2015年9月の北海道ツアーは、2日目の午前中に留萌本線の恵比島駅 などを見て、旭川から石北本線を特急ワープして遠軽まで来ました。
ココで乗り鉄を少し休んで、レンタカーで白滝駅シリーズを見に行く事に
しましょう。
周知の事ですが、上川方向から見て上白滝−白滝−旧白滝−下白滝
の順に「白滝シリーズ」と呼ばれる4駅が並んでますよね。
物凄くダイヤの薄い区間であり、全ての駅を列車で訪れる事は至難の業
であるとされています。
…社長はヨコミ氏のアドバイスを受けて実行したらしいのですが、私には
そのような根性はありません。ソノ代わり、ドコの土地でもいきなり車に
乗れてしまう柔軟性は持ち合わせている積りですので。

駅近くのレンタカー屋さんで、トヨタのパッソ を借りました。
…コノ辺りは特に指定しなくても 4WD車がデフォルトのようですね。
ココから一番遠い上白滝まで44kmですか。途中、旭川紋別自動車道
という高速道路があり、無料で乗れるようなのでコレを利用します。
次の「快速きたみ」まで約4時間ありますから、まぁ丁度イイ感じで
行って帰って来れるだろうと計算しました。
…という事で、今日の空き時間はココで消費します。

北海道を車で走るって、実は初めてです。大きな牧草のぐるぐる巻き
(正式な名前は知りません)を積んだトラックとか、ソレらしい雰囲気
じゃないですか。…草がめっちゃ飛んできますが。
ぇ、鹿が出んの?…そんな道には、日々の仕事でよく慣れてます。
市街地を抜けると、やはり北海道
らしい雄大な風景が広がります。
…で、滅多に対向車に出会わないの。
深作欣二監督の「いつかギラギラする日」
という映画は、主人公たちが北海道の
あるリゾートホテルの売上金を運ぶ現金
輸送車を襲う所から始まりますが、
人気のナイ場所っても幾らかの通行量
はあるだろうと思ってたんですよ。
…実際に北海道を走って分かりました。コレはあり得るハナシだわ。

そんな事を考えつつ、丸瀬布インターから高速道路に乗ります。
…インターの近くにあった気になる看板。あー、何か聞いた事あるわ。
昔、当地に存在した軽便鉄道で保存運転をやってるんですよね?
今回は時間がありませんが、 次回の課題にしておきましょう。
4駅の間は鉄道の営業キロで13.8km。
ほぼ平行して国道333号線が走ってますから、
遠い方から順に見て遠軽へ帰るという算段です。
…スペースが余ったので、社長が取ったと思しき
列車での訪問方法を記載しておきましょう。
確か、はらわたさんも同じルートで実行した筈です。
遠軽1328---旧白滝1408 普通4624D
(旧白滝---下白滝 徒歩移動)
下白滝1646---上白滝1708 普通4626D
(上白滝---白滝 徒歩移動)
白滝2036---遠軽2110 特急オホーツク7号
…他にもあるかも知れませんが、殆ど半日潰れるんだな。実行する
には根性の他、時間が自由になるという要素も必要かも知れません。
では行路に沿って、遠軽から一番遠い上白滝駅から見てみましょう。

…あっさり到着しましたね。駅前広場(のようなモノ)が国道に面して
すぐの所にありますので、標識さえ見てれば迷うことはナイでしょう。

ローカル線の中間駅としてはオーソドックスな駅舎です。勿論、元は
有人駅であったと思われますが、段々と草に埋もれつつありますね。
遠軽を軸にして、区間運転の列車が何本か
あるものの、殆どが隣の白滝で折り返す
もんですから、ココに停まるのが朝夕の
1往復のみという事になります。
…駅名標では反対側の次駅は上川。
サラっと書いてありますが、営業キロにして
34km離れてます。
ココから上川までは峠越えの区間であり、
山を幾つか挟むという事は、生活文化圏も
全く違ってしまうんでしょう。
…そりゃ直通する列車も少ないわ。
そんな感じで、駅舎内を見てみますと…

