
お姉さんが居ますが、乗車は無料なので切符はありません。
カチカチ押すカウンターで人数を数えてるようです。
しかしお客の殆どが幼児連れのお母さんか、若いカップルみたいな
感じで、鉄ヲタと思しきのは私だけ?…ちょっと意外でした。
車内はロングシートですが、昔の病院みたいなビニールレザーです。
やはり軽便車両ですから、サイズは小型。私が立った状態で天井に
手が届く…大井川鉄道の井川線みたいな感じ?ちなみに、こちらの
軌間は762mmですが。
運転席は至ってシンプル。
真ん中にあるのがノッチで、折り返し時
に撮ったので抜いてありますが右が
ブレーキ、左の大きいのが手歯止め
でしょう。
…ココまで来たら私でも運転出来そう。
と言うか、コノ手の保存車両の運転士
さんって大抵は元機関士みたいな
お年寄りですが、若い男性でした。
一応考えるのは、機関が先述の通り機械式から液体式に変換されてる
という点。機械式は自動車のMT車と同じで、クラッチとギアチェンジ
の操作が必要ですから、今まで見たヤツとは微妙に違うと思われます。
…でも今時、機械式って見れる所はあるんでしょうか?

ともあれ先程の改札のお姉さんが車掌役となって発車です。時速10km
程度かな?敷地の端っこに沿って、木々の間をゆっくりと走ります。
ソレにしても、走行音がめっちゃ大きい。
後付けされたと思しきマイクで、お姉さんが案内放送をするんですが、
コレは地声では無理だわ。
現役時代はどうだったんでしょ?田舎の軽便だから、複雑な乗り換え
案内とか要らないだろうし、乗客も地元の人ばかりだと、駅も大抵は
覚えてるだろうから問題はナイのかな?でも客同士の会話は無理?
…所でソノお姉さんの案内放送ですが、森の中の何本かの木にリスとか
サルとかの絵が取り付けてありまして、「次は何が見えるかな〜?」
みたいな感じで、完全に幼児向けでした。まぁ場所が児童館だからね。
車両や路線の歴史とか、ココに軽便鉄道が保存されてる経緯とか、
マニアックな説明は皆無。…たまにはこんなのもアリ?

終点近くにトトロ、車止めの先にネコバスが居て、ココで折り返します。
先述の駅名票には「なかよしの森」という表記がありましたが、こっち側
に駅はありません。
そんな感じで「じどうかいかんまえ」に戻ります。約10分間の乗車でした。
以前からに気になってた尾小屋鉄道の動態保存車、上手く平日に乗車
出来て、1つの目的が果たせました。
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