無駄に充実してるマンガ本の数々と、ドコかの廃業したスナックから
持ってきたような謎のソファーが1つ…。勿論誰も居ません。
コレって単品じゃなくて、幾つかのソファーがセットになってるうちの、
コーナーを構成する部分じゃナイのかと。
残りと言うかメインの部分はドコに行ったのか?
細かい所が気になる上白滝駅でした。
では続いて遠軽方向へ戻り。次は白滝駅を見てみましょう。
…距離にして4km程度ですから、歩いたら1時間かかる所ですが、
車だと数分で到着してしまいました。

ココは一応は町の中心駅という事らしく、立派な駅舎もあるし、少なく
とも秘境駅独特の「放ったらかし感」は感じられません。
…でも無人駅なんですよね?何となく勿体無い気がしました。

一部の列車ではありますが、特急「オホーツク」も停車する駅です。
2面3線の国鉄式ホームは、キレイに保たれていました。
…と、2番3番線にある有名な犬の顔に見える待合室。
そんな感じで時刻表チェックしてみますと…
先述の通り2往復だけとは言え特急が
停まるのと、「特快きたみ」も停車します。
普通列車はココから遠軽へ折り返すのが
3本ありますから、遠軽方面行きの方が
記述的に賑やかな感じを受けました。
という事で、他の白滝シリーズとは別格って
言うか、廃止対象にもなってナイんです。
ってか昔から思うのですが、無人駅に
特急が停まるって、どうなんでしょうね。
特急が停まるほどの主要駅すら無人化されてるのか?
本来は停まらないような田舎にまで停めるようになったのか?
…路線によっては、カネ欲しさで急行を全部廃止(又は無駄に格上げ)
しちゃったという経緯もありそうですが。
特急に自由席というモノがナイ近鉄沿線で生まれ育った者としては、
「無人駅でどうやって特急券買うんだよ?」
とか思ってしまうんですよね。…あくまで理屈じゃなくて感覚です。

広い待合室も清潔な感じで、何故か大きなテーブルがあります。
勝手に居座ってお茶会とかしたら面白そう。
私が行った14時台は、丁度エアポケットのような時間帯で、ココにも
誰も居ませんでした。
駅前には、何かの湧き水?があったので、ココで水分補給。
はい、では次は旧白滝ですね。テンポ良く行ってみましょう。
3駅目の訪問地は旧白滝。…ココは国道から 少し離れてますので、
間違えて脇道に入ったりして、ちょっと探したな。

JRの駅名として唯一、アタマに「旧」という字が付く駅らしいのですが
しかし、そもそも何で「旧白滝」なのか?
ココが元祖とした場合、新しい方を「新白滝」にすればイイんじゃない?
とか思ってウィキペディアを読んでみたら…
最初に開拓の人が入植したのがココなんですが、環境が悪くて早々に
撤退した(今の白滝駅付近に移ったのか?)という事らしいです。
…駅名だけのハナシじゃなかったんですね。

ココは元々は仮乗降場だったとかで、元からホーム1本の簡素な駅です。
…待合室は昭和27年の建築とありますね。

真っ直ぐな線路がずっと続く、北海道らしい風景です。
停まる列車は朝に下りが1本と、午後に上りが3本。上りのうち2本は
次の白滝で折り返します。…ソノ帰り便は通過するって事ですよね。
あと、午前中にココと隣の下白滝を、上下方向とも通過してしまう普通
列車が一往復…この通過する分が、いわゆる「降り潰し」の難易度を
上げてると思われます。何でかしら?
ってか、さっき見てきた上白滝・白滝と比べたら、時刻表の方面表記が
左右逆なのは…コレも何故なんでしょう?
ココでは、私と同じように車で見物に来られた方が1人と、「乗車か下車
の何れかで訪問」というのを目指して下白滝から歩いて来られた方1人
と出会いました。…あまり深入りしないで、挨拶程度にしておきます。

待合室内には、時代を感じる落書きとココにも駅ノートがあります。
大海あすかさんの作品と併せて、楽しみにして来たのですが…
心ナイ人によって、雪の中に捨てられてしまったようです。
…何でそんな事するのかね?意味が全く分かりませんわ。
無人駅のノートは殆どが地元の人の善意で置かれてるだけですから、
誰も管理出来ないし、ずっと見張っておく事も無理ですわな。
利用者の良心に頼るしかナイんですよ。迷惑行為はヤメましょう。
という事で次はラストの下白滝駅です。今回、ココが最後になるのは
単純に位置関係のせいでもありますが、ネタ的にも「落ち」として
面白いんじゃナイかなあと言う感じでもあります。

国道から100mほど奥まった所にありますが、標識が出てるので
迷う事はナイでしょう。駅名標も4駅コンプリート出来ました。

ココにも小規模ながら駅舎があり、待合室はキレイに保たれていました。
元々が有人駅だった駅舎というのは、一応は居住スペース的な場所も
あると思われますので、ソレを賃貸物件として貸したらダメなのかな?
…「時々駅の掃除をする」というのを条件
にして格安でさ。店舗を入れても集客が
見込めないような所だったらアリでしょ?
列車本数に関しては、先程の旧白滝と同じ
条件です。
普通列車のうち、何本かが通過してしまう
ので、朝に1本と午後に3本…。
…どうせ殆ど乗降客がナイのだから、
こういう所でお菓子とか飲み物を持ち込んで、
勝手に木村イベントをやったら面白そう
だと思うんですが、ダメかしら?
まぁ勝手にやらないまでも、例えば間隔が2時間ぐらい空くような
所で途中下車して、「次の列車まで貸して下さい」というような事を、
管理してる駅に頼んでみる。…案外OKかも知れません。

さてホーム。ココは廃止対象となってる白滝シリーズのうちで、唯一
交換設備が残ってまして、夕方に特快「きたみ」が運転停車するようです。
駅が廃止されても、信号場としては残るかも知れませんね。現に上川
〜上白滝にある3箇所の信号場も、かつては駅として機能していました。
…ソレにしても踏切の板が必要最低限すぎませんか?
時刻表で確認すると、もうすぐ上りの特急「オホーツク6号」が通過する
ようです。暫く待って撮り鉄してみましょうか。

広大な土地の非電化区間には、やっぱりキハ183系が似合いますね。
…短編成化によって産まれた先頭改造車が混じってましたが。
貫通扉の窓下にある凹みには、元々は「特急マーク」があったんでしょ?
何で外しちゃったのさ?
そんな感じで再び静寂が訪れた…ような気がする下白滝ですが、
やはり一番の見所と言えば、幾多のブログやツイートで紹介されてる
コレでしょう。

ずらーーーっと並んだ大量の牛小屋。
…そして最前列の全員にガン見されてしまいました。
はい、静寂は訪れていません。モーモーうるさいです。
例えば市役所なんかに行って、誰に用件を言ったらイイか分からん場合、
取り敢えずカウンターに一番近い机の人に声を掛けますよね。
…最前列右側の1099ちゃんは、一番多く撮られてるんだろうなあと。
と言うか、牛って普通はもっと大きな牛舎で飼わない?何で個室なの?

そしてレアな光景@
牛小屋には底がなく、地面に直接ワラが敷いてある。お掃除中なのか?
レアな光景A
活発に襲い掛かって来るというわんこが無気力にお昼寝中。
…わんこまで牛とお揃いの柄だというのはポイントが高いですが。
「スーパーこまち」とお揃いの入替用機関車みたいなもんですかね?

牧場近くにあった廃バスも気になる
所です(ナンバーが付いてたから
厳密には廃車じゃナイんでしょうが)。
…私も常々「趣味で」大型免許を
取って中古の観光バスを所有したい
と思っているのです。
実家だったら置く所はあるし。
という事で、レンタカーという手段ではありますが白滝シリーズを堪能
しましたので、再び遠軽まで戻って乗り鉄を再開する事にしました。
おまけ…
今回訪れた白滝シリーズを含む、石北本線の上川〜遠軽をダイヤグラム
に直してみました。「○」が停車です。
…1日での4駅全駅下車をホントに実行された方、激しくお疲れ様です!
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